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教育を科学する ~教育とは何か~(教育学入門第1回)

教育の本質はきちんと把握すべき。結構哲学的だけど。勿論エビデンスに基づいて考察することも必要。

 

教育を科学する。概要。教育現象を学問的に探求し理論体系化したもの。人間の成長発達。社会の多様な領域に規定。人間をより好ましいものへと。社会の構造や文化。様々な教育理論。諸科学の蓄積してきた教育の理論を概説。教育現象を科学的に捉える為の基本的な知識と方法。誰もがそれなりの体験。学校や子育て。体験に基づくことは基調だけど、個々の体系を超えて主観的に扱うのではなく客観的に考えることも必要。科学的とはどういうことか?体験を離れて考えていく。学校だけでなく家庭や地域社会。自己の体験の対象化。科学的な見方。
教育を科学する。教育とは何か。教育研究の対象。社会諸科学の手法を用いる。社会的側面、社会現象。哲学的側面。心理的側面。社会的側面。教育哲学。教育心理学。社会現象として取り扱う教育社会学。教育哲学。教育の問題を哲学的に。哲学一般が教育の基底。存在論認識論価値論人間観文化。独自な側面を教育が扱い、それを究明。教育心理学。教育過程の心理学的考察。人間関係の心理的側面。経験科学としての教育社会学を取り上げる。社会現象としての教育を客観的実証的に研究。経験に基づいて観察し、その結果について仮説を設け、それを更に検証して一般的な経験法則を見出す。デュルケム。教育現象を社会的事実として捉える。社会学固有の課題は社会的事実を研究すること。個人にとって外在的である。個人の行為に対して拘束性を持つ。個人の外側にあって個人を拘束することで、社会的価値を内面化する。教育をする主体、教育される客体。主体が客体の外側に存在し客体を拘束することで社会的価値を客体に内面化させようとする。社会化。教育は方法的社会化。意図的組織的。清水義弘。社会生活に未熟な世代の上に。全体としての政治的社会に身体的知的道徳的状態を子供に植え付け発達させる。教育は個人に与えられるもの。学習による試行錯誤や精神の模索を解消することにより社会との衝突を避ける。合理的に。国家と家族地域社会の個人の自然環境。要求に応える。教育は社会的行為。現代社会は変動が激しい。子供の問題や教育の問題は大きな問題。どうなっているか。科学的に。元々教育というものは、個人が持っているものについての営みと共に。社会の都合で一定の行為を要求する。デュルケム。主体と客体。意図があるかないか。学ぶ側も教える側も意図を持つ。教育的指導。指導された学習。実際の教育は両者に意図があるとは限らない。指導、模範をしめす、感化されるのも教育。
公教育の意味。公教育としての学校と社会統制。主体が意図を持って客体に対して社会的価値を内面化させる。近代社会、近代学校が作られてから。社会の有する文化と社会的性格。近代の学校は価値態度信念。知識。国家的な価値として認識され社会として共有。制度化された社会装置。近代学校での方法的社会化。公教育。私的なものでなく国家的社会的もの。私立学校も公教育。社会統制の重要な手段。近代的学校の意義。社会統制。秩序が維持されるように社会の成員に逸脱的な動機づけや行動を修正する。前もって予防するあらゆる強制的な作用。個人や集団の外面的内面的動機づけについても。法、道徳、慣習の社会規範。宗教などにも認めることができる。内面的な面にも及ぶ。内面的な部分をどのように指導するかは社会で考えるべき。社会的国家的意図の実現。学校の役割は時代で異なる。国でも異なる。4つの類型。個人の希望や適性を尊重して社会で役立つ職業人を。全ての国民に門戸を開き、国家の要請に基づく人間を。知識などで教養人を。啓発された国民と経済発展に寄与する人材を要請する。国民の各層に門戸を。第二次世界大戦後の日本も。旧ソ連や中国などで。ヨーロッパでは役割別に分化。開発発展の途上国での。明治期の日本。決して固定的なものではない。社会的国家的意図を実現する社会的事実。社会の仕組みとしての教育の仕組み。常識を共有してコミュニケーションが出来るのが。社会が必要な人材の育成。色々と議論は在るが。現代の教育の大前提。教育には私事性もある。自分の子供の才能を開花させたい。仕事の為にそれなりの教育を受けたい。私事性が絡んでいる。デュルケム。政治的社会。個人の特殊的な環境。双方のニーズに応える。
人間の成長発達と社会との関係。発達。何かが前進的に変化。心身の機能の変化の2側面。量的増大。成長。成長を展開的に秩序させるのを発達。遺伝的影響も。生理学的現象。心理学的現象でも在る。人間として発達するための、人間社会人間分化の働きかけが不可欠、社会的影響。野生児の事例。幼児期に人間社会から隔離された世界で生育した子供。数十の事例が。18世紀末のフランスのアベロンの野生児。二人のオオカミ少女。19世紀の南ドイツのニュルンベルクの城の地下牢に閉じ込められていた少年の事例。幼少期には一定、人間の社会で育てられた。一定の社会的活動を。しかし教育指導は非常に大変だった。成長発達。野生児の事例。インドのオオカミ少女。本当にそういう存在だったか議論がある。どの事例も人間の世界との接触を抜きにしては人間的な発達を遂げることが困難なことを示す。社会化を重視。社会や文化との関わり。発達。発達心理学。より心理学的、個人の部分にフォーカス。教育心理学。教育の環境。家庭という環境、学校や地域社会、職場。家族については基礎的だが、価値選択式に。学校は付与されるものだが、選択の自由で流動的になってきている。社会変化の影響も。家族。現代の家族は私事性が強い。プライベートな集団。人間形成の在り方は幅広いものに。かつての社会の社会的拘束からの解放。現代の公教育に期待や苦悩も。学校への不満が強い。学校選択制。これまでの在り方への批判。反省はするべき。自明のものでなく作り変えなければ。どういう価値を選択するか、多様な価値の選択ができる社会。様々な拘束からの解放。新たに共通のものはある。デュルケムの社会化。政治的社会と言っても、国レベルなのか地方自治体レベルなのか。地域性の問題。公的なものを無視しないで折り合う。何故緊張関係が起こるのかを考える共同性を。
学習を進めるにあたって。様々な学問的なアプローチが。どう在るのかを丁寧に調べる。現状認識に基づいて物事を考える。偏っていてはいえない。それだけでなく、最後にはどう在るべきかの問題に。当為の問題に。学際的な理解が求められる。様々な学問の知見を。哲学的心理学的社会学的文化人類学的。人間科学入門の性格を。多様な見方に親しむ。地域社会。学校の組織集団教員。

 

教育学入門―教育を科学するとは (放送大学教材)

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