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地域コミュニティと家族(リスク社会のライフデザイン第14回)

新たなコミュニティを作るというのは、ある意味で空想力というものも必須のものになるのかもしれない。

 

宮本みち子。変容の著しい家族に対する意識。核家族の減少と単身世帯の増加。家族意識。家族に変わる多様なフォームへの模索。多様化する生活課題についての可能性。
揺れる家族への思い。希薄化した家族関係。不安定化。矛盾した傾向。放送文化研究所が継続調査。親戚との付き合い方における意識の推移。助け合えるような全面的な付き合いが減少。形式的付き合いが増加。気楽に生きていける部分的付き合いも増加。老後の子供や孫との付き合い方。00年を境として時々会うほうが良いというのが増加。あなたにとり一番大切なもの。経年変化。58年から現代まで大切なのは家族というのが上昇傾向。半数に近い。親子間の対話や信頼を高く評価している傾向が。逆に親子関係において充足度は低下を続けている。日本人の多くは煩わしいのは望まないが、親密でないと感じている。OECD加盟の20カ国において家族以外の人間関係。職場の関係が全く殆どない。日本は15.3%。他国と圧倒的に高い。属している団体の数についても日本は極めて低い。家族や親族には距離を置く一方でそれ以外の人間関係は広まらないのはなぜ?社会構造の原因。親族共同体や地縁団体が崩れ会社が。広井良典。農村から都市に移住した人が都市の中の村社会に引き篭もる。稼ぎ手の夫の賃金と妻の家事役割。親族集団や地縁集団との関係を断ち切る。勤務先の人間関係に限られる。家庭も地域も寝るために買える場所に。働く女性が増加し地域コミュニティの衰退は限界に。社会的に孤立して複雑多様な課題を抱え、地域コミュニティへの期待は高まっている。新たな関係構築が必要。
家族の多様化や衰退。家族に変わる多様なホームづくりも広がる。家族は自助の単位。上手く果たせなくなる。閉じた系としての限界。社会に開きつながっていくことが重要。緩やかな関係を。多様なnetworkの中へ営みを。家族の転換を不可欠にしているのは高齢化。家族に依存するのは不可能。高齢単身世帯の増加。脱家族化が課題。藤沢市の個々湘南台。99年に開設された。高齢者住宅。28年生まれ。高校教員から市議会議員。グループリビングを設立。西条節子。「高齢者グループリビング個々湘南台」。研究会。無いのは土地とお金だけ。第三の人生を豊かに。高齢者の生き方に着目。尊厳を持って元気に生きて納得して生涯を終えられるように。箱物を作って住むだけ、お世話するという発想。そうではなく、高齢男女が一緒に生活し意義のある元気な時間を。暮らしに重点を置きたい。特養ホームのように介護を受けるのが前提となる暮らしとは異なる。グループリビング。からだと心は両方が元気でないと。皆でルールを作りながら自分のリズムを大切に。地域の支援も。自立と共生。元気印。小さな社会貢献も。能力を後輩へと。老いも受け入れ方次第。故障は当然。定期的にメンテナンスを。持病も抱える。保健的医療。予防を重点にして。一病息災。5つのキーワード。自立と共生の高齢者住宅。共同出資と経営は自分たちで。地域と生きる。地域の保健医療ネットワーク。自分たちで開発して作っていこう。従来の家族に囚われない共同体の模索。研究会は3年間。今まで成功した試しはないのに成功したのは?知恵があった。地域の中で育った。小中学校から。地域を知っている。人柄も。交際範囲が沢山。バリアフリーなどの提案書。3000部。ポケットマネーを出して。アチコチに配って土地を提供する地主さんが出てくる。国土交通省にも。初めてなので向こうもビックリ。検討課題に。幾つかのキーワード。共同運営と分担。10人が暮らす。個室を持っていながら広いダイニングホール。朝も起きる時間はそれぞれだから自由に。作る楽しみ。組織と契約して食事を作ってもらう。ワーカーズコープオリーブ。女性たちで組織。手創りの調理を。高齢者も出来れば地元で住みたい。10人で暮らすのはどうして可能になった?地域の医療機関とnetworkを作るのは努力が必要。ホームドクターを。ここで暮らすためには能動的に病院を決めたり説明に行ったり。受け身でやっていたら出来ない。相当焦っている?その割に年令が高い。楽しむ余生って何であるか。自立と共生。自己決定。そして楽しく暮らすのは多くの人の希望。家族の中で暮らすのではなく他人が共同生活をしながら生きていく。何歳くらいから始めると楽しみながら生きていける?高齢化も進んでいるし子供と暮らすことも少なくなっている。早い内から進めたほうが良い。入居予定者が企画に関与。家事全般をするのは限界が。意見を求めて調理方法などの契約を結ぶ。清掃などを引き受けるのは女性の団体のメンバー。有償労働。要介護状態になったときは自分にあったサービスを選択することが出来る。広いしバリアフリーなどで介護を受けやすい。地域に開かれている。雇用創出の場。ボランティアのセンターにも。家事労働が社会的労働として可視化される。話し合って意思決定できる範囲で。アトリエなどのスペースが。ひとり暮らしにない安心感が。高齢期に対する思いが企画書には凝縮されている。高齢期でも現状に不満があることに納得がいかない。高齢者福祉は待ったなし。社会の保障が必要。人生の先輩として胸を張って心豊かに生きることが保障される必要がある。社会参加の意欲も能力もある高齢者が地域共同体を。地域社会づくりに貢献を。
家族に変わる新しいホーム。器の地域コミュニティについても多くの課題が。地域コミュニティ。家族の変容の中で新しい課題に対応できるものへと。住民組織。地域型の組織。中間的組織として相互扶助や地域問題の解決の機能。都市化や過疎化が進んだり価値観の多様化で地域の変化が。支え合いの意識が変化して加入率が低下し役員のなりても居ない。新たに生まれたのがテーマ型の組織。NPOが典型例。NPO法が98年に施行され10年には5万以上に。社会的企業なども。住民の意識が変わってきている。地域の枠に囚われないフットワークの良さ。子育て支援や不登校の支援。外国人との共生など地域の様々な課題に対応。人づくり絆づくり地域づくり、地域社会に山積する課題を自分のものとして捉えて主体的に参加することが重要。幾つかの条件。人材。必要とされるのは問題把握などの能力。問題意識を喚起させ援助したりする専門性を。07年から団塊の世代が地域社会に。シニア層が長い職業経験や社会経験をどう活かすのかが課題。地域の課題解決については他者との関係を築くファシリテーターが必要。活力あるコミュニティを。新しい高齢期の暮らし方を検討し社会資源に働きかけることが広まることが必要。

 

リスク社会のライフデザイン―変わりゆく家族をみすえて (放送大学教材)

リスク社会のライフデザイン―変わりゆく家族をみすえて (放送大学教材)