現在の日本の刑事司法制度では最も重く処罰される刑罰は死刑である。もちろん死刑制度を廃止している国もあるが日本では死刑が存続していて現実に死刑の執行も為されている。被害者の遺族の処罰感情に配慮している面もあるが、重大な犯罪行為を抑止するという側面もある。ところが最近は、自分が死んでもいいから重大な犯罪行為をするということも頻繁に見られるようになっている。昨年12月の大阪キタの雑居ビル火災もその1つ。何しろ犯人自体が死ぬ覚悟で犯罪に及ぶから行為もエスカレートすることになる。俗に「無敵の人」という人種に対して、どのように犯罪行為を防止するのかは極めて難しい問題である。