ーーーー講義録始めーーーー
それでは、本日の講義をまとめます。
-
メタボリックシンドロームと糖尿病の増加
世界的に肥満人口の増加に伴い、メタボリックシンドロームや糖尿病患者が急増しています。 -
インスリン抵抗性の核心的役割
これらの代謝異常の根底には、インスリン抵抗性が存在します。 -
異所性脂肪の重要性
インスリン抵抗性の原因としては、内臓脂肪の蓄積に加え、筋間脂肪・筋内脂肪といった異所性脂肪の蓄積が大きく寄与します。 -
減量による代謝改善
介入研究では、体重の約5%減量でインスリン抵抗性が改善し、特に肝脂肪や異所性脂肪(脂肪肝・筋内脂肪)が大幅に減少することが示されました。 -
健康成人にも起こるリピッドスピルオーバー
非肥満者でも皮下脂肪組織から遊離脂肪酸が遊出する「リピッドスピルオーバー」が起こり、軽度のインスリン抵抗性や代謝異常を引き起こすことが明らかになってきました。