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支援とケア的協力(社会的協力論第14回)

介護保険が出来れば全て解決できるという単純なことは今更誰も考えていないだろうけれど、忘れがちなことでもあると感じる。

 

坂井素思。支援とケア的協力。支援サービス、介護サービス、協力関係の有力なもの。どのように協力活動に影響を与えているかを社会の中で。後ほどInterviewを。板橋区で。介護を受けているAさんについて4人のインタビューを。
支援、サポート。どういう活動か。シャイン。支援というのは自分以外の人が力添えをしたり援助したり。他者のために利益となるようなプロセスを。色々な支援活動が。家族が病気になった時の支援など。ケア活動。介護を受けている方。自立的に生活が出来ない人に介助をしたり援助をしたり。支援やケア。3つの区分。家の中で支援やケアをする、インフォーマルな活動。子どもの宿題をみる親。手助けをする友人。準フォーマルである、準公式である。専門でないことに多少の口添えを。フォーマルな支援やケア。弁護士など職業上のサービス。
支援サービスや介護サービスについて。Aさんをめぐり4人の介護staffを。Aさんの身の回りの介護。織田さん、通所介護デイサービスの責任。坪井所長。移動と起居動作を容易にさせる福祉用具の提供。介護サービスの状態は?Aさんは昭和24年産まれ。父親と母親、妹。現役でフルタイムで。精神発達遅滞を持つ。去年に階段から転倒。通所介護を月曜から金曜まで。訪問介護を1日2回朝と夕方に。移動するに当たり寝台、車椅子を。妹は土日が休みなので土日を。月に数日はショートステイを。両親は自分で精一杯。ケアマネジャー。文章を書くのがメイン。給付の管理を。最低月1回訪問、通所サービスに顔を出す。利用者との方の関係をマネージメント。給付のマネジメント。内容について手配の特徴やマネジメントのやり方、どの点が難しくて特色になるか。事業者との信頼関係、報告連絡相談。本人が軽んじられる。誠実であることが絶対条件。選択が問題に。費用や利益が確定する部分と確定しない部分に分かれる。Aさんは本人の訴えが出来ないで四肢麻痺が。点数にならないことを事業者に要求する場面が。点数化出来ないところを上乗せしてしてくださいと。引き受けてクリアーできると長期的にペイが出来るようには調整している。業者と給付を受ける人との調整。長期的視点で。点数に対応する給付だけでなく、インフォーマルな世界。博愛精神、ボランタリー精神。フォーマルなサービスとインフォーマルな配慮、2種類。物理的で測ることが出来れば点数化できるか。ケアフォーやケアアバウト。混在して存在するのがケアサービス。
介護サービスの内容に立ち入って。小沢さん。Aさんにどのような介護を?デイサービスに行くまでの時間の送り出しまでの。戻ってきた時の介助を。具体的には妹が排泄介助をした後、もう一度やらないと失禁するのでキレイにして送り出す。四肢麻痺。下肢にかろうじて力が。腕の部分が脱臼を起こしていたり麻痺がしたり。動かして悪化させることが。どうしても腰が上がるからといって完全に排泄介助は出来ない。オムツの交換を。状態が分かっていないと出来ない。家族の方がするのと小沢さんがやるのとは?介助に入るにあたって身体の状態につき指導をリハビリ病院から妹と一緒にレクチャーを受ける。妹が出来るかどうか?出来ていなかった。再度話をして、夜に。介護する側もされる側も眠い、無理だと想像はつく。専門でサービスをやるか素人でサービスをするかの違いは?専門では知識がないとサービスが出来ない。両者の基本的違いは分かるが、具体的に家族の人は感情移入が出来るが、小沢さんがやっているサービスは感情が入る?感情的部分、叱咤激励も含めれば多少は入る。介助される側の人に負担をかけないようにする。Aさんに限ったことではない。励ましや上手に出来ているなど話をして。口腔ケア。入れ歯が入っていないので歯が残っている。口が開けられない、舌があまり動かせない。うがい1つ出来ない。口腔内に食べ物が残っている。その中でキレイに。本来の病気のせいでやるのを頑張ってやれない。自分のこととして考えれば、自分ひとりでやる。他の人に手伝ってもらうことを本人は感情的に表に出したりはする?普通ならば口を開けてと言えば開けられるが、本人の意志と全く別に開けられない。Communicationを取るのと、やろうとする時にgapが。色んな方法はあるが、Aさんは口の筋肉が固くて開けられないのが。リラックスさせる。本人はニュースや季節の話が。口腔ケアと全く違う形で口を開けさせたりする工夫を。いつもは通用しないけれど。目の前に人参を。ケース・バイ・ケース。Aさんに特有な、その人にしか出来ないサービス。専門的に研修して誰でも出来るサービス。本人でないと通用しないサービス。他の人には?介護の記録に同じような状態で工夫するので成功例はある。共有するのと。受け入れしてもらえない方が何故受け入れてもらえたのかを相談する。情報を集めてこういう方法が出来るのではと。成功例を記録として残す。介護サービスのシステムとして。個人に特有のサービスというものを考える。規定通りではなく相手の中に入り込んでサービスを提供する。ケアサービスの場合は。
Aさんは通所ケアを。通所というデイサービスを。坪井さん。通所介護の所長さん。具体的にAさんへの介護は?通所介護。日帰り。ケアマネージャーから頂いた情報に沿った介護計画や実施を。健康や身体のcheck。入浴における清潔保持。心身の機能向上。他者とのプログラムで。家族の介護の低減、介護についての教育。1日預かると総合的に見ないといけない。Aさんについては特徴のあるケアは?発達障害がある、それを理解した上でケアを。外出になるし他者との交流も楽しいと感じられるように。家庭のような環境を整える。介護者への支援にも繋がる。家族の意図が重要。家族の方とのCommunicationは?ケアマネージャーが主催する担当者会議。送迎の際のCommunication。連絡ノートや申し送りノート。家族とやり取りを。Aさんを巡っていろいろな人と相談しながら。繋がりについて特に注意していることは?デイサービスを行う上で必要なのは事務ケア。ケアマネージャーが中心の中でチームを。ヨコの繋がり、事業所間の繋がりを。担当者会議。横につながって事業所間でCommunicationを。チームケア。周りの環境の中で結びつける。チームケアの一員。
木下さん。Aさんを巡る介護の役割。福祉用具相談員。レンタルサービスと販売。Aさんが生活する上で物理的環境を整える。車椅子の手配や寝る時のベッドを。用具を提供するだけで片付く?他にも気を付けることが。福祉という形の用具。普通のレンタルと違う?福祉用具といっても色々在る。車椅子も何十種類も。機能も違う。Aさんからヒアリング。必要な機能を聞いて提供。全介助の状態は変わっていないが、身体の状態が変わっている。多少だったら動かせる。会話もかなり出来るように。テレビの話を。状態の変化に合わせて福祉用具も変化。レンタルサービスといっても本人の状態と関連が。Aさんの家族とは?レンタル品を提供してもケアをするのは家族や介護者。密に連絡を。マットレスが蒸れて本人や家族が眠れない。家族の意見が重要。鵜呑みにもしないでそのままにすることもあるが。本人の観察や家族との話し合い。1つのものをレンタルする。訪問してヒアリングは通常しないし半年に1度くらいだが、状態が悪いと家族から連絡があったり介護者とヒアリングをして対応する。床ずれが出来たことがある。車椅子のクッションを変更する。本来なら座り直すのだが難しい。より動作がしやすいものに。完全ではないが少しでもリスクを減らす。福祉用具のレンタル。車椅子。本人の状態は変化するので色んな車椅子を手配。本人は言葉もままならないので家族や介護者にヒアリングして本人の状態を測る、そうでないと仕事にならない。介護や支援サービスには2種類。通常のサービス。お金で済む物理的なサービス。しかしそれをやれば市場サービスとして関係ない?本人に聞かないと。思いやりの状態を。相手についての配慮を加味しないとサービスはうまく行かない。ケアフォーだけでなくケアアバウトが必要。実際の支援やケアには求められる。
2つのポイント。支援やケアというサービスにはインフォーマルな部分が大事。家族や配慮に基づいた非公式な部分が。ケアフォーと言う物理的サービスであっても、漏れてしまうものが。チームを作って連携を。成功例をみんなで記録して残してみんなの協力を引き出す。networkを蓄積して全体のサービスを豊かにする。フォーマルな形に持っていくことも重要だし、インフォーマルな形で考えていくのも重要。みんなで支えていくことが支援やケアには求められる。支援や介護という協力活動について。

 

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)