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セルフケア論(看護学概説第8回)

慢性疾患を抱える身には自分でケアをできる能力を養うのは必須なこと。

 

井上洋士。セルフケア。慢性疾患は長期的経過を。症状がないことも多く。自己管理のMotivationが難しい。セルフケアが中核に。何をセルフケアするのかは多様。まず主に慢性疾患でのセルフケア。看護師はどう援助したら良いか。理論的基盤を。
セルフケアとは。一個人を対象とした場合。看護師が患者に対して何処まで直接的に援助できるか。例えば入院している成人患者の服薬。のんでいる薬に理解がなく服薬できないことが多い場合、服薬を看護師管理にして定時になれば来て薬を飲んでもらう。日常生活動作が低下して薬が服用できない場合は服薬させるのは重要。例えば何らかの慢性疾患を抱えていて退院後も服薬を。自立を目指す看護目標がある場合。看護師はついていけない。同居の家族に服薬checkをしてもらったり手伝ってもらったり。一人暮らしの場合は簡単ではない。訪問看護の制度がある場合はcheckが可能かもしれないが、そう多くはない。患者が時に外来診察に。話を聴くことはできるかもしれないが、時々忘れていると言われた場合は?より良い変化を狙うにはどういう看護実践が?看護師が自宅に行くわけにはいかないから、どのような関わりをするか、計画を立て実践や評価を。より専門的には継続看護という考え方も。必要なケアを適切な場所で。対象者の健康状態の変化や看護を担う人が変わっても継続して。継続看護の必要性は。退院支援室や地域支援室が定期的に計画できるようにするのも1つ。地域の多様な職種や機関と。コメディカルスタッフ。看護師が積極的に援助することが、依存的姿勢を助長させることも。自分では健康管理が出来なくなる危険性が。制度面の調整。看護には人は自分で自分を守る能力が有り、看護は足りない部分を援助する。この能力はヘルスプロモーションの。力の1つとしてセルフケアが。慢性疾患と共に生きる人には自主的主体的に健康維持増進ができるように。看護師の働きかけで伸ばすことができる。自己管理しようとする力が看護師の働きかけで高める。全てを直接指示したり観察したりは出来ない。様々な社会資源を使いセルフケアを。
セルフケアと看護の関係。セルフケアという用語。一般にも用いられる。看護においてオレム。セルフケア不足理論など。セルフケアについては個人が生命健康安寧を維持するために自分自身の実践。看護システム理論としてセルフケア不足の観点から患者や看護の関係を。セルフケアを高めたり不足するものを満たすのが看護援助。ニードがあるとして不充分であるとき、満たしきれないときやそう予想される時に看護が援助。ヘンダーソン。看護の欲求として正常な呼吸や飲食、排泄、睡眠と休息など14の基本的なニード。セルフケア能力と具体的看護。内容は異なる。3つの場合。患者が殆どニードを満たすことが出来ない。部分的な場合。殆ど満たす場合。患者が殆どニードを満たすことが出来ない場合。どれくらいセルフケアを高められるのがアセスメントを。能力向上が期待できればそれをするとともに看護で満たす必要が。全対象的に看護をする必要が。患者が部分的に満たせる場合。恐らくセルフケア能力を伸ばす可能性がある。看護援助でも。患者が殆ど満たすことができる場合。看護援助は必要なさそう?より効果的なセルフケアの方法を。アセスメントを。出来ない場合はどうしたら良いか一緒に考える。患者がニードをどれくらい満たすことができるかにより看護援助は変わる。セルフケアを看護職は関わる。
ニードとセルフケア能力。セルフケア能力を育てる援助。関連している事柄を把握すると実践しやすい。セルフケア要件、人間環境健康看護の関係性。自己効力感と医療。セルフケア要件について。人は生命や健康を維持するためにはセルフケアが必要。セルフケア理論でのセルフケア要件。満たすために必要なセルフケアデマンド。3つの態様が。普遍的セルフケア要件。人間なら誰もが持ち合わせる。空気や水分、食物や排泄、休息。年齢や発達段階により違うものもあるが、人体に関連する。ヘンダーソンの基本的ニード。発達的セルフケア要件。人間は胎児の段階からライフサイクル、発達過程を経る。人間の行動のより高いレベルでの組織化と。発達を阻害する出来事。健康逸脱に対するセルフケア要件。治療に関連、病理学的要素など。人間環境健康看護の関係性。オレムの看護のセルフケア不足理論。4つの概念。成熟した人間及び成熟しつつある人間。自己維持や個人の。学習された過程を。自己と環境に向けて行為が遂行される。乳幼児や急性期患者など大多数を援助する必要がある場合は代わりに看護師などが。環境。物理的化学的生物学的社会的。健康に対しても肯定的な否定的な影響。健康についてオレムは発達した人間の構造、健全性や全体性で特徴づけられる。看護は必要な量と質のヘルスケアを出来ない人が対象。人間環境健康看護の関係性の理解は対象理解を深めたり整理したり。自己効力感。直接的にはセルフケア理論と離れるが、実践においては自己効力感を高める。バンデューラ。自己の技能を発揮して行動を遂行できる自信を持つ。慢性疾患患者にとっては健康行動をする上で重要。目標を立ててもらい達成された時に褒めることで成功体験を蓄積。自己効力感を高める。なぜ失敗したのかを考えて改善を。行動を変えたことで検査結果等が改善され良好になったなら伝えて行動変容の重要性を伝える。自己効力感を育てる看護はセルフケア能力の向上に繋がる。
セルフケアを育てる看護援助。オレム。身体的精神的サポートを与える。個人の発達を維持する環境を整えるなど。看護の実践としてどのような方向性が考えられるか。支援的援助。その人の存在そのものを認め感情を受け入れる。信頼関係を。安定性や自己受容、病気と共に生きることを前向きに。自己決定を。思いの表出を促し生活の意味を。自身で整理する機会づくりを。患者が自分の理解を確認して具体的に実行する手助けを。そこにいる。Being。可能な限り批判的にならない。情報提供をしたり資源を紹介したりアドバイスを。セルフケア行動が上手く行った時は褒めるなど、諭したり頑張りなさいと伝えるのは逆効果になる場合も。存在をありのままに認める。自ら感情について話ができる環境や関わりを。指示的援助。専門的な知識を患者に伝達。疾患の特性や治療方法、生活上の注意点。運動療法や食事療養。副作用の早期発見と対処方法など幅広い知識が。その人に合わせて伝える。理解度も人それぞれ。タイミングも。不安を増す必要はない。状況や考え方、日常生活や価値観を理解しながら。個別性の高い指示的援助は極めて大切。知識如何により自己決定を。マニュアル化するのではなくアセスメントを元にして。雑誌やウェブページなどで知識を効率的に。実際の体験も。どのように伝えるかを綿密に。学習的援助。知識の伝達ではなく患者が自分自身で学ぶのを援助。1日2回内服薬を。指示しても誰でも上手くいくわけではない。仕事のタイミングや記憶力の衰え。服用したか忘れる。周囲の人には話していないので内服する場を確保できない。実際によくある。長く治療を続ける場合には生活に治療を組み込むのは大変重要。看護職は尋ねてどのように環境整備をしたら服用できるようになるか一緒に考え取り込み患者の知恵となるように。服薬以外も同様。患者が不安や戸惑いなどの気持ちを把握。不足しているものを補う。生活の再構築が必要。相談的援助。相談相手となり望む方向を自己決定を。看護師が望む方向ではなく患者自身が決定する援助。自己決定の内容は治療や療養に伴うものだけではない。結婚や受胎、仕事を探す方法。家族との関係など。何もかも全てを位置づける必要はないが、患者が語ることは期待しているということ。あるいは他の人ではなくあなたに話たかったと。患者が自分で決定する過程に補いを。心理的社会的状況が見えることも。単に聴くだけでなく精神的健康や環境につき情報収集やアセスメントを。話し合いをする場を設け相談的援助をすることは情報収集の場にも。集めた情報を統合させてより良い方向性を提案しアドバイスをすることに繋がる。
主に慢性疾患のセルフケア。

 

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