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リスク研究へのいざない(生活リスクマネジメント第1回)

リスク対処の外部化は必要になるだろうけれど、どのように外部化されどのような限界があるかを理解するのは重要。

 

奈良由美子。リスク研究への誘い。人間の生活にはリスクが顕在している。自然災害や犯罪テロ、怪我や病気、環境破壊。健康影響など生活する上で遭遇する事象は多い。歴史はリスクと共にある。リスクは学術的に扱われるずっと前からリスクにさらされ対処してきた。農耕の不作を想定して備蓄。他者から守るために防衛する。近代的な保健制度。リスクがあるから文明が発達。ことわざや格言も。備えあれば憂いなし。転ばぬ先の杖。リスク・マネジメントの意義を表現。石橋を叩いて渡る。君子危うきに近寄らず。極めて慎重にリスクを避けることの大切さ。リスクを小さくする方法。卵を一つの袋に入れるな。資源について。遠くの親戚より近くの他人。現在の生活には重要。虎穴に入らずんば虎子を得ず。失敗は成功のもと。これらはリスクを避けていては何も得られないことを。内容が矛盾している?どれも置かれている状況によって問題によって正しい。リスクを避けたり取ったり。生きる現代をリスクの概念で特徴づける。リスク社会。企業など様々な主体がリスクの影響を受けたり対処をしたり。現代に生きる生活者も例外でない。利便性の高いだけでなくリスクを理解し対処する重要性が。人間が生きている上で切り離すのは無理。リスクについて理解して対処するのは優先性が高い。生活リスクについての理解を深めるために理論と実践を考える。第1回目は全体の導入。現代社会でリスクを理解する意義の問題提起。生活、生活者の視点からリスクを捉える視点について。リスク研究について関連学問領域についてのアプローチ。科目全体の構成。
生活の定義。生活は人間と環境との相互作用の内に営まれる欲求充足の過程。社会環境と人間との相互作用。自然環境との。人間らしい欲求は一定の価値に。具体的な課題の設定などに意識的な。つまり人間の生活は経営の対象でもある。生活経営。個人が自らの生活欲求に充足するのに必要な資源を入手するなどのマネジメントプロセス。主体として意識的な行為を。生活主体、生活者。生活の主体という概念。主体という言葉。認識し行為する我を持った。生活の主体。生活主体。生活科学の領域では生活を科学的に認識し生活実践する個人。社会学では、生活の事実、4つの行為レベルの行為者の複合。生命維持の主体、欲求を持つ意識の主体。相互行為し種々の社会システムを構成。様々な道具や規範など文化の担い手。行為者の行為の複合が生活の事実であり生活主体。生活者という用語も。経済学では60年代、マーケティングでは70年代から。一般には80年代末から広く使われるように。生産者に対する概念としての消費者。それだけでは包含できていないので生活者という用語が。消費する側面とともに生命の維持発展を行うために消費も生産もそれ以外の活動も。生活をトータルに把握する。それぞれの時代の価値から対抗的な生活を。地域交流や連帯や共同行為をする個人。概念に共通する視点。発展を行う自律性のある個体。生活をトータルに捉える。問題解決のための姿勢。違いはあるが授業では生活主体と生活者を生活の主体を表す言葉として。
リスクの定義とリスク研究の概要。リスク概念の詳細な説明は次回で。定義。人間の生命や環境などに望ましくない結果をもたらす可能性のこと。項目を。問題領域において発生し管理する。自然災害、事故、サイバー問題。社会生活上の問題。経済問題。行政の問題。環境エネルギー問題、複合問題など。様々な問題領域で管理されなければならない。様々な学問領域で研究の対象に。社会科学系。経済学経営学生活科学社会学心理学政治学法学など。自然科学系。化学薬学生物学など。学問の共通基盤としての数量科学情報科学。多岐に渡る領域で。リスクが人間活動の極めて多様な領域で。発生の背景と認識の実態を把握するには学際的なアプローチが必要。各学問が多くの知見を持つのが重要。リスク研究の総体をリスク学として。リスク学は人間活動の全てを。社会環境と人間活動の関わりや相互作用。6つのことを。いかなるものかを明らかに。リスクの同定。どのように起こり結果はどうなるか、因果関係。リスクの定性的評価。どのくらいの頻度で大きさは。相対的な絶対的な大きさ。定量的解析。如何に対処するか、方策を考案実施。リスク管理の性能評価。リスクに係る情報を伝えること。リスク情報伝達やリスクコミュニケーション。これらの結果を統合して意思決定を。個人や政府などの。リスクの解明を。様々な学問分野が研究している。特徴がある。社会科学系の幾つかの学問について、経済学。人間活動や生活の経済的側面を研究対象に。経済的損学の測定。最小化して保障による効果を定量的に。経済的活動。投資などの経済的活動がどのような判断基準で選択がなされるべきかを定量的に。社会学。リスク社会学。リスクがどのような社会背景から。リスクが社会構造を変容。社会階層での影響の相違。経済格差の拡大。社会保障の問題。社会問題がリスクという概念で。失業や家族に関わる問題も。心理学。人の健康や資産や自然環境に被害を与える可能性のある。リスク認知研究。リスクコミュニケーション研究。リスク認知研究。リスクについて一般の人の認知。ベネフィット。置かれている状況でリスクの捉え方の変化。リスクによっては複数の関係者の合意形成が必要な場合が。生活者と専門家の捉え方に差異が。情報交換のあり方について。経営学。具体的な集団や組織でのリスク。悪影響や管理。具体的に実践にまで導く。企業経営に焦点を。工場事故や製品事故、従業員の怪我、財務状態の悪化など企業活動の過程において起こるリスクを。リスク管理が必要となる主体は個人だけでなく国家や企業や家庭のリスク・マネジメント。個人や大学病院NPOの。家庭や個人が主体、生活者にとってのリスク・マネジメント。どのようなリスクが有り対処をどのようにするか。資源や環境も違う。生活科学。生活経営学が研究を。生活者にとってのリスクの本質実際などで実践的な。生活におけるリスク・マネジメント。安全安心を。リスクの負担。生活にリスク・マネジメントを。事前にどの程度のリスクがありどのように小さくするかを考えて管理することが継続性に。生活者にとってのリスクや管理を。生活そのものは総合的。衣食住の活動や。経済的活動。子どもを育てる。社会的文化的活動を。欲求充足の家庭。自然環境社会環境との相互作用。一つの学問領域に留まっていては難しい。複数の学問領域における知見を援用しながらアプローチを。
3つの観点。リスクの様相。客観的物理的状況。リスクの認識。主観的認識。リスクへの対処。人間活動がどうか。リスクの様相。物理的に見て現代のリスクがどのように多様化しているか。量的には拡大しているか。事実や様相で持って論じる。リスクの認識。人間の主観的認識。物理的には危険でなくても我々が敏感になる不安になっているかも。物理的に危険なのに気がついていない状態もあり得る。認識の有り様でリスクを論じる。リスクへの対処。軽減するなど人間活動が盛んに行われている行われていない実態を元に現代を捉える。この科目の構造構成。生活者はリスク社会という現代に生きていて、この科目では3つの観点を区別しながら構成して現代の生活のリスクに。リスクの様相。リスクとは何か。どのようなリスクがあるのか。第2回第3回。リスクの認識。個人がリスクをどのように認識するのか。安全と安心はどう違うか、リスクに対する考え方の。第4回から第6回。リスクへの対処。リスク・マネジメント。リスクコミュニケーション。第7回や第8回。現代社会の理解を踏まえて後半、具体的実践的内容に。地震犯罪消費生活上の問題や食品問題。様相認識対処。リスク社会を主体的に生き参画する。リスクガバナンスやリスク・リテラシー。
科目全体の構造。3点を志向した。安全に裏付けられた安心。生活者のリスク管理。安全に裏付けられた安心の実現。生活リスクマネジメント。安全と安心。両者は違う。混同することのないように。低くリスクが抑えられているのと心理状態。客観的には安全ではないのに安心するのは望ましくない。安全なのに安心できないのも望ましくない。不安は生活の質の低下に。ゼロリスクを前提としないリスク・マネジメント。望ましくない結果を減らす。目標をどこにするかが問題。リスク・マネジメントの目標は何が何でもゼロにするのではない。リスクゼロは難しいので固執しないで折り合いをつけて現実的なリスク・マネジメントを。受け入れられるリスクを考えコストも。享受している便益を自覚してどのくらいまで便益を放棄できるかを。生活者のリスク管理の主体としての復権。現代では様々な社会的機能が分化している。生活リスクへの対処が専門家専門機関に外部化されている。犯罪については警察が。自然災害については消防などが対処する仕組みが。その中で私たちは生活の安全を確保するためには専門機関に分析してもらい対処してもらうのを当たり前としていないか。生活者の自分たちのリスクへの主体性を見直すことを。専門家が必ずしも正しいとは限らない。安全と安心の齟齬を産む。リスク社会の中で個人に生じるリスクの全てを外部依存するのは不可能。生活への可能性について。科目の受講者。直接には生活者が履行しリスク・マネジメントを考えることを想定して。まずは生活者を対象。地域やNPO活動や企業や行政の担当者にも。日々の業務活動での生活者のリスクの認識などの特徴を理解するのは重要。業務の中で生活者との関係でどのような課題が生じるかを理解する助けに。生活者と共にリスクコミュニケーションを。