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動脈硬化性疾患とリスク因子管理(食と健康第14回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

2‑3. 動脈硬化

日本人の死因の約3分の1は、心疾患や脳卒中など、動脈硬化性疾患によるものです。動脈硬化性疾患とは、動脈壁が硬く狭くなることで血流が障害される病気を総称し、主に以下のような疾患があります。

主な動脈硬化性疾患 具体例
脳血管障害 脳梗塞、脳出血
虚血性心疾患 狭心症、心筋梗塞
末梢動脈疾患 閉塞性動脈硬化症
腎硬化症 腎動脈の狭窄・血流低下による腎機能障害
大動脈瘤・大動脈解離 大動脈壁の膨隆や裂開による突然死リスク

主なリスク因子

動脈硬化性疾患を引き起こす・進行させる生活習慣病や行動は、次のとおりです。

  • 高血圧

  • 喫煙

  • 糖尿病

  • 脂質異常症(高LDLコレステロール・高トリグリセリド・低HDLコレステロール)

  • 肥満

  • 運動不足

  • 慢性ストレス・過度の飲酒

これらの因子を改善し、生活習慣病を予防・治療することで、動脈硬化性疾患の発症リスクを大幅に減らすことが可能です。今後は、適切な食事・運動・禁煙・ストレス管理などを組み合わせた包括的な対策が重要となります。