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金融と証券(証券市場と私たちの経済第1回)

高校の政治経済で経済システムの概要は学んでいないのだろうか。私の時代もそうだったけれど。ある程度の知識は必要だと考える。まあ日経新聞を読めるようになるまでの道は険しいけれど。

 

野間敏克。金融と証券。問題意識を簡単に。証券市場について。経済社会との関係を。株式や国債、投資信託は?証券と呼ばれるものに馴染みがあるのはある程度資産を持つ人に限られる。保険や年金。銀行預金。証券に対するイメージ。危険なもの?元本割れの恐れが。サブプライムローン問題。08年9月にリーマン・ブラザーズが倒産。世界不況に。証券市場には様々な事件が。マイナスイメージを高める。証券市場の変化は激しい。新しい金融サービス。仕組みが分かりづらい。拡大で証券市場の不安定が増して危険に。閉鎖してしまうという発想になってはいけない。証券市場の大切な機能。生活にも役立っている。自分では証券を持っていない人の生活にも、証券市場が深く関わっている。株式債権投資信託を中心に証券市場の仕組みを。
証券だけでなく金融とは何か。端的に言えば資金の融通、貸し借り。メリットは?金融取引のメリット。世の中にとり消費や投資の可能性を高める。ただしそう簡単ではない。困難にする幾つかの理由。それを克服するための工夫が金融市場。取り巻く法制度などを金融システムと呼ぶ。金融システムの機能。代表的な証券の性質を。
金融は世の中に役立つ。中学高校では良い印象で教えられていない。振り込み詐欺など。悪いことと思っている人が多くなる。しかしほぼ全ての人が金融取引を。所得で消費生活を。使わずに残ったものは銀行預金などに。将来のもしもの事態や老後などに。銀行にお金を貸している。金融取引の1つ。銀行がなければ自分で管理しないといえない。盗難の恐れが。預金しないと生活を切り詰めなければならない。預けるところがあるのは大事なこと。老後はタンス預金で賄えない。長く預けておいて老後に取り出す。そのような仕組みもありがたい。一方で住宅ローンなどで資金を借りることが出来る。家や車などを購入できる。少しずつ返すことで不安感を和らげる。自分の人生の中で何時何を買うかの選択肢が格段に増える。金融取引の最大のメリット。個人の生活だけではなく国全体では大掛かりに。負債、貯蓄の主体。国全体での企業が借り手。1200兆。設備投資が大きい。生産設備など。約束証書を発行。幾つかの資金調達方法が。銀行借入れ、株式、社債、約束証書。設備投資をすると生産力を上げて利益を得られる。他の企業にも恩恵が。儲かった企業が経済を回して国全体の経済が動く。巨大な借り手となったのが国。国債の発行高の拡大。1000兆円。税金を上回る規模に。社会保障や公共投資など。貸している主体の半分は家庭。1600兆円。銀行預金が最も多い。企業も800兆円を。国全体としては企業や政府に借りられて使われていることになる。もしも企業が借りられなければ設備投資も社会保障も出来ない。国全体の経済厚生が高められる。
金融取引、貸し借りには大きなメリットが。決して悪いことではない。しかし適正な貸し借りは簡単ではない。貸し手は借り手のことを全て把握できている訳ではない。全く知らない人に。突然に言われても事業内容を理解できないととても貸すことは出来ない。多くの場合は何故借りる必要があるか、結果的に何があるかを理解している。貸し手はなかなか本当かは確信が持てない。情報の非対称性。殆どの場合に。企業の中には優良か危ないかを調べることは困難。中小企業では調べても採算が取れない。多くの場合は資金調達が上手く行かない企業が中心に。逆選択。貸した後に無駄遣いされてしまうことも。流用されてしまう。モラル・ハザード。道徳が壊れたかのような。金融取引には非対称性が。逆選択やモラル・ハザードが起こることが。大きすぎると信用が持てず貸し借りは行われない。貸し借りには時間がかかる。普通の物の取引なら直接でよい。貸してから返されるまでに時間が。国債に至っては30年以上に。何が起こるかわからない不確実性が。その問題により3種類のリスクが。相手企業が倒産して返せない、信用リスク、倒産リスクや債務不履行リスク。返済はされるが目減りする。価格変動リスク。満額は返ってこない。値下がりのリスク。貸し借りが起こりづらい。借り手の側にも原因はあるが、貸し手が資金不足になることも。貸し手が倒産することさえある。貸し手が居なくなる。将来資金不足に陥るのを流動性リスクという。情報の非対称性と将来の不確実性が大きな障害に。他にも2つの点が障害に。取引費用の問題。相手が必要だが探す費用が、探索費用が必要。様座な内容が。借りる金額や期間、交渉の費用が必要。返済までにも時間的な費用がかかる。金融取引の場合は探索や交渉の費用は大きい。ありとあらゆる契約書を書くことでリスクを低減出来ることもある。逐一書いておく。完備契約。しかし不可能。現実には契約の不完備性が。
金融取引を妨げる点が。企業も政府も困る。スムースに金融取引が出来るように。金融システムと金融市場。金融システムの機能。多様な金融機関が。類型。日本銀行を別にすれば民間の金融機関が。預金を扱う金融機関。貨幣を。普通銀行など。保険会社や消費者信用などのノンバンク。何らかの手段で資金を集めて運用を。金融仲介期間。間接的な資金の流れ、間接金融に関わっている。証券会社。自分自身よりも投資家からの委託で。あくまで投資家。直接金融に関わる。最も重要なのは銀行。銀行の対応。預金を預かって企業に貸す。貸出先の企業を事前審査して監視する。情報生産機能。起業の品質に関する情報などを。識別できれば逆選択を避けられる。監視が出来ればモラル・ハザードを避けられる。非対称性を緩和する。一般消費者には限られるが、審査ノウハウなどがある。取引を通じての情報。どの起業とどのような取引をしているか。預金取引と貸出取引を。同時に出来ること強み。多くの企業に貸すことで不確実性を下げる。分散投資の利益。資産をどのように組み合わせるか、証券の動向を把握。情報生産は必須。銀行は情報産業。分散投資により貸出のリスクを下げるからこそ預金は安全。そう思ってもらうと預金を預かってもらいやすい。障害を完全にはなくせないが問題は緩和できる。それが出来るからビジネスが成り立つ。金融市場。公設市場。魚が売買しやすい。投資家や企業家が出会う。日本の金融市場の類型。短期金融市場と長期金融市場。1年以内。参加者制限があるか。オープン市場とインターバンク市場。金融機関に限られる。証券の市場。派生してできたデリバティブ市場も拡大している。典型である証券取引所。様々な証券を。取引の仲立ちをするのが証券会社。株式や債券の需要と供給を反映して価格が形成されている。金融市場を作ることで非対称性や不確実性への対処を。情報の非対称性への対処。貸し手や借り手の資格制限をする。予め優良な借り手というのが分かれば貸しやすい。上場。株式の上場は厳しい審査を通る必要があるし、情報開示も。市場自身が情報生産の場に。貸し手である投資家にも情報生産が求められる。証券会社からも情報が提供。銀行にかなり依存するが、証券市場では何らかの情報を生産して不確実性を緩和している。分散投資。様々なものを揃える。安いコストで分散投資が出来るように。投資家自身の判断が求められる。投資信託。
金融機関と金融市場。証券は金融市場で取引を。間接的保有もある。金融機関を通じた資金の流れにも。主な有価証券。株式。株式保有で配当や議決権を得られる。配当の額は不確実。倒産すれば紙切れに。株価はある程度不安定。債権。株式とは異なり多くの場合満期が。社債などは信用リスクが。国債でさえリスクがある。株式に比べ価格は安定的。投資信託。株式や債券を組み合わせて。いずれも返済や利子を得られる。何らかの権利を体現する。現在では電子化されている証券も。証券の発行市場。資金調達などに。新規の約束証書。資金が渡る。証券の流通市場。購入した投資家から資金の流れが。資金は融通されない。証券市場では流通市場が注目されやすい。資金調達の面からは発行市場の方が重要。しかし互いに関連している。流通市場は価格の変動が激しい。
金融一般。貸し借りのことで誰もがしている。将来の所得の支出が出来る。国全体では家庭が最大の貸し手。企業が最大の借り手。政府も迫っている。社会保障や公共投資などに。個人にとっても国全体にとっても無くては困るが。情報の非対称性と不確実性の問題は大きい。金融システムには緩和する機能が。銀行は情報生産で和らげる。借り手の品質を保証。分散投資の利益を。多様な資産で運用している。証券は金融市場で。株式と債券。大きな違いが。株式は配当等が不確実。債権は額面価格が決まっている。発行市場と流通市場の違いを。発行市場でのみ借り手に資金が。新しい証券が。証券化証券。デリバティブなど。膨大な資金が流通する。証券市場がどのように経済と関連しているかを。家庭部門と証券市場の関係。

 

 

 

証券市場と私たちの経済 (放送大学教材)

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