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総合失調症と家族支援の展開(家族問題と家族支援第7回)

未だに精神障害者について偏見があるのが実情。その中で家族への支援が必要になってくるのだろう。

 

南山浩二。統合失調症と家族支援の展開。統合失調症の人の家族支援。歴史的変遷。コミュニティケア。リカバリー志向の家族支援が。ゲストも。
専門家が支援介入。解決すべき問題。生活課題などの認定が介入の前提。妥当性の担保。焦点は当事者に。家族支援という眼差しは華族も。第一義的な支援と関連して必要性が。今日支援のあり方は変化が。地域のケアシステム。脱施設化。リカバリー志向へと。病気が治癒した領域であってもそうでなくても意味のある役割を果たすことを目指す。精神障害者の家族への支援。家族のケア能力へと大きく変化。専門家が家族をどのように捉えてその変化。眼差しの変遷。精神障害者とどのように関連付けられるか。
かつて統合失調症発症の原因が家族に。家族病院論。医療以外の諸現象が医療実践の対象に。医療化。家族病院論の登場は家族が治療の対象に。複数の議論が。病理に晒されることで自我形成がそがいされる。その前の精神医学は個人的な要因からだったが。家族病院論の家族の医療化。問題の所在を家族に。異常な環境に置かれた正常な反応と。スティグマを開放して家族に課する。社会的性格を持った問題を家族に封鎖。家族主義イデオロギー。正常な状態を前提。あるべき家族像が創設。性別役割分業を基盤としてパーソナリティの安定化や子どもの社会化。近代家族。隔離収容施設である精神科病院を批判し脱施設化運動。向精神薬の登場。不祥事の告発。精神科のケアに変化が。回転ドア現象が指摘。患者が入退院を繰り返す。地域ケアの強化が課題に。家族病院論は70年代以降支持を失う。相互作用が原因か結果か分からない。多くの研究で対照群との比較をしていない。特有の問題と断定できない。やんでいる家族システムを再構造化する臨床実践が効果がなかった。統合失調症の生物学的研究。異議申し立て。病院から地域社会への進展。発病した患者の退院後の経過、再発防止へと。地域生活を支える資源が必要。家族は地域経済を支える重要性。家族状況が。感情表出研究。魁はイギリス。敵意などの感情表出が。家族を対象とした心理教育プログラム。病院論的な眼差しからの家族の解放を。ラベリングの否定。一方で統合失調症を巡るスティグマの許容を。依然として相互作用に焦点を。理想とすべき家族像があると。近代家族の一定の機能を有するのを前提にしていないが、再び専門的支援の対象に。感情表出研究。あくまでも再発予防として。家族に責任を問う可能性が。環境が伴わない場合は同じ轍を踏む。日本でも統合失調症当事者にとり家族は身近だが、生活者としての家族としての支援を。家族が置かれた困難な状況に対する支援を。病院としての家族から生活者としての家族へと変遷。
更にリカバリー志向の実践が。日本でも実践が行われ始めている。リカバリー。家族支援においても。リカバリー概念。家族支援でのリカバリー。アメリカでは州立の精神病院を中心に生活環境が地域社会へと移行。ケアマネジメントが供給。新たな思想と実践。自己決定。パターナリズム。専門家の指示決定に従うべきと。専門家や当事者。パートナーシップ。地域社会で一定の社会的役割を果たし包括される。メンタルヘルス領域のパラダイムシフト。リカバリーは当事者の。80年代始めから。プロセスを。症状や障害ではなく人生の新しい意味と目的の創造。実践例。先駆的な諸実践。ビレッジISA。精神障害者を対象とした、生活支援等多面的な支援を統合的に提供。リカバリーは尊厳希望人生生活を回復。地域生活を具体化。焦点は人生や生活に。リカバリーには希望エンパワーメントの4つの段階が。従来の医学モデルのサービス。病状コントロールが。薬物の投与は最小限に。メンバーとスタッフの関係は成人間。本人に価値や自己決定。リカバリーの実践。対比。パラダイムシフトとも呼べる。コミュニティケアの時代。一員として包摂。必然的に当事者の人生に。従来の伝統的医学モデルを逆転。服薬すること自体は否定されないが、目標に障壁になるなら。当事者の自己決定や価値。仲間、ぴあである障害者のセルフヘルプ。概念の共有や資源の継続的供給。州政府の予算配分や献金など資金の裏付け。
リカバリー志向の家族支援。家族支援の照準は家族自身の人生の回復。第一義的なゴールの達成。家族の役割を低減する。固有のニーズと自己決定が尊重され家族は能動的。成人間の関係が。サービス供給。地域社会での供給。不安の増幅があればサービスの増強が。医療など包括的支援が。リカバリー志向の家族支援。固有な人生の存在。生活上の困難不安を解消。リカバリーを支援。とかく援助者としての家族が強調されがちだが、生活者としての。
家族支援の現在。アウトリーチサービス。端的に言って訪問。専門家が直接出向きサービスを。精神保健システムを地域ケアに転換しようとしていて訪問型に。アウトリーチの対象は当事者。しかしアウトリーチの支援メニューの家族支援。疑問の解消や直接的支援でケアの負担の低減など。家族支援の要素を。当事者の訪問サービス。アクトとアクト以外。ACT。精神保健福祉の領域。重度の精神障害が対象だがそれに限らない。重篤な精神障害者が支援を提供。マジソン市で始まる。効果が認められる。サービス提供の場は住居や地域社会。直接訪問して。24時間対応で柔軟なサービス対応を。スタッフ1人の担当も数を制限。主な前提。入院は急性期治療に限定。あくまでも生活の場は地域社会。アクトもリカバリー志向の援助。支援には自己決定が尊重。いわゆるストレングス視線。強み。能力や可能性。関心や希望が。それらを基調にして。
セルフヘルプグループ。同じ問題を抱える相互支援。限界を乗り越える。専門家も家族にとり重要な資源。参加者の自尊心や生活の回復を。存在意義が増す。一定の問題を共通項とする自主的参加。ピア同士が。アディクションなどの当事者家族の会。精神障害者家族にとっての意義。他者の存在。社会化される。我々としての。スティグマ。精神病イメージ。社会から孤立しがち。自身を肯定的に。それぞれの経験や問題を語り捉え直す。解決の営みを。経験知。ヘルパー原則。援助する人が援助される。専門家に支援を必要とするが経験知に基づき支援をなしうる。問題経験についての経験を深めエンパワーメントをもたらす。家族も援助者となりうる。従来の専門家の視点を変更。政策に関わったり審議決定に影響を。個々のセルフヘルプグループが広域的に結びつき改善要求など社会運動を。
京都ノートルダム女子大学の佐藤あつし先生。家族支援とは?精神疾患を発病されるとそばにいる家族もそれ以上に振り回され混乱する。家族も辛さが重なる。家族の人生も同様に大事。生き生きと生きる権利は本人や家族にも。両親兄弟姉妹配偶者子どもも大事にされる。何故家族支援が必要か。精神障害者へのケアはまだまだ不充分で家族に頼る。専門家では無いから知識がない。他人にそうだんするのも出来ずに孤立の中で。本人が治療に繋がったりしないし援助もはねつける。本人と家族一人ひとりをまるごとファミリー支援を。英国メイデン版。訪問家族支援。バーミンガムのメリデンファミリープログラムの研修グループ。訪問による。日本と違い支援が訪問中心に。多職種のチームが訪問して医療と支援の提供を。メリデン版の能力。世界で5000人以上が。ジャパンファミリープロジェクトでも。19年8月で55人の支援者が。訪問看護や相談支援。行政での支援を。特徴や効果。支援を受けた本人や家族から話を。重層的に。家族一人ひとりのアセスメント。病状を理解する。困ったことがあっても自分たちで解決していけるように。話し合いは無理?コミュニケーショントレーニングを。家族に応じて柔軟に提供。話し合いができるようになる。本人からは困っていることを助けてくれるようになったと、家族関係が良好に。自分の小さな夢や希望が叶っていく。自分らしく生き生きと生きることが出来る。精神疾患の再発率も低下。情報について。ジャパンファミリーワークプロジェクト。
家族への専門家の眼差しの変遷。コミュニティケアシステムの一員に。リカバリー志向に。家族が身近な支え手であるとすればある程度前提になるが、家族の死去は避けることが出来ない。

 

家族問題と家族支援 (放送大学教材)

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  • 作者:下夷 美幸
  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)