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知識労働者(ナレッジワーカー)の多様な類型とは?研究開発・IT人材を中心に解説 #放送大学講義録(人的資源管理第12回その2)

ーーーー講義録始めーーーー

 

知識労働者の多様な類型

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近年増加している知識労働者には、大きくいくつかの類型があります。

まず、企業などの組織に勤務して、新製品や新技術の研究開発をするといった研究者や技術者の方がいます。それから近年、知識労働者として注目される領域として、ソフトウェア技術者であったり、経営コンサルタントであったり、アナリストやプロデューサーと言われるような、専門性を基盤とする職種群もこれに入ります。知識労働者は一般に、専門性にもとづいて新しい製品・サービスの開発、問題解決、戦略づくりなどを担う点が強調されます。
さらには、企業などの組織の中でいわゆる普通のホワイトカラーに見えます
が、経営企画だとか事業創造をやるような創造的なマネージャーやホワイトカラーの人たちも含まれますし、現場の知識労働者と言えばよいでしょうか、定型的な作業やサービスをやりながらも、それだけではなく、作業の改善ですとか設備やシステムの保守・保全など知的な業務にも従事して一定の判断力を使っているような労働者の人たちも知識労働者に入ります。

ですから、知識労働者の中には非常に高度で創造的な人から、一定割合で定型的な仕事を行う比較的身近な人たちまで、こういった人たちが含まれますし、また個人で自立的に独立して働くようなイメージの人から、チームワークを大事にして集団で働くような人たちまで多様な人が含まれるということになっています。

テキストをお持ちの方は、図12-1にそのイメージが整理されていますので、そちらを参考にしていただけると分かりやすいのではないかというふうに思われます。

【図12-1:知識労働者の類型イメージ(テキスト参照:本文理解のための模式図)】

       高度・創造的
          ↑
    伝統的プロ | 研究開発技術者
  フェッショナル | (研究者・技術者 等)
 (医師・弁護士等) | 
          |
 個人作業 ──────────── チームワーク
          |
創造的マネージャー | 現場の知識労働者
  ホワイトカラー | (改善・保守担当等)
          ↓
       定型・補助的

今回の授業では、そのなかから2つ、いわゆる企業で勤務している研究開発技術者と、近年重要性が高まっている専門職の人、すなわちソフトウェア技術者やコンサルタント、プロデューサーといった人たちを取り上げます。その理由ですが、まず研究開発技術者やこうした専門職というのは、企業の競争力を生み出し得る活動に深く関わっている人材であるということが言えます。知識労働者は、専門性によって新しい価値を生む(開発、問題解決、戦略づくり等)点で組織への貢献が論じられてきました。
また、日本の文脈でも、IT人材の需給やAI人材の需給ギャップが論点になっており、需要面の強さが政策資料でも扱われています。

彼らの適切なマネジメントを考えるということは、今後の社会にとって非常に重要です。まさに企業の競争力に大きな影響を与え得るといった、そういう問題になってきています。それに加えて、そういった職種の人たちは、これまで見てきた一般的な組織人、ホワイトカラーの人を想定してもらえばいいと思いますが、そういった人たちや現場で働くブルーカラーの人たちとは、かなり異なる特性を持っているということが言われています。そのために、いわゆる組織人を前提としたマネジメントは通用しない可能性があります。ですから、マネジメントに新しい視点が必要であると考えられるわけ
です。

こうした理由から、研究開発技術者と、近年重要性が高まっている専門職というのを取り上げて議論していきたいというふうに思います。

 

図表(本文の模式図を、読み取りやすく整形)

※上の【図12-1】と同内容を、講義理解のために表に整形(内容追加ではなく整形)です。

 

  個人作業 チームワーク
高度・創造的 伝統的プロフェッショナル(医師・弁護士等) 研究開発技術者(研究者・技術者 等)
定型・補助的 創造的マネージャー/企画系ホワイトカラー 現場の知識労働者(改善・保守・保全 等)