F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

高齢期の「暮らしやすさ」保障(高齢期の生活変動と社会的方策第8回)

男性の聞き手はある意味で珍しいけれど、彼はコツを掴んているようにいて好感が持てる。

 

片桐由喜。高齢期の暮らしやすさ。若い頃に比べ思うように出来なくなる。暮らしづらさを感じる。多くの人は自宅に長く住み続けたいと考えている。暮らしづらさを克服するための社会的方策を。光部樹。高齢期の社会的方策。介護保険。移動外出の支援。
介護保険制度。制度創設の背景と概要、課題を。介護保険のイメージ。祖父母はまだ介護は必要ないが、家族に代わって高齢者の世話をする。老人ホームに入るための制度。家族に代わって。施設に入るための。どんな制度であれ当事者でないと理解しようとする気になれないが、社会保障については様々な世代に関係している。高齢期は避けることが出来ない。備えて介護保険制度を。年金保険と同じグループ?社会保険と言い日本の社会保障の形。共助。皆でお金を出し合って助け合う。保険料を収めることが強制。5つの社会保険。医療年金労災雇用介護。介護保険は99年に創設。共通点。人生の困った時に備える。困ったことが全ての人に起こりうる可能性がある。医療保険の病気や怪我。年金保険の高齢、誰も避ける事ができない。強制加入にも同意している。介護保険の創設の背景。日本は今世界最高水準の長寿社会。47年頃までは人生50年と言われる時代だった。65歳以上の人口が7%を越えたのは70年になってから。医学薬学の進歩などで長寿を皆が享受出来るように。介護のリスクも高める。長寿を享受することは要介護状態に。誰でも起こりうること。皆で支え合う仕組みが内包されている制度を作ろうと。介護保険が出来る前は?根拠法は97年に制定された介護保険法。以前の根拠法令は老人福祉法。63年に制定。高齢者率が6%にもなっていなかった。多くの対象者は居なかったので提供量も少なかった。しかし多くの人のニーズを満たす必要があった。民間業者の積極的な参入。デイサービス事業やグループホーム。高齢者対象のビジネスは成功率が高い。しかし勝手に参入できるわけではない。市町村から指定を受ける。ハード・ソフト両面の基準を満たす必要がある。勝手気ままにserviceを提供することは出来ない。serviceの基準に従わなければならない。介護業界の人手不足は深刻。仕事としては魅力がない?新聞も社会保障を特集している。介護業界の人手不足。きつい仕事の割に待遇が良くないので介護職を志望する人が少ない。就いてもすぐに辞めてしまう。外国人を介護のマンパワーとして活用する政策を。17年現在、受け入れは4700人を超えている。外国人が介護の職場で働くことについては?日本語でコミュニケーションが出来れば良い?書類仕事や役所の折衝は難しい?日本人を呼び込む企業努力が必要。介護事業所も円滑にserviceをするため努力しているが如何ともし難い。介護労働の低賃金が言われているが。身体的にきつい介護労働の改善。給料が1番大事。介護労働者の賃金の元は介護報酬。国が管理決定。介護費用が増加して10兆円を超える。増え続けるので介護予算の伸びを縮小したい。介護報酬の総枠は抑えられ気味。大幅に賃金を増やすことも出来ない。50人未満の事業所が8割を超える。非正規雇用の割合が高い。低賃金構造。介護の仕事は家族の生活も支援する重要な仕事。現場の第一線で従事する職員に賃金が満足に払えないと魅力はないと言われても仕方がない。良い言葉や丁寧さ、優しく無ければ。配慮、思いやり。体力的にきつい。高齢者を起こしたり立ち上がらせたり、身体を使う場面が多い。赤ちゃんは体重が軽く楽に抱いたり寝かしつけたり出来る。高齢者は大人。現場は圧倒的に女性が多い。身体に大きな負担に。タクシーに乗車するのを手伝いのも苦労する。腰痛が介護労働者にとり深刻な問題。離職する人も少なくない。腰痛対策は厚労省も取り組んでいる。現場の事業所も。ノーリフトチェア。持ち上げない看護、抱き上げない介護。身体的負担を低減しつつ介護の質を高める。クレーン車のような機械?必ずしも機械の導入を推進するのではなく、双方にとり最も質の高い介護を目指す。意識があれば工夫と知恵で見つけることが出来るかもしれない。スウェーデンの高齢者施設。太いバンド。寝ている高齢者の背中に回してバンドの両端を持って起こす。腰の負担が低減される。このバンドを高齢者のベッドにくくりつけている。わざわざ取りに行く必要がない。職員は忙しいからバンドがないとそれで済ませようとする。せっかく導入した意味がない。腰痛等が現場の労働者に取り辛いが、事業所にも痛手に。利用者にとっても。長時間働いてコツや技術を習得する。そうでないと未経験者が増えて質の高い介護が提供できない。
高齢期の外出支援。1人で外出移動することがある程度出来る場合と困難な場合。バリアフリー。段差が無いことや障害者用のトイレ。部屋の選択にバリアフリールームが。高齢期になっても買い物等や友人に会ったりすることが。サクサクと歩くことは難しくなる。杖やカートを。車椅子も。バリアフリー化の効果。バリアフリー法の制定により確実に実施されるように。法律がないと進まない。企業はコストのかかることには消極的に。CSR。企業の社会的責任。大きな建物の玄関にスロープが。実際に車椅子で上がってみる。ボート部の男子学生。足を骨折したので車椅子で。講義棟前のスロープ。傾斜がきつくて上がるのに苦労する。高齢者や女性は無理では。傍目にはきついスロープには見えないし、角度は法令を遵守しているはず。しかし上がるのにきついものになってしまった。仏造って魂入れず。日本は建物、公共交通機関のバリアフリーを勧めてきた。94年に最初の法律が制定。どのような場合にバリアフリーにしなければならないか。バリアフリーの進捗状況。地下鉄の駅の9割がバリアフリー化。高齢者が杖や車椅子を使わなくても外出が出来る。自分だけで外出できることは重要。買い物カートを押してなら買い物できる高齢者。入り口に3段階段があって近くのスーパーに買い物ができない。外に出られないのでどんどん体と心が衰え要介護状態に。外出を支援する仕組みとしてのバリアフリー。高齢者の生活そのものを支える。推進していくべき。移動や外出を助けるだけでなく。特定の建物にはバリアフリーが義務付けられているが、既に建てられていた建物は努力義務。但し改築増築するときには義務付けられる。今の高齢者は経済力を持つので、顧客として引きつけようとしてバリアフリーを。電車とホームに板を渡して乗り降り。構造を変えなくても一枚の板で乗り降りを容易に。心のバリアフリー。どんなに建物のバリアフリーが進んでも万全ではない。心のバリアを取り除くことが必要。
自分では自由に外出できない高齢者。必要に迫られて外出。病院など。人間らしい生活を。誰かの手助けなしには行くことが出来ないときの手段は?タクシー?車椅子がそのまま入るとは思えない。タクシー会社は尻込みする?技術が必要。料金や運転手との対応も問題。身体の不自由な人の外出は難しい。費用を100%賄うことは困難。移動の技術をタクシー会社に要求できない。居宅サービスと施設サービス。どちらかのserviceを選ぶ。住み慣れた住居や地域に。居宅サービスの充実を。本人の外出を支援する重要性を。移動支援のメニューを。費用は1割2割で良い?映画を見るときには移動支援が使えない。必要度が高い場合などに限られる。買い物や通院などになる。福祉有償運送という事業。タクシーの半分程度の料金で。趣味や娯楽を通して人生の満足感を。自由に外出できることが前提。出来なくなると楽しみを得るのが難しくなる。旅行や外食などにも。自動車3社のチラシ。福祉車両。ニーズが結構ある?個人で車を買って使っている人も多い?個人利用で福祉車両を。週末に自宅に連れて帰るための。家族で外出をしたり旅行をしたり。福祉車両の自動運転?科学技術は人を幸せにするために発展して欲しい。
いずれも究極は人の手により提供。相手に対する配慮、想像力を。提供者には育てることの大切さを。上司や先輩から叱られると辞めたくなる?自分を思ってということを理解できれば続けようと思える。育てられている、守られていると思えば簡単にやめようとは思わない。育てる意識を。お客様から感謝されることも嬉しいので、現場の人に感謝の言葉をかけて欲しい。一言あれば報われた気持ちになり単純に嬉しくなる。

 

高齢期の生活変動と社会的方策 (放送大学教材)

高齢期の生活変動と社会的方策 (放送大学教材)