ーーーー講義録始めーーーー
まず、メタボリックシンドローム対策の基本は、薬に頼る前に生活習慣の改善を優先することです。厚生労働省でもキャッチフレーズとして、
「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後に薬」
を掲げています jcvn.jp。具体的には、
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運動習慣の徹底
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食生活の改善(バランスの良い食事、適正エネルギー摂取)
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禁煙
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必要に応じた薬物療法
の順序で取り組むことが推奨されます。薬はあくまで最後の手段として位置づけられています。
次に、「スポートロジー」の前半部分であるスポーツについて定義を確認します。『広辞苑』第七版によると、
スポーツ
「遊戯、競争、肉体的鍛錬の要素を含む身体運動の総称。陸上競技、野球、テニス、水泳などから、登山や狩猟までを含む。」
とあります。
さらに、その中のスポーツ医学は同じく『広辞苑』第七版で、
スポーツ医学
「スポーツが人体に及ぼす影響や競技者の健康管理を研究・実践する医学領域。運動生理学、スポーツ臨床医学などを含む。」
と定義されています。
【図表1 メタボ対策の優先順位】
1. 運動
2. 食事
3. 禁煙
4. 薬物療法
【図表2 スポーツとスポーツ医学の定義】