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高齢者福祉の実践(社会福祉実践の理論と実際第13回)

この先に自分は高齢者に関わる仕事をするのかもしれないけれど、覚悟はあるのか?と感じる。

 

新田雅子。介護の現場から理念と実践について具体的に。六車由実の介護民俗学。高齢者福祉の固有の機能や価値。デイサービスに行き聞き書きに参加を。六車由実さんにインタビュー。生の声。
みとさん。小学校では音楽の授業が大好きだった。静岡県スマイルホーム。民家をそのまま使ったデイサービス。お習字などが飾られている。今日の利用者は5人。午前中は入浴。お話をしたり体操をしたり。かるた。聞き書きの形。小規模通所施設。全くのオリジナル。聞き書きの展開。語りを引き出して形にする。思い出の記。思い出の味。再現を。内容を蓄積している。語り手と聞き手が一対一で個人史を聴取する。デイサービスの参加者が皆参加してオープンな聞き書きを。質問紙て色々と答え詳しい説明を。地域の文化や過去を共有して脱線しながらも会話を楽しむ。浮かんだストーリーをまとめてカルタの形で保管。実際の聞き書き。93歳のまさえさん。入浴介護をしている時に、台風の後で流木を拾いに、という話を。九州出身以外は皆地元。燃料に使う。はまぎと言う。大変大事なものだった。浜にはまぎを拾いに。お風呂やご飯。燃やして炊く。大きいのと小さいのと。雨に晒さないと。塩がついていると良くない。お釜が弱る。何処でも同じことを。九州に松原。地域ごとに決まっている。時間を決めて走っていく。俺のものだ。大きく書いた者が勝ち。ものが大きい。書いて集める。山積みしていくと持って帰るのに大変。年に2,3回あれば年中間に合う。松林。同じようなことが九州でもあった。まつばかきの道具。まんがと呼ばれたり。比較をしながら自然燃料が貴重なものに。まとめとしてかるたの形で要約。毎月日にちが決まっている。油気があると燃えが良い。手頃な薪を。嫁に来て一番大変。今で言うとガスが来ないようなもの。かるたの表現を作って示す。オープンな会話と要約してかるたを。
六車由実さんにインタビュー。楽しくて多くの気づきが。眼の前の利用者について何も知らない。知らないままケアをしている。どんな人か分からないので何をすれば良いか分からない。マニュアル通りならともかく、知らないまま関わるのは怖い。知りたい。民俗学の聞き書き。地域の記憶を次世代に継承。利用者さんが話してくれるのは地域や時代の記憶。語らずに亡くなると継承されない。歴史などを受け継いでいきたい。聞いて形にすること。文章に。若い世代や地域家族に。結果だが。本人がどういう人か聞き取りをすることにより、利用者とケアする人の関係が変わる。人として関わる。平等な対等な関係性に変わる。認知症が進んだり言葉も無くなったような状態で出会ったりすると、語りづらさがある。聞きたくても聞けない人。そういう部分にどう感じるか。認知症の場合に進行することで記憶が蘇ってこなかった人も。プロセスがあってそういう状況になる。だからこそ話せる、言葉が出る段階で話をしてもらい記録に残すことが重要。聞き書きにより関係が変わる。重度になってしまってもその信頼関係の中でケアができる。聞ける時に聞く。特養でも1年2年と関わっていく内に。スタッフにのも聞いておいてよかったと。失語症の方。文章が話せない人にもかるたを作る。単語を話してくれることがあるので形に。その人の表現の仕方にどのように寄り添うか。聞き書きの効用。言葉が無いと思われていた人が語りだすことが。意味のない言葉として思っていたことに文脈があることを発見する。六車由実「驚きの介護民俗学」。老いていって介護が必要に。本人にとっても心の沈むこと。どうやって生きていけば良いか、生き辛さ。1人で抱え込むとシンドイ。聞き書きは価値を。自分の人生について意味があったかもしれないと再発見再評価できる。最後まで生きていくための力を得ることができる。聞き書きは一方的なものでなく共同作業。皆で聞き書きをするので共有する。今の状態や悩みも含めて。考えていける仲間を作る。高齢者にとって大切。デーサービスなどで居ない人を話すこと。自然な装置がある?死を隠さずに共有する。最近亡くなった人を。悲しむ。皆で悲しみも共有して初めて死が受け入れられる。どういうお別れ会をするか。好きな食べ物を。自分がいずれ亡くなるかもしれないけれど、皆で思い出を語ってくれると思える。恐れが無くなるわけではないが、1つの支えにはなる。スピリチュアルケア。アメリカでの。日本的にシェアしつらい?1つのスピリチュアルケア。受け止められる、軽々しく言うことではないが。地域の民俗が生まれつつある。弔いをして、その後はスマイルホームのご先祖様に。亡くなった人の写真を。お盆には下ろしてお供え物を。それが自然に。家族でやってきたことを。死を身近に感じる。在る種の儀礼的な行為。単身化が進んでいる。子供が居なくて親戚も少ない。見送り方や弔い方。新しい試み。介護民俗学という立場や視点。今行われているケアについてのヒントを。何故民俗学が?良かったこと。介護や福祉の観点とは別の視点やアプローチ。福祉の世界に入った時に違和感を。ケアされる立場とケアをする立場。1つの社会があるのに関係が固定化されていることに違和感。利用者は人生の大先輩にも関わらず、こちらが主導権を。民俗学という観点から聞き書き。ケアをするのではなくその人を知りたいという純粋な関心の下に。話が面白くて眼差しも変わる。人としての姿。様々な経験を知る。そこからのスタート。ある時は利用者が何かを教えてくれたり。関係性の逆転が開放的な場所に。聞き書きで。スタッフが始める時に利用者さんに聞く。利用者さんと一緒に。スマイル会議。利用者さんも。自分で作っていくことで福祉の場が変わる。他のアプローチもあるはず。それを持つことが大切。楽しくやってみよう。自分が楽しいと思えることを。
今日的意義。聞き書きを通して。死を遠ざけず隠さず悲しみの共有を。ご先祖様。死を受け入れる儀礼。高齢者福祉の実践として求められるもの。固有の機能。これまで人生の長さとして奥行きの理解。これからの人生の短さの許容。構えということを。継承。聞き書きと同様に一人称単数では意味をなさない。相互行為。まとまった歴史や伝統などを受け継ぐ。やり取りという要素を入れる。高齢者福祉の価値を明確にするため。93年の木下康人。高齢者が老いの現実に立ち向かう力は次世代にのみ。開かれた関係への継承。次世代への希望。負担としか認識されない高齢者福祉の価値として認識を。介護職として福祉職として高齢者に関わる者の価値。聞き書きで対等な関係になる。経営が苦しいことを利用者さんと話し合う。そういう流れが自然にできる。利用者自身の主体性を。福祉や介護の観点だけでは怖い。支援の必要、ニーズが起点に。支援する側される側の関係性。その中にどうやってまさえさんを理解し支えるのか。知識や技法だけでなく様々な視点を取り入れる。沼津のスマイルホーム。

 

社会福祉実践の理論と実際 (放送大学教材)

社会福祉実践の理論と実際 (放送大学教材)