F-nameのブログ

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偽装。

小保方晴子氏らがSTAP細胞なるものを発見したと学術誌Natureに発表し、その後に当該論文が取り下げられたことがあったのは5年前の話。あくまで取り下げられただけなので、本当はSTAP細胞は存在していて、単に解明されていないだけなのかもしれない。勿論、現時点では存在しない可能性が遥かに高いだろうけれど。しかし彼女と周囲の人達は、何故に偽装と言われるようなことをしたのだろうか?研究者の性で、成果が上がったように偽装したのだ。そういう記事も当時は見かけた。しかし偽装をするのは、恐らく研究者に限らない。前の大戦の旧日本軍なんて偽装の山であったし。

抽選会。

弊店が入居しているビルで抽選会が行われていることは以前に書いた。この時期に恒例なのだが、今年は今日で終了する。ガラガラと回して玉を出して色で当選かどうかを判定する。そもそも当たりの玉を入れているのかが問題で、勤務をしていて本当に当たるの?などと聞かれた。不正に手を染めてはいない筈。

過去にとある商業施設で大々的に抽選会が行われ、私も立ち会ったことがある。スタッフstaffは外注なので、先に述べた不正を防止する為に、販促担当の方が当たりの玉を入れていた。私も入れたことを確認した上で、書面にサインsignを求められた。勿論だが署名をした。巡回で通りがかると当選したせいか盛り上がっていたので、不正はなかったのだと思う。

古代の史料(4) -木簡と金石文-(日本史史料論第5回)

研究過程は歴史に学ぶ時こそ明確にさせないといけない。実証抜きの文章がザラにあるので。

 

木簡。中国では紙が発明される前に。竹簡。紙や竹を用いる。朝鮮半島を経由して文字を書く文化が。文字としては3世紀に一文字だけ。文章を書くようになるのは5世紀以降。紙と木を両方使う文化。風雨に晒される場合は紙よりも木のほうが向いている。紙よりも安かった場合も。木簡という言葉。竹の札を意味する。日本では木だけを素材とする。学術用語として定着。「漆紙文書」。乾燥地帯では木材が自然乾燥して残されるが、日本では条件が必要。水分が供給され続けて表面は空気から遮断。井戸の跡など。古代においては捨てられたものがたまたま残ったものが殆ど。61年に奈良の平城京跡で40点が発見。木簡学会の設立。韓国でも。日本の木簡の文化は中国から。韓国と共通点が。形態や内容。形式番号。古代から近代に至るまでだが、主に木簡を。中世や近代は厳密に当てはめるのが難しい。長方形の原型。特化した形態になっている場合も。作成や加工のされ方も重要。書かれている内容と関連。内容による分類。文書木簡。付札木簡。荷札木簡。付札木簡。呪符木簡。他にも色々。使用目的に沿った加工が。043形式。封緘木簡。切り込みがある。紙と比べると情報を書くスペースは大きくない。一点ずつからの情報量は多くないが、他の木簡と関連して。どのように使われて廃棄されたかを。比較検討を。木簡の利用は古代に限らない。近代の遺跡でも。紙に文字を書く行為は増えてきているが。中世や近代になるほど文字を記す機会が拡大する。現代では木簡毎に、近代の木簡が圧倒的に多い。「木簡研究」。木簡データベース。
木簡の資料としての特徴を。編纂物からでは伺えない様子を。実態はどうであったのか。現物がそのままで残った生の資料。大部分が捨てられたものであること。ゴミは時代を移す鏡。簡単に捨てられてごみとなるが、木簡はそれが残ったもの。ありふれた日常のコト。載せるべき情報が選択されて残されているので、ありふれた情報が拾われることは多くない。土地の権利の為のもの、意図的に。歴史的に過去の日常を。正倉院文書。漆紙文書。出土文字資料。古代社会の実態。平城京跡。全国から多くの物資が。荷札木簡。物品が都で消費されると捨てられる。律令制下。男子に調という負担が。調の物品が贈られる。どの国のどの郡のどの里の。どのような物資でどれほどか。調を集めるのはどのような単位でか。沸の物品。律令には定められていないが、延喜式には見えている。どのように奉納されているか。個人の負担ではなくて行政単位や島などの単位で。房総半島からアワビ。塩の荷札。備前の国は鉄を原料にした鍬の先。交代で沸が中央に。生鮮食料品。出雲の国からワカメ。文書木簡も。長屋王の屋敷跡。非常に長いゴミ穴から三万件以上の。コメの支給記録。運搬者など。穴が空けられているので紐で整理した?コメを支給する責任者。銅製品の技術者。長屋王の屋敷での日常。地域社会の実像を掴む。支配の末端の状況が。いわき市の木簡。郡司が発した命令。二尺前後の長さが慣行。里刀自。取り仕切る女性。田んぼの田植えの為に。女性が中心となって労働徴発を。様々な事例が増えると色々なことが。
別な素材。金属や石。金石文。日本でも江戸時代から盛んに。資料集も。金属と石に文字を記すのは簡単ではない。特別な目的の為に。頑丈な素材として長年残るのが期待される。古墳から出土される鏡などに見られる。象嵌。銀銭や金銭。眩しいほどの光沢があったと考えられる。稲荷山古墳。

 

日本史史料論 (放送大学大学院教材)

日本史史料論 (放送大学大学院教材)

 

 

単純さ。

自然や社会などに潜む法則を手繰り寄せるのが科学の機能。ニュートンNewtonが後に古典力学と名づけられた法則の束を解明し、物体の運動を予測することが出来るようになったのは良い例。単純に記述することが可能になるのは社会に有用だし、何より気持ちが良い。ただ、法則を他に適用するにも付随する知識は増えるし、一見して例外が見つかるとまた知識は増える。かくしてどんどん世界は複雑になる。科学は進展しても全く世界はシンプルsimpleにはなっていない。物理学者の一部は大統一理論を探っているが、仮に見つかったとしてもsimpleになるかは疑問である。

ICOCA。

ここ2、3年は日常の決済にICOCAを使用している。

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JR西日本系で俗に言う交通系ICカードである。券売機で現金をchargeしてから使用するので、クレカの後払いのように放蕩にふけることが防げる長所がある。まあ日頃は浪費をしがちだけど。阪急電鉄の定期券を乗せることが出来るようになったのは便利。

ところが朝に野菜ジュースを購入するコンビニで、読み込みのエラーが頻発する。ICカードが悪いのではと店員さんに言われたが、他の改札やコンビニなどでは普通に使える。なので機械が不調なのではと考える。今のところは現金に切り替えて決済をしているので支障はないけど。

問題意識と観点の整理(日本語アカデミックライティング第5回)

敬語については考えを整理した方が良いのかもしれない。

 

タイトルまで。研究を書く意識。自分で立てた問に答えを出す。先行研究の参照、自分の素材を活用。自分でも足を使って。自分で稼ぐ。問いを立てて答える。タイトルはなるべく具体的に。書き始める前までが大事。
今日は整理の話。なるべく具体的な問いの形に。何を考えれば良いか分かるので楽になる。敬語。対立する価値観を挙げてどちらかに決めようとすることは少なくない。価値判断をするのが良いことだというケースは少ない。対立の背景を探るのが大事なこと。言葉は時とともに変わっていく。その最中に居る人にとっては異なる表現を聞くので違和感を。変化の側面。誤用ではという側面。2つの側面を問やタイトルに活かす。リサーチクエスチョン。研究課題が幾つもある場合が。自分の問題意識を問の形で書く。問題意識の整理。「させていただく」。誤用だとすれば何がおかしいか?文法が間違っている?意味が?使う文脈が?変化であるとすれば何が変わった?以前の言い方は?問いの形にする。書いた自分自身が何をすれば良いのかが明瞭に分かる。誤用はどの段階で?変わるとすれば?変化の中身。研究の方向性が見えてくる。追及の仕方が分かる。言い換えをすれば何になる?色んな可能性を持つ。
ブレインストーミング。脳みその嵐?かき回してアイデアが出てくるのを助ける。複数人ではアイデアを出し合う。研究でもチームですることが多い。卒業研究などでは独りで。独りブレインストーミング。世の中には色んな手法が提唱されている。頭に浮かんだアイデアを関係づけてアイデアのマップを作る手法。パソコンで思いついたものを入力するとマップのように見せてくれるソフトウェアも。適当な大きさのカードや紙。1つずつ書いていってテーブルにすべて並べる。意味が似ていたり繋がっていたりするのを意識して並べ替える。似たようなものや関係したものが近くに配置されるので、概念の地図みたいになる。まとまりや繋がりの作り方。他にも様々なものがあるが、原始的な方法は誰でも出来る。A4版の紙。封筒やカード。日頃読んだり調べたりしていてノートに記録する。1枚1項目で。封筒に17世紀のイギリス女性の異議申し立て。多様なことをノートにとって、別の封筒に分けたりもする。厚くなると論文が1つ書ける。こざね。関係性が見えてくる。アイデアを引き出す。分類していく。「させていただく」。関心に入るのが全て封筒に入る。それを試してみる。自分に合った方法を。独りブレインストーミングを。充分に出来ていると書くのが楽になる。遠くを見通せる。どんな風にまとまって関係づけられるのかが分かる。先の展開が見えている。しっかりした足取りで進められる。誤用の側面。変化の側面。誤用か変化か?その前も。何故自分は問題にしたいのか?研究の動機。日頃の疑問。メモしておいて地図の中に置く。夏目漱石や島崎藤村、太宰治。TV。させていただきます症候群。使う人は丁寧に話していると思っている、しかし聞く側は不愉快。コンビニのマニュアル。怒る年配の男性。何故だろう?言葉がそこまで人を起こらせさせるのか?どんなタイプの「させていただく」を?本を贈られる。勉強させていただきたい。お話をさせていただきたいと思います。目上の人の許可を貰うのが本来の用法。それからズレている。従来からの使い方の延長線?今生じている現象。2つの側面両方が在るはず。展開の段階。後の方で考察をするための観点の整理。論点。ポイント。問題を考えていく時に通り過ぎることが出来ない点を予め考えておく。
具体的に観点整理を。立体的に考えることの醍醐味を。誤りと思う人は何を感じているか?先に帰らせていただきます。宣言。実家に?入籍させていただきました。相手の許可を得るという場面ではないけれど。懇願する形は以前からあった。してもらった人がそれについて使うのも問題ない。問題は相手の許可という要件が満たされていない時。ドアを閉めさせていただきます。一種の強制。文脈がおかしい。形がおかしいケースがないか?読まさせていただきます。動詞の活用形からしておかしい。5段活用の動詞に「させていただく」というのは間違い?回りくどい言い方と感じる。丁寧過剰と思う。二重敬語。不要な丁寧さ。「お」という尊敬語などを重ねて使う。へりくだりを重ねてしまうケースも。拝見、とさせていただく。よく聞くけれど。変化という側面。2つの観点。以前であれば敬語で間に合っていたものを、言葉をつけるようになった?「くださる」と「いただく」。最近は「いただく」ばかり多くなっている。「休業させていただきます」。敬語も使わないか、少し使うというsimpleな。もう1つの観点。「いただく」と「もらう」。お名前を書いていただいてよろしいですか。「してくれてもいいですか」は言わない。「させていただく」の問題ではなくなる。
大きくなった。1つのことを追求すると広がりが見えてくる。敢えて細かく考えることも必要だが。先を見通す。まだ書き始めてはいないが、何を書けば良いのかは分かる。日本語の宿命かもだが、敬語などの敬意がすりきって無くなってしまうのでは?「おいしくいただいてください」。「食べる」という言葉自体が「食う」のへりくだり。へりくだりがすり減っている。受け取ってもらえるのかがわからなくなる。へりくだっているよという形を維持。くれるともらう。何が違うのか?くれるが相手のこと。もらうは自分のこととして。回りくどく丁寧な言い方。相手に触れないように。聞き手として不満のタネ。敬語を離れると脅しにもなり得る。社会秩序の変化が大きいかもしれない。戦前までの秩序は上下関係。しかし秩序自体が横の関係に変わる。敬語よりの直接的に関係性を示す表現が。話し手には事情があって聞き手にも事情があるが、それがズレている。歴史や社会の有り様が透けて見える。問題意識と観点を整理すると先が見通せる。研究は書き始めるまでが勝負。

 

日本語アカデミックライティング (放送大学教材)

日本語アカデミックライティング (放送大学教材)

 

 

厳しさ。

厳しいことを言う人を大事にすべきだ、という考えは妥当である。自分の弱点を指摘してもらえる。成長への糧になる。ただ、自分に厳しい内容を受け止められない人も居る。自身の心の中に絶対的な安心感が持てないと、言われた時に振り返る場所が無くて不安定になっていまうから。それは親などからの愛情でも、自分が成し遂げたことでも何でも良い。私の場合は家族や友人の愛情や、大学入試に合格したことだろうか。何も持てないと生きること自体が至難の業になるのではないだろうか。