法学部を取り巻く環境で昭和末期と現在とが著しく違う点として、司法試験の合格者数が挙げられる。日弁連のホームページに合格者数の推移があるが、90年頃まで合格者数は500人程度であった(今は少なくとも3倍程度にはなっている)。
昭和末期には2万人以上が受験していたのではないだろうか。そうなるとなかなか4回生までに合格するのは難しい。私が1回生の時に刑法総論のゼミのチューターをしていただいた方は8回生で合格された。それでも合格できればまだマシで(弁護士になるとそれなりに稼ぐことは出来たから)、いつまでも合格出来ずに他にも転身出来ずに零落する人間は結構居たように思われる。私の友人にも司法試験に見切りをつけて民間企業の法務パーソンになった人間が居る。