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慣習。

法学部に入学すると(若しくは大学などで法律学を学ぶことになると)、「法学入門」と呼ばれる(若しくはその性格を持った)科目を履修することになる。そして「法」というものは「慣習」とは違うものであるという点が強調されて語られる。大抵の国では憲法などの法律(若しくはそれに準じるもの)が文章の形で書かれているので、それは慣習ではないのは理解が出来よう。ところが慣習の中には「慣習法」と呼ばれる種類もあるので、一気に「?」マークが脳内を駆け巡ることになる。要は文章の形になっていなくても、人々がそれを「法」と意識すればそれは「慣習法」になる。しかし大半の人間にとり訳が分からないのも事実であろう。

直通運転のmeritとdemerit。

今朝JR神戸線元町駅(ざっくり言うと神戸市の中心地域)でホームから通過列車めがけて飛び降りた男性が亡くなった(余程のことがあったのだろう)。この事故で一時は京都駅から姫路駅まで電車が止まり多くの人間に影響した。今日は国公立大の2次試験があるところも(京都大学は昭和末期から試験が2日以上ある)。受験生はこのaccidentに巻き込まれたら大変だったと思う。弊店でもJRで通勤する人間が出社できず、朝はてんやわんやであった。JRの場合、福井県の敦賀駅から兵庫県の播州赤穂駅まで直通で列車が運行されて便利なのだが(阪急の場合は十三駅で乗り換えなければならない)、事故が発生すると影響範囲も膨大になる。直通運転も善し悪しがある。東京圏では相互乗り入れがやたらと多いので、関西以上に大変なのではと思う。

心理アセスメント2:パーソナリティ検査(臨床心理学特論第18回)

突っ込んで学習するとかなり奥が深い。

 

小川俊樹。心理アセスメントの中のパーソナリティ検査。心理臨床の場で。検査法で用いられるのが心理検査。何を測定するか、方法で形式が。心理的機能を測定。種類の相違。学力検査や職業適性検査の開発は為されていない、心理臨床では。今回は主としてパーソナリティの測定を。以前は性格検査と呼ばれていたこともある。生活は知情意と呼ばれる中で感情などを。心理的個人差の測定。性格検査と聞くと?心理テストを実際にやってみた人も。週刊誌に載っているような。厳密には心理検査とは言えない。一定の要件が必要。標準化、信頼性、妥当性が備わっている場合。サイトメトリー。標準化。心理的個人差を測定。当該の機能などの比較。基準集団の中での位置づけ。平均値や標準偏差を明らかに。基準集団では国際基準などが。明らかにする心理的特性の考慮を。世界的に広く採用されているものも。基準の民族性の問題が。信頼性。一般的には確かなものとして信じるもの?心理測定論的には測定結果の安定性。そこには誤差が含まれるが、少なくする為に平均値を求めたり。天文観測の誤差など。測定する業務が結果が変化。誤差が大きく変わるのでは不安定。信頼性が高い。安定性の一定程度の保障。平行法など。再検査法。一定の期間をおいて相関を。同じ結果なら安定している。高い正の相関ほど。再検査信頼性。被験者にjとっては前回と同じ答えをしようとしたり。学習効果の影響が。長く取るほど排除は出来るが測ろうとしている特性によっては変化することも。一週間間後など。平行法。二度手間の負担はない。別の検査を。同時に行うので量的には2倍以上の時間を。相関が高いからといっても。折半法。質問項目の奇数と偶数などで分ける。2群に分けて相関を見る。負担は少ないが折半できない心理検査も。半分の信頼性。半分にして2つの間の相関を。通常α係数で。信頼性の算出は相関によるが。概念的理解。包丁の切れ味を例に。サビが出てきて落ちる。時間的経過。昨日買ってきたばかりで切れないのは困る。再検査信頼性が無い。手元が切れなかったり。一定程度の切れ味が。信頼性が折半法、内的整合性。他と比べて、平行法。心理検査の要件の妥当性。心理的特性を正確に測定しているか、当該の検査が適しているかの指標。内容的妥当性など4つの。内容的妥当性。質問内容が正しく測っているか。アンパンと社交性はつながらない。人とお喋りするか。特性を測っている専門家の判断を。一致度が高いほど安定性が高い。もっとも素朴な。予測的妥当性。測定特性との測定。経験的妥当性とも。基準関連妥当性。高い相関ほど。外部基準。時間的兎要因を考慮しないものも。併存的妥当性。構成概念的妥当性。一般にj客観的に観測は出来ないが操作的な概念。知能などが。特性を理論的構成概念として。相関ではなく多くの変数が共通して。因子分析法が多く。妥当性についても概念的に理解を。包丁と切る対象物との関係。万能包丁など。数多くの種類が。外国のものも。刺し身包丁ではパンは上手く切れない。包丁が刺し身包丁として確かなものか目利きが。内容的妥当性。実際に使ってみて適する。経験的妥当性。評判の包丁と切れ味を比較。基準関連妥当性、とりわけ併存的妥当性が。どのような形状や刃先が適当か。構成概念的妥当性。
質問紙法、投影法、作業検査法。客観テストと呼ばれることも。質問紙法。特徴的な行動や性格を。当てはまるか否かを。質問内容の理解。客観的に。ある程度の知能が前提。集団での実施も可能。心理測定的頑強性を。MMPI。ミネソタ大学的。ハサウェイとマッキンレー。よく用いられる。42年に開発。当時の診断名が採用。項目数は500以上。統計的有意差から基準関連妥当性が。特徴は4つの妥当性の尺度を。被験者の受験態度を測定。回答の歪みがあるが、克服しようとした。日本でも訳されているが採用度は高くない。費用の問題?日本の代表。谷田部ギルフォード検査。矢田部達郎が中心。小学生用や成人用など4種類が。成人用は120ほど。30分以内。YG検査の妥当性は構成概念的妥当性。12個の性格特性が。内向外向など。採点も容易。産業心理学分野でも。昭和30年以来改定されていない。標準化が急務。東大式エゴグラム。53個。10分以内。基準関連妥当性などの妥当性検証は充分でない。自我の3種類。批判的な、養育的な、自由な子供など。交流分析の枠組み。他の質問紙法との関連が明確ではない。様々な質問紙法がある。心理測定論的にも頑強な検査が。マニュアルに従って。客観的検査。日本では採用率は低い。得られる情報が分かっているから?新たな発見に乏しい。結果が自分の思っているのと同じなのは当たり前?個性記述的ではない。経済性には優れているが実施対象は限られる。質問紙法には若干の制約が。強制選択法。量的に異なっているかもしれない。投影法は自由に任される。回答を強制しない。反応拒否も認められる。質問紙法の対極。多くは幼児から高齢者まで実施可能。集団式での実施もあるが基本的には個人的。頑強性は数量に出来ないので適さない。日本では投影法が最も好まれる。従来は無意識水準を測っているとされたが。投影法の表記。代表的な投影法検査を。視覚連想法と呼ばれるもの。多様な回答を得ることが出来る視覚刺激を。曖昧であることが望ましい。インクの染み。様々な判断が出来る状況を。ロールシャッハ。インクの染み検査。図形や枚数も異なる。ロールシャッハが考案した10枚の。従来は何が見えたのかを重視していたが、マニュアルの副題として視覚体験を強調して数量化を。絵画欲求不満法。2人の人間が。右側の人の吹き出しに書いてもらう。24コマ。3種類。反応攻撃の方向やスコアリング。数量的に解釈。欲求不満解釈から欲求不満状況。場の理解を。攻撃は積極性なども含む。視覚的に1枚の絵を。物語連想法。絵を提示して物語を。TAT。30枚から成る絵画。性別年齢により10枚以下を提示して。現在の状況だけでなく過去や未来も取り込み自由な物語を。日本ではあまり用いれられていない。直感法が主。アメリカでは数量化が盛ん。幼児にはCATなど。高齢者のSAT。言語連想法。単語などの刺激から連想を。センテンスコンプレックステスト。未完成の刺激文を。多くのSATが。2次元から解釈を含むものを。直感法。言語連想検査。例えば緑という単語に。信号。現実的世界に。爽やか。主観的な世界を。ユングの言語連想検査。100語を、反応時間の測定も。再生実験も。ユングは遅れなどからコンプレックスを探れるも。描画法。絵の特徴から。対象により異なる。バウムテスト。一本の木を描いて貰う。多くは直感法。風景構成法。10個のアイテムを。1枚の風景画を。全体的印象などで直感法による解釈を。実施が簡便だが分析に際しては高度な解釈力が必要。過剰な読み込みという批判。作業検査法。成績などからパーソナリティを把握。内田クレペリン検査。被験者の作業曲線から。
留意点。マニュアルを覚えること無く基盤となる理論の学習を。心理アセスメントの学習において、外向性などを具体的に。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

 

 

腐敗。

俗に「政治腐敗」という単語が頻繁に用いられる。というか日本政治で「政治腐敗」が叫ばれていない時期はほぼ皆無と言って過言ではないと思う。大雑把な理解としては、政治家などが政治の過程で不当な利益を貪ること、として大過は無いと思う。単語自体はそれほど昔から無いが、「政治腐敗」と呼べる状態にならない政治権力は有り得ないと断じて良い。なお「腐敗」と使用しているのは、あくまで比喩表現であることに注意されたい。有機物(炭素が含まれている物質)が微生物の作用により変質する現象を指すのが本来の用法である。

2次試験へのpressure。

今日から国公立大の各大学で2次試験が行なわれている。大抵のところで前期と後期の試験が行なわれるが、京都大学はほぼ前期試験だけである(法学部だけが後期試験を実施する)。昨年は新型コロナウイルスの感染が叫ばれていたが、試験を中止するところは少数だった。今年は緊急事態宣言の発令の元で行なわれているが、現時点で急に中止になったりするところはない模様。しかし感染拡大の防止の為に、受験生側も大学側も神経を擦り減らすことになっているのではないかと心配ではある。そうでなくても受験生には自分の人生がかかっているのでプレッシャーpressureがあるので尚更である。私は1年間、浪人生として大学受験に挑んだ(まだ昭和だった頃である)。家族から私の頭に白髪が混じっていると聞いて驚いたのを記憶している。半世紀に亘り人生を送っているが、浪人時代以上に白髪が目立ったことはまだ無い。大阪北予備校というところに通い色々と励まし合いながら勉強していたが、1人だと潰れていただろう。

奴隷制度とアフリカ(2) -大西洋奴隷貿易-(アフリカ世界の歴史と文化第9回)

現在でも奴隷貿易に近い状態はあるはず。トラウマになるのも頷ける。

 

大西洋奴隷貿易。病んでいる人も。トラウマに陥る人が多かった。南北アメリカの植民地にばら撒かれる。初めたのも維持したのもヨーロッパ。とてつもない富をもたらす制度。アフリカ人には何一つ与えられなかった。西洋社会に必須のものだった。イギリスが奴隷貿易を廃止するのが1807年。200年目に様々なイベントが。奴隷貿易に詳しい学者が「奴隷制を生きた男たち」を。奴隷船の船長。賛美歌のアメイジング・グレイスの作詞家。ジャマイカで奴隷を使ってプランテーションを。奴隷として捉えられたが解放されて奴隷制度の廃止運動を。タイムリーな書籍。冒頭部分を朗読。メッセージがクリアー。批判的な立場を。奴隷制度を糾弾。大西洋奴隷貿易まで。奴隷制度のアフリカ。主に大西洋奴隷貿易を。明確な違いは展開した場所。特徴の違い。奴隷制の歴史。アメリカ南部で展開した奴隷制を準拠にして。奴隷制度という概念が様々な地域や時代により変容を。インド洋側の奴隷貿易。ギリシア・ローマや中世ヨーロッパでも。近代的国民国家を作り上げたヨーロッパが、アフリカから奴隷を徴収して奴隷貿易を。大西洋側のアメリカに関心を。大航海時代。それ以降にヨーロッパの国々が様々な動機で。イスラム商人を介さずに。金や銀を手に入れるために。キリスト教の版図を広げる。不況を目指す。地理的学問的な関心。当初はポルトガル、オランダやイギリスフランス。西アフリカも経済の仕組みの中に巻き込まれる。世界経済に。ヨーロッパは大航海時代に。経済的には商業の重要性が。封建的な経済からの変化の兆し。宗教改革。当初はプロテスタントよりカトリック。アフリカにも布教が試みられる。ルネサンス。地理的関心や科学的関心が成長。科学革命に。ヨーロッパの拡大。18世紀後半から19世紀にかけて市民革命。産業革命が。その前の商業化。成長するためにアフリカを巻き込む。重商主義的。ヨーロッパ内部での強力な国家。海洋帝国。海を超えて帝国を広げる方向へ転換。イギリスの国内に土地を持つだけでなく重商主義的な飛び石のような土地を。何らかの形で生産をして利益を吸収。富の蓄積を国外で。アフリカの西海岸が組み込まれる。大西洋を舞台にアフリカに対して工業製品が輸出。それと引き換えにアメリカに労働力としての奴隷。それを利用して南北アメリカなどでヨーロッパ向けの商品を。三角貿易の経済システム。アフリカの後背地も影響を。この問題は現在でも産業革命を考える上で重要。
奴隷貿易の実態。どれくらいの規模で。アフリカの西海岸から南北アメリカに奴隷を運ぶ。インド洋側の。サハラ砂漠を。中心地が南下しつつ。奴隷が東海岸に及ぶ。大西洋側は1860年まで1100万人以上。16世紀では32万人という調子で増える。送り出し地はペニー湾、アンゴラ海岸から。受け入れ先。カリブ海の島々、ブラジル。アフリカ奴隷。ブラジルやキューバ。17盛期18世紀の主力はイギリスフランス。1865年位に集結。スペインのキューバとポルトガルのブラジル。輸送のルート。海岸部にヨーロッパの国々が港を拠点に。商人が様々な王国が戦争に負けた側の人間を。その奴隷たちがアフリカの商人が仲介してヨーロッパの商人に渡る。ルートはアフリカ商人の交易が行われていた。最初は一部。味をしめた奴隷商人はコンゴの内部などの奥地から運んでくる。海岸部へ。奴隷海岸。商人が駐在していて奴隷を。奴隷の取引市場が形成される。東の方でも。奴隷市場として形成。買い取ってヨーロッパの商人が船に乗せて奴隷市場で販売。アフリカ人自身が奴隷貿易に加担。奴隷をどのような形で運んでいったか。輸送の実態はどうか。中間航海の状況への研究の関心が進む。奴隷本人が残した記録を。公開中に食べたのは茹でたとうもろこしだけ。水が無いので辛かったが殆ど飲ませて貰えず。多くの奴隷が死んだ。売られることが続いた。牛や馬を買うように。生きた人間の売買だけで莫大な利益が。体験した記憶を元にまとめられた奴隷貿易の実態を。非常に過酷な条件のもとで運ばれる。長い航海中にぎっしりと積まれる。船上で亡くなると海に捨てられる。ある程度のケアも無かった。殆どほったらかし。売られている場合も買い手がつかない場合は腐った屋台のように打ち捨てられる。生き埋めにされる。最近では中間航海を積極的に見ようと。奴隷同士でコミュニケーションを図る。船員とも。奴隷が詰め込まれている。国の言葉を解する。プラスの面の生活があったのでは、と研究も。少しずつ実態を解明しようとする研究が。挿絵もある。内部でも奴隷として可愛がられた人が海辺へ運ばれる。仲買人に買われて少し放置されていることも。まだまだ解明しなければならないことが多い。運ばれていくがある程度コミュニケーションがされると何とかしないといけないと反乱が。やはり色んなケースが。奴隷の反乱について。ギニア海岸から出港。ニグロの反乱。船の航行を手伝わせていた。突然武器を奪い射殺。乗組員を殺戮。航海のために殺さなかった者も。船を取り戻そうと。射撃が巧みで撃退される。故郷に戻ろうと意図。船を航行出来る者が逃亡され居なくなった。一応は反乱に成功。大体は少人数で行われた。女性の奴隷については船員も寛大なところもあった。情報を仕入れて反乱を防いだ事例も。なかなか成功しない。船を操る技術がなかった。奴隷にも危険性が。成功したのは奴隷を詰め込む作業中が逃亡しやすい。陸地にも近い。船上の反乱はかえって死を招く危険性があり大きな賭けに。岸に漂着した者や船に残るものも。岸が見えたら飛び込んで逃げたり。大半の奴隷は亡くならなければ目的地に。非人道的な扱い。奴隷制度が良いものか?奴隷制度そのものの廃止は後になる。1つは人道的な理由。奴隷貿易に直接利害を有さない階級が経済の主導権を。自由貿易に転換。奴隷貿易の廃止に。西インド諸島の奴隷の移送。奴隷制度全体の最も卑劣な部分。商人を咎めるのではなく、人道的な人間であると信じている。600人もの人々が悲惨さを強いられている。誰が想像するのに耐えられるか。奴隷貿易はインパクトがあった。人道主義からの奴隷制度の廃止。イギリス海軍の奴隷船の拿捕が始まらなければ効果がなかった。2000万人以上が運ばれたはず。内部の村や社会に非常に大きな影響を与える。後々の歴史的なトラウマになった可能性が。

 

アフリカ世界の歴史と文化―ヨーロッパ世界との関わり (放送大学大学院教材)

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ヨーロッパの歴史〈2〉植物からみるヨーロッパの歴史 (放送大学教材)

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墜落。

1985年(つまり令和の前の平成の前の昭和時代の末期の昭和60年)のことだから今から36年前の話だが、8月12日に羽田空港から伊丹空港を飛行していた日本航空のジャンボジェット機が墜落して520人もの死者を出した。群馬県の御巣鷹山に飛行機は墜落したので大勢の人間が捜索に入ったのだが、悲惨の一言に尽きる状態だったと聞く。遺体も見るも耐えないものが多かった。今では知らない人も多いと思うけど、昭和に産まれた日本人は墜落事故と言うとこの事故のことを連想する人が多いと思う。詳細をお知りになりたい方は、山崎豊子先生の小説「沈まぬ太陽」の第3巻をお読みになるのを薦める。前の部分を読まなくても支障はない(私も3巻を読んでから遡った)。

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

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