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認可。

俗に言う法曹(裁判官と検察官と弁護士)の養成で大きな変化があったのは、2004年に法科大学院(ロースクール)制度が創設されたことである。大学を卒業してから法科大学院を3年(法律学を一定程度理解している人間は2年)で修了してから司法試験に合格して法曹になる制度に改めた。昭和の時代と違い司法試験の合格率を高め、法科大学院でプロセス重視の教育を実施するのが狙いであった。ところが認可された法科大学院の数は68にもなり、法科大学院の修了者の大半が司法試験に合格出来ないという事態に陥った。これもあって志望者が集まらないで潰れる法科大学院も多くなり2018年の段階で39校にまで減っている。或る首謀者の教授は、「当初は20から30校くらいを想定していた」と講演で語ったという噂があるが、本当にそうお考えになるのなら初めから絞るべきではなかっただろうか。