今更だが政権TOPとその周辺の話を。菅義偉総理は衆議院を解散させる権能を有する。慣習的に総理1人で判断でき、「解散しない」と述べていても覆すことが出来るとされる。なので総理にとり有利とされる時期に総選挙に持ち込むのが可能である。今回でも9月に日程が決まっていた自民党総裁選を反故にして解散を実施する考えもあったと報道では伝えられている。ただ周囲が止めたようである(誰が止めるのに有効だったかは分からないが)。次に自民党の首脳部を変える策を考案されたけど、同様に無理があり実施出来なかった。総裁選は9月に予定通り実施されることになり、菅総理は勝てないと判断されたのだろう。そしてその判断は自民党にとり正しかったと言える。
総選挙の直前に総理が変わるというのは、恐らく前例が無い(80年に大平総理が選挙の最中に亡くなられたことがあるが本人は辞任する意思は無かったと思われる)。自民党にとっては新指導者が清新なイメージを纏う総選挙になるので、少なくとも大幅な議席減は免れると予想される(あくまで予想に過ぎないが)。差し当たり辞任に際して、無責任だとしか言えない某野党党首よりはマシに見えるかもしれない。結局は自民党の方が老練だということだろう。ううみゅ。