F-nameのブログ

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ノーベル賞授賞者とその周辺の話。

ノーベル賞ウイークたけなわである。しかしわざわざ「ウイーク」と銘打って盛り上がるのはどうも日本だけらしい。ニコニコ生放送では発表直前から盛り上がっているけれど、今年の自然科学3賞には日本人の研究者は居なかった。なお化学賞のお二方はゲノム編集技術を確立したことが受賞理由。そしてその技術の前提となる、大腸菌の塩基配列の繰り返しの出現を発見したのは、石野良純九州大学教授であるのもNEWSで取り上げられている。ちなみに私の出身高校の同窓生でもある。年に1度は現役の生徒に向かった話をされている。まあノーベル賞に選ばれなかったのは運が悪かったと言えるだろうか。なお同窓の川端康成先生がノーベル文学賞を授賞しているが、三島由紀夫先生も有力だったが若いから後回しにしていいだろうという話になったと報道が伝えている。要は賞の選出なんてかなりいい加減であるのを踏まえて騒ぐのが賢明であると言える。

高齢者福祉の実践(社会福祉実践の理論と実際第13回)

この先に自分は高齢者に関わる仕事をするのかもしれないけれど、覚悟はあるのか?と感じる。

 

新田雅子。介護の現場から理念と実践について具体的に。六車由実の介護民俗学。高齢者福祉の固有の機能や価値。デイサービスに行き聞き書きに参加を。六車由実さんにインタビュー。生の声。
みとさん。小学校では音楽の授業が大好きだった。静岡県スマイルホーム。民家をそのまま使ったデイサービス。お習字などが飾られている。今日の利用者は5人。午前中は入浴。お話をしたり体操をしたり。かるた。聞き書きの形。小規模通所施設。全くのオリジナル。聞き書きの展開。語りを引き出して形にする。思い出の記。思い出の味。再現を。内容を蓄積している。語り手と聞き手が一対一で個人史を聴取する。デイサービスの参加者が皆参加してオープンな聞き書きを。質問紙て色々と答え詳しい説明を。地域の文化や過去を共有して脱線しながらも会話を楽しむ。浮かんだストーリーをまとめてカルタの形で保管。実際の聞き書き。93歳のまさえさん。入浴介護をしている時に、台風の後で流木を拾いに、という話を。九州出身以外は皆地元。燃料に使う。はまぎと言う。大変大事なものだった。浜にはまぎを拾いに。お風呂やご飯。燃やして炊く。大きいのと小さいのと。雨に晒さないと。塩がついていると良くない。お釜が弱る。何処でも同じことを。九州に松原。地域ごとに決まっている。時間を決めて走っていく。俺のものだ。大きく書いた者が勝ち。ものが大きい。書いて集める。山積みしていくと持って帰るのに大変。年に2,3回あれば年中間に合う。松林。同じようなことが九州でもあった。まつばかきの道具。まんがと呼ばれたり。比較をしながら自然燃料が貴重なものに。まとめとしてかるたの形で要約。毎月日にちが決まっている。油気があると燃えが良い。手頃な薪を。嫁に来て一番大変。今で言うとガスが来ないようなもの。かるたの表現を作って示す。オープンな会話と要約してかるたを。
六車由実さんにインタビュー。楽しくて多くの気づきが。眼の前の利用者について何も知らない。知らないままケアをしている。どんな人か分からないので何をすれば良いか分からない。マニュアル通りならともかく、知らないまま関わるのは怖い。知りたい。民俗学の聞き書き。地域の記憶を次世代に継承。利用者さんが話してくれるのは地域や時代の記憶。語らずに亡くなると継承されない。歴史などを受け継いでいきたい。聞いて形にすること。文章に。若い世代や地域家族に。結果だが。本人がどういう人か聞き取りをすることにより、利用者とケアする人の関係が変わる。人として関わる。平等な対等な関係性に変わる。認知症が進んだり言葉も無くなったような状態で出会ったりすると、語りづらさがある。聞きたくても聞けない人。そういう部分にどう感じるか。認知症の場合に進行することで記憶が蘇ってこなかった人も。プロセスがあってそういう状況になる。だからこそ話せる、言葉が出る段階で話をしてもらい記録に残すことが重要。聞き書きにより関係が変わる。重度になってしまってもその信頼関係の中でケアができる。聞ける時に聞く。特養でも1年2年と関わっていく内に。スタッフにのも聞いておいてよかったと。失語症の方。文章が話せない人にもかるたを作る。単語を話してくれることがあるので形に。その人の表現の仕方にどのように寄り添うか。聞き書きの効用。言葉が無いと思われていた人が語りだすことが。意味のない言葉として思っていたことに文脈があることを発見する。六車由実「驚きの介護民俗学」。老いていって介護が必要に。本人にとっても心の沈むこと。どうやって生きていけば良いか、生き辛さ。1人で抱え込むとシンドイ。聞き書きは価値を。自分の人生について意味があったかもしれないと再発見再評価できる。最後まで生きていくための力を得ることができる。聞き書きは一方的なものでなく共同作業。皆で聞き書きをするので共有する。今の状態や悩みも含めて。考えていける仲間を作る。高齢者にとって大切。デーサービスなどで居ない人を話すこと。自然な装置がある?死を隠さずに共有する。最近亡くなった人を。悲しむ。皆で悲しみも共有して初めて死が受け入れられる。どういうお別れ会をするか。好きな食べ物を。自分がいずれ亡くなるかもしれないけれど、皆で思い出を語ってくれると思える。恐れが無くなるわけではないが、1つの支えにはなる。スピリチュアルケア。アメリカでの。日本的にシェアしつらい?1つのスピリチュアルケア。受け止められる、軽々しく言うことではないが。地域の民俗が生まれつつある。弔いをして、その後はスマイルホームのご先祖様に。亡くなった人の写真を。お盆には下ろしてお供え物を。それが自然に。家族でやってきたことを。死を身近に感じる。在る種の儀礼的な行為。単身化が進んでいる。子供が居なくて親戚も少ない。見送り方や弔い方。新しい試み。介護民俗学という立場や視点。今行われているケアについてのヒントを。何故民俗学が?良かったこと。介護や福祉の観点とは別の視点やアプローチ。福祉の世界に入った時に違和感を。ケアされる立場とケアをする立場。1つの社会があるのに関係が固定化されていることに違和感。利用者は人生の大先輩にも関わらず、こちらが主導権を。民俗学という観点から聞き書き。ケアをするのではなくその人を知りたいという純粋な関心の下に。話が面白くて眼差しも変わる。人としての姿。様々な経験を知る。そこからのスタート。ある時は利用者が何かを教えてくれたり。関係性の逆転が開放的な場所に。聞き書きで。スタッフが始める時に利用者さんに聞く。利用者さんと一緒に。スマイル会議。利用者さんも。自分で作っていくことで福祉の場が変わる。他のアプローチもあるはず。それを持つことが大切。楽しくやってみよう。自分が楽しいと思えることを。
今日的意義。聞き書きを通して。死を遠ざけず隠さず悲しみの共有を。ご先祖様。死を受け入れる儀礼。高齢者福祉の実践として求められるもの。固有の機能。これまで人生の長さとして奥行きの理解。これからの人生の短さの許容。構えということを。継承。聞き書きと同様に一人称単数では意味をなさない。相互行為。まとまった歴史や伝統などを受け継ぐ。やり取りという要素を入れる。高齢者福祉の価値を明確にするため。93年の木下康人。高齢者が老いの現実に立ち向かう力は次世代にのみ。開かれた関係への継承。次世代への希望。負担としか認識されない高齢者福祉の価値として認識を。介護職として福祉職として高齢者に関わる者の価値。聞き書きで対等な関係になる。経営が苦しいことを利用者さんと話し合う。そういう流れが自然にできる。利用者自身の主体性を。福祉や介護の観点だけでは怖い。支援の必要、ニーズが起点に。支援する側される側の関係性。その中にどうやってまさえさんを理解し支えるのか。知識や技法だけでなく様々な視点を取り入れる。沼津のスマイルホーム。

 

社会福祉実践の理論と実際 (放送大学教材)

社会福祉実践の理論と実際 (放送大学教材)

 

 

叡知。

アランの断章の後半部を引用する。「叡知とはあらゆる種類の性急な判断や先入観に陥らないようつねにめざめている慎重さである。だから叡知は、知られていることや受け入れていることを問い直し、さらに確かなものとするため、主義として懐疑する。」つまり何もかもを前提としないで思考を進めるということになるだろうか。ある意味でデカルトの「方法序説」の論理の進め方と同値とも考えられるだろうか。デカルトは「我思う故に我在り」と考えた。しかし自己の存在は全ての前提と出来るほど確かなものであろうか?

服装が増え仕事も増える。

今日も早朝に目覚めたが、やけに冷える。夏用の寝間着だけでは寒いので、外出着に着替える。この夏季は長袖のワイシャツで出掛けていたけど、外は気温が更に低いと思い、上着を出して着用する。職場では長袖の白ワイシャツの上にエプロンを羽織ることになっている。今日も早出して仕事をしていたが、夏季のように汗をかいて困るというようなことは無かった。それは良いのだが、同じ早出の予定だった同僚が急に休み(恐らく家族の急病だろう)になり、此方にも追加で仕事が増えてんてこ舞いであった。まあ職場の構成員も増えているけど、高々10数名なので忙しいのに変わりも無い感じである。

中山間・離島地域の公共交通問題(都市と農山村からみる身近な経済第9回)

コストがかかるから中山間地域や離島から人間を集めろという、そんな雑な議論が都市部から出てくるかもしれないなあと感じる。

 

新井圭太。中山間地域。マイカー。高齢者が多い。やがては運転ができなくなる。バスのサービスが必須。鉄道はメジャーではないかもしれないが、維持する必要がある。離島地域。インフラ。交通問題でもいろいろな背景が。人口の状況は厳しい。少子化の問題。ローカルな交通問題に。人口の問題の状況。50年時点での人口の予測、1億人に。人口推移と将来人口予測。50年時点で80%の人口が都市部に。08年をピークにして変化。50年では都市と地方のbalanceが変わる。現在の4000万人の地方の規模から2000万人に。離島地域では更に割合が大きい。離島の人口は典型的な地方の状況を表す。多くの要因が。産業構造の変化で都市化が。製造業やサービス産業化。人口流出や減少。離島の財政力、財源に大きな影響を。指数ベースでの平成9年をベースに。本土の半分にまで減少。公共サービスの維持は地方では大変難しい。公共交通サービスに限定してもインフラ関連の公的支出は増加傾向に。地方の収入は減少し続ける。サービスの維持は困難。公共の交通の維持の視点。国土交通省が規制緩和を。民間バスの事業者は容易に撤退することが可能に。廃止の流れは止まらない。撤退をして構わなくなったので、不採算路線は切り捨て。移動手段がない地域が増加。深刻な問題に。大都市部と他地域の民間バス。高い収支率。大都市圏以外の地域では年々収支率が下がっている。地方で暮らす人にとってはマイカーへの依存が。自動車の保有率が高い地域では1人1台。マイカーへの極度の依存が。東京都と島根県の自家用車の保有率。島根県では公共交通空白地域が多くマイカーは必須。少子化が進む地域では同様。
農山村部では民間バスの事業者が撤退せざるを得ない状況。経済原理でいうと採算性を重視する。住んでいる人にとっては実際の足をどのように確保するかが問題。公共交通の維持には?非常に難しい。市場の失敗とその補正。極めて高い公共性があるものは公共部門が。多くの地域で公共部門が走らせるコミュニティバスやデマンドバス。供給の状況が多様に。地域住民からはどのようなサービスを?民間バス事業者が維持や撤退。全ての地域で廃止されているわけではない。ファーストベスト。最適。自治体からの欠損補助の支援を。セカンドベスト。次善。都市部含めて非常に多い。民間バスの事業撤退。公共バスサービスの提供を。最悪の場合も考えざるを得ない。経済学的順序付け。効率性だけで動いている訳ではない。如何にして公共サービスを提供するか。地域住民の属性の違いや産業構造の違いなど様々な要因を考慮して提供する必要がある。民間事業者撤退後の選択行動。自治体が自らサービスを実施。コミュニティバスがポピュラー。車両の選択は事情による。利用率も異なる。ある程度の需要が期待できるならば小型バスや中型バスを使用。古いスクールバスの再利用も多い。需要水準が低いと赤字幅の拡大を。オールドタウン。多くの住民が高齢化。乗り合いタクシー型。小型車両。8人乗りや5人乗り。小さな需要に適合。民間のTAXI?使用している車両こそセダンだったりバンだったりするが実際はバス。あくまで自治体によるバスサービス。ノウハウを持つ人間がほとんど居ないので民間に委託。デマンドバス。TAXIの便利さ。利便性をbuilt-inする。デマンド型乗り合いタクシー。社会実験を通じて様々な取組が。
バスを中心に考えてきたが、地域の鉄道も重要。課題や取組。地域鉄道の運営維持課題。原価構造。平均費用。鉄道事業は初期投資が莫大。結果として自然独占に。産業の長期的コストの構造。政府の規制の是非や手法が色々。中山間地域の鉄道。基本構造は変わらない。コストが低くなるわけではない。平均費用曲線、原価レベル。費用逓減型と想定する。需要水準。世間のneeds。都市部では非常に高い水準。地方部では需要水準が低い。人口が少ないから。鉄道の平均費用に需要が達していない。都市部での高い需要では充分に維持可能。仮に地域独占者としての行動を認めたとすれば、経済学の独占。独占均衡。超過利潤、レント。しかし恒常的な赤字行動にならざるを得ない。サービス供給の毎に赤字が。乗る人が少なくなり費用が増大する、長期に現れるという構造的欠陥。具体的に交通政策の対応は?誰に対して政策を行うか?企業のコスト構造に致命的欠陥。企業の費用構造をどのように下げるか、インセンティブ設定。人口が少ないので競争政策は非現実的に。インセンティブ規制も適用が難しい。競争原理を無理やり導入は出来ない。そもそも市場メカニズムを前提に議論しても非現実的。公共政策の適用を。どのような政策介入が?企業がある程度努力をしているけれど、損失が発生する。補助金を。バスや鉄道や船舶、飛行機などに補助金を出す地域が大半。mechanism。補助公式。利用者数の水準。最低限補助すべき。赤字になるので。供給の方の補助。逆の視点から、需要について問題の本質がある?需要者側には?需要サイドへの補助。負担と平均費用との差を事業者へ?利用者に対して何らかの補助を与えることでシフト。直接需要者へ。需要構造を底上げ。両方のサイドに補助を。公共サービスである以上、どちらが望ましい?答えがない。政策の目的が全く異なる。産業政策や福祉政策。レベルが違う。政策判断において唯一の解はない。常に議論の対象に。
島嶼地域。離島地域の航空や船舶。離島の場合は移動に2つ。島嶼地域の中で中核的な地域へ。船舶しか移動手段がない。航空路線がある場合もあるが少ない。補助政策を。船舶と航空を同時に扱うのは乱暴?どちらも費用逓増型。平均利用の構造を持つ利用形態。離島交通の需要水準は低い。市場メカニズムや経済効率に基づく運営は不可能。費用逓増型なので競争原理の導入を何故議論しないのか?ほぼ地域独占。競争状況の構造は持っているが現実問題として競争者がない。競争原理は地域の実情に合わない。鉄道の場合に補助金を支出するのと同じケースに。原価だけは確保。原価に加えて一定の利潤も。色んな補助の仕方が。需要サイドに対する補助。低すぎる需要曲線に対し。福祉政策目的として住民補助を。一定の利潤確保を。現実に行われつつ在る交通政策。事例。離島や中山間地域。需要の低さがベースに。需要水準の低さは決定的。needsがなければ新規参入もないし規制手法なども機能しない。地方ユーザは多くない。鉄道を最も使うのは学生。マイカーを除けばバス。それでも利用者が少ない。コミュニティバスの運営改善。形態はバス車両では限らない。小型化。一般車両に。小回りが効いて自宅へのデマンド方式を。デマンドバス。イギリスではダイヤルアライドといい普及。欧州でも普及している。フランスでのヒアリング。複数の自治体が資金を出してバスサービスを。空気を運ばないという決まり事を徹底する。需要喚起は確実に存在する。モビリティ・マネジメント。SNSなどのデジタル媒体を用いた広告活動。潜在ニーズの開拓を。より地域の実情にあったものを。地域の人の利便性に繋がる可能性を高める。

 

都市と農山村からみる身近な経済 (放送大学教材)

都市と農山村からみる身近な経済 (放送大学教材)

 

 

秘蹟。

キリスト教での儀式で、神の恩恵に与るとされる一定のもの。宗派により内容は違う。誰でも経験しているようなものだと、婚姻が挙げられる。キリスト教で執り行われる結婚式なら、列席された方も多いのでは。他はTVドラマでも頻繁に光景が流れている。私は一度、知人同士のキリスト教式の結婚式に参列したことがある。神父さんと思しき方が、「誓いますか?」と話していたが、ドラマと同じように現実でもするのか、と妙に会得がした。ちなみにこの夫婦は別れたそうだ。神の前の誓いも破られることはある。

presidentの周辺とcovid-19。

今日になり驚いたのは、covid-19に感染していたトランプ大統領が退院したこと。様々な観測記事が溢れていて、重症らしいとも言われていたから。ただ症状は一時は酷かったが、病状は快方に向かっているとされる。人間としては治癒するのを希望する。核ボタンを持つ人間が不安定では困ることもある。ただ、このまま治癒すると、コロナウイルスを軽視する可能性がある。なにしろ感染者が世界で一番多いのはAmericaなので、治らないと世界的に感染を抑制したとはとても言えない。報道から知る限りでは、ホワイトハウスWhite House内で多数の感染者が出ているので、Americaの行政権に多大な影響が出るかもしれない。オマケに大統領選の最中。どういう事態に至るかは予想がつかない。そのことだけが確定的。