F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

企業と証券市場(証券市場と私たちの経済第3回)

理論的に企業が取り得る行動について理解しておくことは、大企業に寄生して生活する者にとって必須のことかもしれない。

 

自己資金が足りなければ資金を長期で調達する必要がある。運転資金。設備投資資金。金融システムで銀行の地位は高い。しかし証券市場で調達するようになった。短期金融市場と長期金融市場。資金調達手段。内部資金と外部資金。内部留保、利益の内配当に回さなかった資金と、減価償却の絡み。しかしコストはゼロではない。銀行に預ければ利子が稼げる。新事業に投資する方策も。機会費用。外部資金。借入と株式と社債。利子の上乗せ。企業間のものも。買掛金や売掛金。企業間信用。株式。出資金。拡大する過程で証券市場を利用。自由度は高い。配当支払いというコストはあるし、株主の要求に応ずるのもリスト。普通社債など。利子を上乗せして返済する。自己資本。他人資本。資金の調達。フローの経済変数。フローでは企業は貸す側に回っている。過去に発行された株式など。ストックでは赤字。
企業のバランスシート。貸借対照表。一時点の資産負債資本。資産の項目。流動資産と固定資産。負債と純資産。流動負債や固定負債。剰余金。株主資本。企業の目的は多くの場合は営利。できるだけ効率的に組み合わせて生産する。利益をもたらすと期待される。企業活動により獲得された資産そのものが企業の価値。企業価値を測ることが増えている。合併に限られない。大企業にも限られない。地場産業の再編や事業承継の問題が。コストアプローチ。左側。同じ事業をして同じ利益を上げるには?インカムアプローチ。収益を測る。キャッシュフローを推定して価値率で測る。マーケットアプローチ。株式市場で評価。コストアプローチはバランスシートの左側。マーケットアプローチは右側。左側は事業活動の結果。負債構成。資本構成。借入額は95年意向は減少。借入の比重が徐々に低下。株式の比重は徐々に高くなっている。証券の比重は高まっているが、外国と比較すると有価証券の比率はまだ低い。特に社債はアメリカに比べて低い。証券市場の役割が強まっている。
日本企業のフローの資金調達は?株式や社債借入の負債。利子支払いのコスト。配当支払いのコスト。明示的な大きさは負債利子率や配当率。資本コスト。実際にかかるコストはそれに限られない。銀行の口出し。株主は株価の上昇を望む。それぞれのコストは暗黙のコストも。利益の増え方と資本コストを比較。設備投資を決定する最低基準。カットオフレート。資本コストを抑制すれば多くのプロジェクトを走らせることが出来る。資本コストを抑制する為の資本構成は?資金調達手段の最適な組み合わせ。資本コストは変わらない一定値だと主張する。モディリアーニミラーの原理。負債比率がゼロとする。負債比率を上げたことでコスト高となる。競争的な市場では安かったものの値段を上げてしまう。裁定取引が儲けをゼロにする。ボロ儲けがないように株式市場が動く。
現代の企業は多くを外部資金に頼っている。自己資本の一部である株式も、企業内部の人が保有している訳ではない。出資者と経営者は別。所有と経営の分離。経営者は代理人。プリンシパルエージェント関係。医師に依頼して治療してもらう。弁護士に依頼して訴訟や裁判を。依頼人代理人関係には2つの問題。両者の間で利害が対立する。株主は配当の増加は株価の上昇を。経営者は自分の評価が上がることを。報酬を上げる。逐一把握できれば対処の方法もある。臨時の株主総会や訴訟で。しかし情報の把握は不充分。モラルハザードが生じる。利益配当を高く要求するかもしれない。コストになる。エージェンシーコスト。コーポレート・ガバナンスの問題。上から下を統治するという一方的なものではない。株主総会や代表訴訟。株式を売却して見限る。資金調達が出来なくなるので株価の下落は避けたい。経営の規律が。ボイスによる。退場による。ハーシュマン。近年、報酬の業績連動型。株主の利害と経営者の利害を一致させる。ストックオプション。自社の株価が上がるほど利益は大きい。株価が上がる経営を。しかし、損失隠しのような会計不正に導いてしまう恐れがある。不正へのインセンティブを。粉飾決算で倒産した大企業も。企業の周辺にはエージェンシー問題が発生する可能性がある。債権者と経営者。元本と利子の確実な返済を。しかし経営者はそうではないかもしれない。情報の非対称性は大きい。銀行はガバナンス手段を持っていない。ボイスもイグジットも無い。利子を必要以上に高くしようとする。負債での資金調達は、経営者が義務を負うので、ガバナンス効果がある。企業の利害関係者のことをステークホルダーというが、様々。株主の利害と債権者の利害は一致しない。元利の返済、株主の方がリスク志向が高い。新たなガバナンス問題が。バランスを取りながらの経営。多様な資金調達をするほどに利害の調整は必要になる。証券化手段で調達することも。コーポレート・ガバナンスの変化も。他のステークホルダー、消費者や取引先の企業。品質が下がると消費者は困る。消費者センターなどに文句を。取引先は直接苦情を言う。買わなければイグジットが出来る。労働者。経営者との利害対立は少ないし、情報の非対称性は小さい。経営を監視する?しかし上下関係があるのでボイスによるのは難しい。退職も出来づらい。
企業とはなにか。営利などを目的とする。企業の資金調達の方法。株式は自己資本。バランスシート。資本構成や負債構成。M&A。資本コストを最小にする。資金調達手段とコーポレート・ガバナンスの関係。ボイスとイグジット。企業と証券市場の関係。最大の資金調達者である企業と家系との結節点。リスクを負う。リスクと証券の関係。

 

証券市場と私たちの経済 (放送大学教材)

証券市場と私たちの経済 (放送大学教材)