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世界への愛のために(現代の危機と哲学第15回)

考え続けることが大事なのかもしれない。諦めること無く。

 

現代人の直面している危機。普段は考え付きもしない問い。生きるとは何か?
問題が重大?考えれば考える程深みに。だからこそ重大な問題を考えるのは楽しいこと。21世紀最初の年のテロ。10年後の大震災と破局。「神は死んだ」。人類は知の新局面に。ハイデガー。学問の危機への打開。終わりへの存在。大学の危機の問題。労働。哲学は如何に無力か。アレント。労働、生活、行為。現代科学。この怪物との格闘。原子爆弾の炸裂。世界の終わりを意識。この世界は続かない?人類の滅亡。キリスト教は終末論が濃厚。人類の進歩ではない。現代人のつぶやく世界の終わり。今を楽しむに若くはない?メメント・モリ。自明の真理として通用。死んだら終わり。考えても仕方がない?個々人の命を超えた何か。有限性への突破を模索。哲学も死を超えるもの。魂の不死?ラディカルな唯物論。万物を単純化。物質的世界観。デモクリトスなどの原子論は危険視された。永遠の真理への喜び。神の死は現代に固有なものとは言えない。テオリアにとどまっていたのに対し、現代科学は作ることと一体化。原子核の分裂融合。超自然現象。人類全体の関心事に。唯物論的なものが、唯一学ぶものに。文明の興亡は繰り返されてきたが、全人類が危機の時代は無かった。死んだ者勝ち。現代テクノロジー。原子爆弾製造プロジェクトから中核事業に。人類の存続という大前提に関わる。現代科学は公的なものの中心。政治的なものは科学技術なしに語れない。市民共同体的。一般市民に開かれたものでなければならない。専門家にすら理解し難くなっている。日常言語で語れるようになること。活動的生。アレント。専業科学者や専業政治家に委ねて良い筈はない。最後の最後まで辿ることが前提?新しいことへ行くのが化学の本質。自由に議論されるべき。単に市民目線であれば良いという訳ではない。真理への意志が如何に必要であるか?近代に固有な傾向ではないが。大地を離れ天空へ、科学者の夢。身を滅ぼすことは折り込み済み。モラルを吹聴して済む話ではない。無への思索。西田幾多郎以来の日本哲学も。世界の終わり。明るいニヒニズム。世界のしぶとさ。世界はなお続く。これからも果てしなく続く。驚くべき。自分たちの後は無い、と考えるのは思い上がり。20世紀の地獄絵図に比べれば、21世紀の出来事はなお可愛いもの。終わりそうでもなお続く。何事も無かったかのように。子どもたちが成長し、それが繰り返される。独我論的妄想とは関係なく。問うべきは世界の永続性。奇跡ではない。始まりの存在。世界そのものが何か違ったものになる。誰にも記録が出来ない。世界がどうなるかはわからない。世界が存続しているのは不思議。世界の住民は現に居る者だけではなく、過去に生きた者や将来の者も含まれる。時間性。世界は時間的厚みを持つ。実存現象。30年単位の親子関係。世代の概念。共通世界。経時的でもある。世界は引き継がれる。種の存続と同じではない。人間らしい生活。実存論的。命と世界の違い。世界は生死を超えて存在。死を超えるものを求める。世界そのものが死を超えるもの。世界への配慮、ケア。世界への愛。世界を愛そうと叫んでも仕方がない。自明のことを考え直す。言葉の危機、人文学の危機。日常言語でしか為されない?考えて言葉にすることを見直すこと。世界の愛の為に。

 

現代の危機と哲学 (放送大学教材)

現代の危機と哲学 (放送大学教材)