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心に響く音文化(おんぶんか) 第2回「中東の音文化」(放送大学特別講義)

中東の音文化は極めて多彩だと感じた。まあ日本の領土より遥かに広いから当然だけど。問題は私が中東地域に無知なこと。勉強を重ねなければ。

 

水野信男。世界の諸民族を対象に。中東の地。普段の生活の中での音文化の特徴を。
音楽という用語には一定の見方が。西洋音楽以外を一括して民族音楽とする。対立の構成。二項対立的見方は偏見。横並びに平等に認識し対等の立場から。その特質を探る。根底には民俗の共生、多文化共生の理念が。元をたどれば文化相対主義の視点に。
世界の諸民族のうちで中東に焦点。音文化という呼び方。音を主体として成り立つ文化。自然音環境音人工音の全てを。人工音には音楽も含まれる。中近東やオリエントなどとも呼ばれる。便宜上中東と呼ぶ。歴史的には西アジア文化圏に入る。中東及び北アフリカ圏?アラブ諸国。メソポタミア地方。北アフリカにも。他にイランやトルコ、イスラエル。中東のどの民族も長い歴史を。ユダヤ教キリスト教イスラム教など。中東地域は砂漠ばかりではない。山もあれば大河もある。豊かな海にも囲まれている。古代文明も産んだ。中東諸国はEuropaとも向き合う。常に濃密な交流が。現在のヨーロッパ人は故郷とする。極めて多彩で複雑。どのような音文化を?
砂漠の生活。遊牧民の住むオアシスが点在。シナイ半島。客人のために遊牧民の1人の夫人が。火をおこして枯れ枝を燃やして煎り上がったコーヒー豆を。テントにコーヒーの香りが。オアシスでおなじみの音。結構広々としていて果実酒があり畑があり家畜が飼われている。宗教音楽。ユダヤ教徒。エチオピア系ユダヤ人。古いヘブライ語の宗教歌。ヘブライ大学で。神を褒め称える。イスラム教の歌。礼拝儀式は静かな雰囲気で、音楽を取り入れるのを教義的に避けてきた。Egyptには大勢の男性信者が踊りを、恍惚状態になり神と交わる。宣撫儀式。トルコのスーフィー。人間の声はイスラム教での重要な役割。どのモスクでもコーランを唱える。5回巡る祈りの時を知らせる為にアザーンを。定まった時間が来るとメッカに対し祈りを。アザーンの内容。アザーンの他に神無し。美しい旋律で祈りへと誘う。シリアの首都。ダマスクス。ソロの後は合唱。声の芸術。民謡も豊富。美しい旋律に乗せ庶民の感情を。メソポタミア地方で農民の嘆きを。
中東には様々な楽器が。Egypt南部のアスワン市。日本の民謡に似ている。五音音階が共通。1オクターブに五音。他の文化圏の音楽を取り入れ新鮮なものに。旋律も歌詞も変遷。Egyptの近代。オーケストラにはアラブの古典楽器に交じりヴァイオリンなどの西洋楽器も。廃れてしまった街。廃墟。1時間以上在る大曲。Egyptの近代化。アラブ歌曲。コーランに基づいたアラビア語。中東の音楽。特徴として旋律が。半音を更に二等分した微分音。ずっと繊細で細やかな。
中東と呼ぶ地域。特徴のある音文化。周囲の他の地域の音楽と比較しながら探求して感性を探り当てる。民族音楽学が文化相対主義に立脚している。それぞれに固有の価値の在る文化を比較して。絶対視するのではなく民族の音文化を眺める。自ずから尊び尊厳に思いを致す。民族音楽学の究極の目標。