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都市の地域集団(2) -ボランティア・NPO(都市と地域の社会学第10回)

友人がNPOを組織したりしているのでフォローが必要なのかなとも感じている。

 

原田謙。都市の地域集団、ボランティアやNPO。前回は伝統的地域集団の町内会や自治会。全戸加入の性格。限界と課題をめぐりNPOと町内会の連携が課題に。都市の地域集団のボランティアとNPOに焦点を。参加したことがある人や関わったことがない人。ボランティア団体やNPOの誕生の経緯や機能。戦後の社会運動。90年代後半以降にボランティア活動が盛んに。今日のNPOの意義と課題。企業や行政とのパートナーシップ、協働。
今日、保健福祉などの様々な活動が市民社会で。市民活動の歴史。生活環境の悪化などの深刻な問題が。60年代になると都市型運動や要求型運動が。都市型住民運動は、公害や建設反対など。国や地方自治体や民間企業への反対から自発的に。公共性とはなにかの問題。要求型住民運動。施設の充実を求める。新中間層。旧中間層に対して。具体的には専門管理事務などのホワイトカラー層。主に地方自治体との交渉が焦点に。革新自治体ではシビルミニマムという考えが。これらの住民運動は異議申し立てを行い世論に訴えることで市民の同意を図る。しかし問題が解決するかしないかすると急速に沈静化。69年の報告書。政府の施策やコミュニティ政策の元に。70年代後半になるとフェミニズム運動などテーマ主義の運動が目立つように。ヨーロッパではより早く、新しい社会運動。特徴として、運動の主体が女性やマイノリティの人々。イデオロギー性を帯びたものではない。アイデンティティを問い直す。個人の自発性に基づき参加が重視され個人の緩やかで水平的なネットワーク。日本では大都市郊外を中心に展開された生活共同運動に。組合員数の増加。生活クラブ生協。生産過程も視野に入れた生活者運動。予約共同購入。女性ネットワークを基盤に様々な活動が。石鹸運動。環境汚染の加害者でもあるという問題意識。ライフスタイルを少しずつ変える。経験を経て女性たちは議会の中に反映させる仕組みが必要だと気づく。地方議会に。代理人運動。消費や生産だけでなく暮らしやすくするためにワーカーズ・コレクティブ。自己資本自己管理自己労働。国産食材に拘るお弁当作り。家事援助などの助け合い。今日のボランティアNPOに繋がる先駆的な。80年代後半から高齢化に伴う生活問題。福祉ボランティア団体などが数多く生まれる。在宅福祉サービス。サービス提供者などの相互の助け合いの会員制。非営利。有償。家事援助を始め訪問型。デイサービスなど通所系なども。継続性の観点からは無償では限界が。共に会員になる。住民互助からから社会福祉協議会が、農協が。生活協同組合やワーカーズ・コレクティブが運営。中高年女性がメイン。子どもを巡る教育問題においても教育力が問われボランティアが問題解決に。自らの地域社会での街づくりの意識。高橋優越。特定の目的で集まる小集団が柔軟な活動をする自由活動型。ソフト面だけではなく都市計画のハード面でも重視されるように。92年に改正された都市計画法。市町村の将来像を明確にするマスタープラン。住民の意見を反映する措置が義務付けられる。ワークショップの開催など様々な住民参加を。
ボランティア活動の活発化。阪神淡路大震災。200万以上のボランティア。多くが若者で未経験。技能を持たないボランティアも多かった。なぜ若者は神戸に行ったのか、若者の疎外感や生きづらさが。活動自体は震災以前から展開されていたが。行政機能が麻痺した中での活動は大きな意識の変化を。防災の観点から。ボランティア元年。若者の非日常的なエネルギーをどう活用するかが。都市的生活様式。家族の諸機能が行政商業サービスに移行する生活の社会化。教育機能は学校他に代替。介護も訪問通所サービスの利用や福祉施設の利用。大都市は様々な専門機関が集積。生活問題の解決処理は専門機関の依存して地域社会の役割は低下。生活の社会化。家族の機能が弱まる。子どもも含め生活が個人単位に。生活の個人化。家族の成員というより個人単位で生活。子どもを持たない夫婦や独身のライフスタイル。長寿化に伴い配偶者に先立たれた高齢者のように一人暮らしを。様々な領域における専門機関の充実で家族生活に頼らなくても生活することが可能に。私生活を公共に優先する。都市的生活様式の深まり。生活領域において人々の人間関係の希薄化や役割の喪失。専門処理システムの限界。依存が進み逆にサービスに頼れない問題があるのではと気づく。新しい共同生活としてのコミュニティ。地域社会の問題解決機能が問われる。ボランタリーアソシエーションが。人々が自由対等の資格で自由意志で参加する民主的共同組織。社会や個人を媒介する中間集団の役割。システムが隅々まで浸透し人間関係を希薄化し私生活重視の現代社会において連帯を維持し市民的自由を。都市的生活様式の文脈から言えば、ボランティア団体は地域社会において媒介する中間集団としての役割を。生活の社会化などの都市的生活様式に対するオルタナティブな生活様式。従来のようにボランティアを道徳的に見るのではなく自己実現や社会参加の追求を。広がりの背景。制度面でも98年に特定非営利活動促進法、NPO法が制定。多くの団体が法人格を取得しやすく。社会的信用を高める。任意団体では代表者が個人で契約することが多かったが法人格で相続の問題が解消する。介護保険制度により在宅介護サービスの指定者にも可能に。法人化が進む事業者として。予算規模を拡大させたNPOも多い。営利企業を始め社会福祉法人などとサービスを競うことに。NPOの概念。日本では3種類。特定非営利活動法人。活動分野を問わず自発的に結成する市民団体。日本の社会福祉法人などの営利を目的としない組織全般を。NGO。民間の営利を目的としない。環境NGOなど、政府と独立した国際的に活動する組織を指す場合が多い。民間の組織であることを強調。16年3月現在5万を越える数のNPO団体。市民活動の活発化にも繋がる。活動分野。保健医療福祉。社会教育。街づくり。子どもの健全育成など。町内会や自治会とNPOの関わりも増える。新住民と旧住民。反発も少なくなかった。NPOと町内会の連携が実績の積み重ねで可能になる。
現代社会の中でのNPOの位置づけ。第3セクターとしての。政府機関ではなく民間でも非営利。セクターという見方それ自身が存在意義を高める。地方自治体と民間企業が共同して立ち上げた組織も第3セクターと言うので注意が必要。市場の失敗。神の見えざる手による市場メカニズムは適切に機能するとは限らない。民間企業は財やサービスを採算が取れなければ提供しない。政府の失敗。政府が需要全てに対応できるとは限らない。肥大化した行政組織のサービスは非効率になりがち。画一化も。どのようなパートナーシップを?かつての企業の社会貢献。利益の一部を慈善団体や財団設立などを。日本においてもフィランソロピーやメセナが定着。90年にはワンパーセントクラブが。企業の社会的責任、CSRが問われる。地域社会への貢献が求められる。戦略的に社会貢献活動を。CSRの観点から企業の評価に関わる。企業という組織レベルだけでなく個人レベルで職業で培うスキルを。NPOに対するブロボノ。社会的意義の再確認。パブリッププライベート。公共サービスを。新しい公共。縦割り行政の是正。財政破綻を防ぐ。地域社会での問題解決のための協働。NPOの事業に物品費などを行政が補助。モデル構築のために意見を求める。自治体が特定の課題に絞る場合と絞らない場合と。NPOと行政が協定を結んで。共同事業を進めるためにNPO支援センター、NPOサポートセンターという組織が。こうした部署には様々なNPOを繋げる結節点としての機能が。地方自治法の改正で指定管理者制度が。NPO法人もスポーツ施設などの管理運営に関する権限が。実際は財団法人や民間企業の方が遥かに多いが。NPOには安定した財源が確保でき信頼性が向上する。サービスの質の向上や経費削減にも。NPOが行政の下請けになる危険性がある。理想と現実のギャップを埋める。

 

社会的ネットワークと幸福感: 計量社会学でみる人間関係

社会的ネットワークと幸福感: 計量社会学でみる人間関係

  • 作者:原田 謙
  • 出版社/メーカー: 勁草書房
  • 発売日: 2017/01/17
  • メディア: 単行本
 

 

だますこと・詐欺。

弊店が入居する百貨店ではBGMが流れている(以前の雑居ビルには無かったが)。定期的に流れるのは詐欺に関するものである。百貨店の関係者を装い、不正行為があったのでクレジットカードを回収に来て暗証番号を聞き出すというものである。BGMで警戒を促す内容は、今では古典的と言えるもので、警察署を名乗り信頼させるようなものも多くなっている。私の肉親にも何回かその種の電話がかかってきたようで、色々と私に話してくれたので難は逃れたらしい。まあ電話で商品セールスをすること自体は詐欺行為ではないが、似たようなものだろうとも話をしていた。ううみゅ。

最寄り駅でのbarrier free。

朝のentryにも書いたが、バリアフリーbarrier freeのことについて書く。

私がほぼ毎日使用している阪急の駅は、今世紀になっても改札とホームの間に階段しか無かった。つまりバリアフリーにはほぼ縁が無い所だった(点字タイルはあったから皆無でも無かったが)。10数年前になり、ようやくbarrier freeが図られた。駅前の再開発もあって駅周辺は一変したのを記憶している。エスカレーターescalatorも有ればエレベーターelevatorもある。費用面では、阪急電鉄と高槻市と大阪府と国(国土交通省)が4分の1ずつ負担したとの話である。わたしは両者ともあまり利用しないけれど、ベビーカーを使われている方には負担が減って良いことだなと感じている。

都市類型と社会構造(都市社会構造論第9回)

都市の分析は現在においてもますます必要になっていると思う。

 

北川由紀彦。都市類型と社会構造。都市と聞いてどのような都市を?日本の都市に限定した場合は?世界の日本の都市には歴史や特徴、人口構成や関係も異なる。色んな都市があり、人々の関係。
都市社会学や地域社会学を中心に。目的の1つとして社会構造の解明が。社会構造。社会学においても様々。社会の骨組み、要素と要素の関係に存在する規則性。何を社会の構成要素とするか、社会の範囲。ある一定の空間的な社会。地域社会の構成要素。集団同士の関係のパターン。住民と言っても構成は一枚岩ではない。会社員や家事労働通学年金生活。デスクワークや肉体労働、販売や接客。事業所の規模も様々。働く形態も。多様な住民それぞれの利害関心や影響力の程度も一枚岩ではない。そもそもある都市や地域がどのような住民層で、社会構成。都市といっても性格は様々。アテネやローマや西安や京都奈良、産業革命以前から。それ以降の都市も。ある都市について社会構造の把握をする時には成立条件としてどのような特徴を持つか。都市類型を設定する作業が必要に。どういった特性に基づくかは様々。設定が目的ではなく社会構造を理解する道具。ある程度共通のものが無いわけではない。在来都市や新興都市。密集する都市としては産業革命以前から。前産業型都市。PreIndustry。倉沢進。明治維新以前から都市であった。在来都市と新興都市。経済的基盤が生産にあるか消費にあるか。産業都市と消費都市。城下町。城下町においても工業的生産が全く無いわけではないが、政治的支配層の居住地であり年貢や物質が集積する。在来都市全体では消費都市が少なくない。都道府県の県庁所在地に。産業都市工業都市。経済的基礎が物資の生産に。地域社会の系譜。様々な都市の系譜。大城下町。ムラ。近世の地域社会の類型。時間の経過に伴いどういった都市へと。城下町。明治維新以降に県庁所在地になったり消費都市になったり。ムラのあるものは産業都市へ。
消費都市と産業都市の社会構造の研究。60年前後の研究。現在の考察には準拠点として有効。自分が住んでいる都市の構造とはどの程度異なるかなどを。消費都市の社会構造。城下町が起源のことが多い。伝統消費型都市。例として徳島市。江戸時代には徳島藩の城下町。生産の奨励。藍を取り扱う商品都市。60年頃までは県庁所在地としての性格を。60年前後は中央政府の出先機関や支社が支店が大きなウエイトを。社会構成に注目して階層を。層の抽出をして関係性を考察。名望家。教養や財産など高い社会的威信や名誉を。社会構成と移動の仕組み。事務などのホワイトカラー層。職場は出先機関や支社など。上級の地位は中央から派遣された幹部など。地元出身者には開かれていない。自治体や地元資本の企業で働く人。昇進は限られ断絶がある。派遣された人は徳島市との関わりは強くない。名望家。経済的実力者。地方銀行や海運業に資金を。名望家層の人達は幾つかの事業に。相互に接触し上流社会を構成。網の目を通じて様々に影響力を。自営業主層は名望家層を目指す。ブルーカラーの労働者など。田舎から流入。独立を目指す。経済規模は余裕がないので独立を契機として大規模な都市に行くか出身村落へ。関係の結果として名望家支配体制が。倉沢進。名望家層は都市内部に影響力を行使。上層ホワイトカラー層は滞留者であるので関与は強くない。地元ホワイトカラー層は良好な労働環境なので順応的。名望家層は目指すべき目標。ブルーカラーの労働者。いずれは外部に出ていく。脅威とはならない。名望家層が頂点に。他の層が体制を支える。
産業都市の社会構造。岩手県釜石市。日本の産業都市を4つに類型化。AかBか。都市形態を取るようになった時期。A。秩父など。B。明治維新より前に都市的な形態を。川崎や尼崎。αかβか。工場の性質。α。巨大工場が1つあり企業城下町に。β。大小の工業が競合的になど。瀬戸や関。これらの区分を組み合わせる。下位類型を。Aα。Bβ。そこで当時の日本の階級構成と地域社会との関係。Aαの典型例として釜石市を。着眼したのは階級対立が起きないか。製鉄所が余剰労働力を吸収して産業化により生み出される。ブルーカラーの労働者が大量に集積。素朴なマルクス主義的階級図式では一部の資本家階級が居て1つの都市に。階級対立が先鋭化するはず。しかし釜石市では起こっていない。なぜなのか。神明氏など。5つの層に着目。A層。農業や漁業を。B層。巨大製鉄所αの労働者、D1層。経営者層。D2。中小企業の経営者層。いかなる関係があるか考察を。農村社会学者の構造分析の手法を援用。構造分析。分析する時に経済構造や社会生活固有の社会構造。政治構造の3つに分けて。釜石市において社会構造が形成される図式。社会過程の分析図式。経済過程。5つの層の相互の関係。地域の政治がどのように展開。両者を繋ぐ媒介過程として。なぜ階級対立が先鋭化しないのかを媒介過程に着目。媒介過程論。釜石市の場合労働者階級に当たるのはB層やC層。B層は比較的良好な労働環境。C層に対して優越感を。福祉厚生政策も手厚い。α者に対し良好。一旦稼働させると止めることが出来ないので3交代のシフトに。社宅に住まう。インターネットで地図を。中心部では内陸に少し入ったところに製鉄所が。社宅地区は製鉄所より内陸向け。購買部があり日常的買い物がある程度済ませられる。時間的空間的に隔絶。C層との接点が希薄。α者の労組も労使協調的。C層の労働者と足並みが揃わない。相対的に労働環境が低位。C層は雇用が不安定。組織率も低く労組の力が少ない。B層に反発心。A層はD1層に圧倒される。C層と連帯することはない。D2層。下請けは従属的。商店主はB層を顧客にしている。α社は独自に購買部を。D2層は政治的にアンビバレントな。B層とC層は労働者としては同じだが連帯はしていない。B層はα社の利害を。B層は大多数。Aα型のメカニズム。
消費都市産業都市の分析例。共通する点を。都市がどのような経済的基盤を。どのような人の構成が。各層の利害関係。現在においても地方都市の分析には有効。人口が巨大で多元的で行き来も激しい都市ではそのまま適用するのは難しい。大都市の分析は別の方法が必要?まるごと把握するのを一旦棚上げしてシカゴ学派のように。都市内外にある人モノ金情報が集まる結節機関同士の重層性を明らかにする。都市の社会構造を具体的に明らかにするには多くの方法が必要。

 

都市社会構造論 (放送大学大学院教材)

都市社会構造論 (放送大学大学院教材)

 

 

容赦しない。

「配慮したり手加減したりしないさま」というのが大雑把な意味内容になるであろう。障害者の世界で最近になり聞かれる言葉に「合理的配慮」というものがある。障害のある人がない人と同様に人権を実現する為に必要な個別的な調整のことである。ただ費用面の問題もあり、何処までの行為が必要なのかは議論になるであろう。最近に問題になったのは、電動車椅子の利用者に対して何処まで配慮をすれば良いかの問題であり、我が儘であるとの意見も多く聞いた。しかしバリアフリーの施設は必ずしも車椅子の方だけではなく、高齢者などの利便性が増すことも考慮すべきであろう。

カーネルサンダースの像とTigers。

朝のentryでは、カーネルサンダースの呪いについて書いた。私は2009年の水都大阪というイベントで、道頓堀から発掘?されたカーネルサンダースの像を見たことがある(blogでもupした記憶があるので後でリンクを貼りたい)。像が落とされた1985年からほぼ四半世紀の間にわたり道頓堀の奥深くに鎮座ましましていたので、泥などがこびり付いていた。往年のお姿とは一変していたけど、よく生き残ってくれたと感嘆したのを記憶している。それで肝心のTigersだが、それから2020年まではリーグ優勝をしていない。今年は首位を続けていたが明け渡したりもしている。それでも暗黒期のように、開幕戦に敗北を喫して「来年に期待!」などとはファンは言わないようにはなっている。

セルフケア論(看護学概説第8回)

慢性疾患を抱える身には自分でケアをできる能力を養うのは必須なこと。

 

井上洋士。セルフケア。慢性疾患は長期的経過を。症状がないことも多く。自己管理のMotivationが難しい。セルフケアが中核に。何をセルフケアするのかは多様。まず主に慢性疾患でのセルフケア。看護師はどう援助したら良いか。理論的基盤を。
セルフケアとは。一個人を対象とした場合。看護師が患者に対して何処まで直接的に援助できるか。例えば入院している成人患者の服薬。のんでいる薬に理解がなく服薬できないことが多い場合、服薬を看護師管理にして定時になれば来て薬を飲んでもらう。日常生活動作が低下して薬が服用できない場合は服薬させるのは重要。例えば何らかの慢性疾患を抱えていて退院後も服薬を。自立を目指す看護目標がある場合。看護師はついていけない。同居の家族に服薬checkをしてもらったり手伝ってもらったり。一人暮らしの場合は簡単ではない。訪問看護の制度がある場合はcheckが可能かもしれないが、そう多くはない。患者が時に外来診察に。話を聴くことはできるかもしれないが、時々忘れていると言われた場合は?より良い変化を狙うにはどういう看護実践が?看護師が自宅に行くわけにはいかないから、どのような関わりをするか、計画を立て実践や評価を。より専門的には継続看護という考え方も。必要なケアを適切な場所で。対象者の健康状態の変化や看護を担う人が変わっても継続して。継続看護の必要性は。退院支援室や地域支援室が定期的に計画できるようにするのも1つ。地域の多様な職種や機関と。コメディカルスタッフ。看護師が積極的に援助することが、依存的姿勢を助長させることも。自分では健康管理が出来なくなる危険性が。制度面の調整。看護には人は自分で自分を守る能力が有り、看護は足りない部分を援助する。この能力はヘルスプロモーションの。力の1つとしてセルフケアが。慢性疾患と共に生きる人には自主的主体的に健康維持増進ができるように。看護師の働きかけで伸ばすことができる。自己管理しようとする力が看護師の働きかけで高める。全てを直接指示したり観察したりは出来ない。様々な社会資源を使いセルフケアを。
セルフケアと看護の関係。セルフケアという用語。一般にも用いられる。看護においてオレム。セルフケア不足理論など。セルフケアについては個人が生命健康安寧を維持するために自分自身の実践。看護システム理論としてセルフケア不足の観点から患者や看護の関係を。セルフケアを高めたり不足するものを満たすのが看護援助。ニードがあるとして不充分であるとき、満たしきれないときやそう予想される時に看護が援助。ヘンダーソン。看護の欲求として正常な呼吸や飲食、排泄、睡眠と休息など14の基本的なニード。セルフケア能力と具体的看護。内容は異なる。3つの場合。患者が殆どニードを満たすことが出来ない。部分的な場合。殆ど満たす場合。患者が殆どニードを満たすことが出来ない場合。どれくらいセルフケアを高められるのがアセスメントを。能力向上が期待できればそれをするとともに看護で満たす必要が。全対象的に看護をする必要が。患者が部分的に満たせる場合。恐らくセルフケア能力を伸ばす可能性がある。看護援助でも。患者が殆ど満たすことができる場合。看護援助は必要なさそう?より効果的なセルフケアの方法を。アセスメントを。出来ない場合はどうしたら良いか一緒に考える。患者がニードをどれくらい満たすことができるかにより看護援助は変わる。セルフケアを看護職は関わる。
ニードとセルフケア能力。セルフケア能力を育てる援助。関連している事柄を把握すると実践しやすい。セルフケア要件、人間環境健康看護の関係性。自己効力感と医療。セルフケア要件について。人は生命や健康を維持するためにはセルフケアが必要。セルフケア理論でのセルフケア要件。満たすために必要なセルフケアデマンド。3つの態様が。普遍的セルフケア要件。人間なら誰もが持ち合わせる。空気や水分、食物や排泄、休息。年齢や発達段階により違うものもあるが、人体に関連する。ヘンダーソンの基本的ニード。発達的セルフケア要件。人間は胎児の段階からライフサイクル、発達過程を経る。人間の行動のより高いレベルでの組織化と。発達を阻害する出来事。健康逸脱に対するセルフケア要件。治療に関連、病理学的要素など。人間環境健康看護の関係性。オレムの看護のセルフケア不足理論。4つの概念。成熟した人間及び成熟しつつある人間。自己維持や個人の。学習された過程を。自己と環境に向けて行為が遂行される。乳幼児や急性期患者など大多数を援助する必要がある場合は代わりに看護師などが。環境。物理的化学的生物学的社会的。健康に対しても肯定的な否定的な影響。健康についてオレムは発達した人間の構造、健全性や全体性で特徴づけられる。看護は必要な量と質のヘルスケアを出来ない人が対象。人間環境健康看護の関係性の理解は対象理解を深めたり整理したり。自己効力感。直接的にはセルフケア理論と離れるが、実践においては自己効力感を高める。バンデューラ。自己の技能を発揮して行動を遂行できる自信を持つ。慢性疾患患者にとっては健康行動をする上で重要。目標を立ててもらい達成された時に褒めることで成功体験を蓄積。自己効力感を高める。なぜ失敗したのかを考えて改善を。行動を変えたことで検査結果等が改善され良好になったなら伝えて行動変容の重要性を伝える。自己効力感を育てる看護はセルフケア能力の向上に繋がる。
セルフケアを育てる看護援助。オレム。身体的精神的サポートを与える。個人の発達を維持する環境を整えるなど。看護の実践としてどのような方向性が考えられるか。支援的援助。その人の存在そのものを認め感情を受け入れる。信頼関係を。安定性や自己受容、病気と共に生きることを前向きに。自己決定を。思いの表出を促し生活の意味を。自身で整理する機会づくりを。患者が自分の理解を確認して具体的に実行する手助けを。そこにいる。Being。可能な限り批判的にならない。情報提供をしたり資源を紹介したりアドバイスを。セルフケア行動が上手く行った時は褒めるなど、諭したり頑張りなさいと伝えるのは逆効果になる場合も。存在をありのままに認める。自ら感情について話ができる環境や関わりを。指示的援助。専門的な知識を患者に伝達。疾患の特性や治療方法、生活上の注意点。運動療法や食事療養。副作用の早期発見と対処方法など幅広い知識が。その人に合わせて伝える。理解度も人それぞれ。タイミングも。不安を増す必要はない。状況や考え方、日常生活や価値観を理解しながら。個別性の高い指示的援助は極めて大切。知識如何により自己決定を。マニュアル化するのではなくアセスメントを元にして。雑誌やウェブページなどで知識を効率的に。実際の体験も。どのように伝えるかを綿密に。学習的援助。知識の伝達ではなく患者が自分自身で学ぶのを援助。1日2回内服薬を。指示しても誰でも上手くいくわけではない。仕事のタイミングや記憶力の衰え。服用したか忘れる。周囲の人には話していないので内服する場を確保できない。実際によくある。長く治療を続ける場合には生活に治療を組み込むのは大変重要。看護職は尋ねてどのように環境整備をしたら服用できるようになるか一緒に考え取り込み患者の知恵となるように。服薬以外も同様。患者が不安や戸惑いなどの気持ちを把握。不足しているものを補う。生活の再構築が必要。相談的援助。相談相手となり望む方向を自己決定を。看護師が望む方向ではなく患者自身が決定する援助。自己決定の内容は治療や療養に伴うものだけではない。結婚や受胎、仕事を探す方法。家族との関係など。何もかも全てを位置づける必要はないが、患者が語ることは期待しているということ。あるいは他の人ではなくあなたに話たかったと。患者が自分で決定する過程に補いを。心理的社会的状況が見えることも。単に聴くだけでなく精神的健康や環境につき情報収集やアセスメントを。話し合いをする場を設け相談的援助をすることは情報収集の場にも。集めた情報を統合させてより良い方向性を提案しアドバイスをすることに繋がる。
主に慢性疾患のセルフケア。

 

看護学概説 (放送大学教材)

看護学概説 (放送大学教材)

  • 作者:井出 訓,井上 洋士
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2016/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

ヘルスリサーチの方法論〔改訂版〕: 研究実践のための基本ガイド (放送大学大学院教材)

ヘルスリサーチの方法論〔改訂版〕: 研究実践のための基本ガイド (放送大学大学院教材)

  • 作者:井上 洋士
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

成人看護学 (放送大学教材)

成人看護学 (放送大学教材)

  • 作者:井上 洋士
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2014/06/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

健康と社会 (放送大学教材)

健康と社会 (放送大学教材)