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リスクのとらえかたの多様性:個体的要因と文化的・環境的要因(生活リスクマネジメント第6回)

日本人の特性が他の民族と比較してどのようなものなのかはevidenceを持った研究を参照する必要がある。

 

奈良由美子。リスクの捉え方の多様性。個体的要因。文化的環境的要因。リスク社会を理解する3つの観点。リスクの認識。リスク認知とバイアス、リスクの受容。客観的なものとは違う。リスクの捉え方の多様性。リスクの認識は個人集団により違う。100通りの。リスクに対する見方や考え方の違いやその要因。日本人の特徴。
人のリスクの認識に差が。性別年齢など個体的要因。文化的環境的要因。個体的要因。特にデモクラフィック要因。人口統計学。学歴や家族構成など。リスクの認識に影響を。性別や年令の効果はよく指摘される。なぜ生じるのかの一時的特定は為されていない。なぜ女性がリスクを強く捉えるのは生物学的か知識的な点か自己能力などかは明らかではない。年齢に因る違い。世代の効果なのかは難しい。事象にも因る。年齢が高くなるにつれ大きくなったり小さくなったり。リスク認知に影響を。個人の知識量の程度。無知からの不安、リスクの過大視が。原発などはU字型。知識が増えると下がるが更に増えると強まる傾向が。規定する要因としては性格的な。政治的イデオロギー。科学技術への信頼度。環境問題への敏感さ。職業的立場など。個人の多様性。デモクラフィック要因の一つである性別の差。性別により差が生じる要因は。先天的な社会的な。女性が男性に比べリスク認知が高いのが研究結果の大勢だが違う結果も。リスクの様相も個人の側の事象も変化。女性が男性が置かれている社会的コンテキスト社会的文脈が変化。リスクの認識と性差については事象毎に社会的コンテキストの生物以外についても注意深く。
文化的環境的要因。社会環境自然環境に因る。類似したリスクの捉え方。国のレベルなら国民性として。日本人のリスクの捉え方の特徴。一般に持っているとされる国民性。リスク観。認識の特徴としてリスクに敏感。安心を求める傾向が高い。災害心理学。リスクに対する調和的世界。成熟調和型社会。許容し難い。感情的側面、安心を実感できるかが重視。安心優先を。コストが均衡点を越えてでもリスクの低減を。従来の日本は。発展達成型社会と比較。アメリカが典型。軍事的緊張や多文化多民族価値の多様性。異質な要素を含みながら社会的行為を。迅速に意思決定して実行。様々なリスクについての許容範囲を予め広く。本来の課題遂行を重視。リスクを受け入れやすい風土を。リスクに許容的で現実的。リスク管理も費用対効果を。同じ国であっても時代により異なる。日本の高度成長期。日本に暮らす人々はリスクに敏感。さらにはリスクへの諦観も強い。現状肯定傾向が関与。そのものとして受け入れる思考。諦めるリスク観。あきらめはないことは潔いとして美徳だが、他の先進国には見当たらない。日本の自然と農耕から。自然観。自然のままに。自然に人間が合わせるのが日本の伝統的生き方。命に関わる災害。自然がもたらしたものを受け入れるしか無い。自然との関わりの中で身につけた。他の国にはない。
日本アメリカ中国のリスクの考え方の違い。社会調査から。成人男女のアンケートを12年に実施。災害や交通事故犯罪失業原発事故副作用個人情報入出など22個の事象についてリスク認識を。3カ国の人の不安の程度。6店から1点まで平均値を。22項目のリスク事象の多くについて日本人がより大きな不安を。怒りやすさや被害の大きさも強い。地震において客観的だが、地球温暖化や犯罪など変わらないか日本が少ない場合も。日本人は安心重視傾向。調査での質問。化学的に安全ならそれで良いという見解については?思わない傾向が日本人には強い。中国人は思う人が多い。質問。個人が心理的に安全を感じるよりも科学的的に安全なら良いという見解については?日本では主観的安心を求める傾向が。リスクへの諦観。ニホンジンの傾向として自然は絶対的存在でコントロールに限界が。諦めの意識も強い。
社会的に構成されるリスクの認知。社会により異なる。異なる見方や考え方は対処の違いにも繋がる。ニホンジンのリスク対処の方法。管理するのが得意ではないことはしばしば指摘される。リスク対処能力がなぜ低い?リスク・マネジメントやリスク・コミュニケーションの局面に。日本人が論理的思考が苦手。マネジメント・サイクル。科学的手法を活かせない。統計的にかんがえることも得意ではない。人間活動のリスクを予測し合理的に考えるのは得意ではない。保険学者。2つの大きな火事。1657年に明暦の大火。振袖火事。市内の6割以上が焼けて死者も多数。身寄りのない人が多かった。回向院を作る。同じ頃にロンドンでも大きな火事が。1666年にロンドン大火が。ロンドンの旧市街の4分の3が。殆どが木造だったが再建法で市内の建物の過密状態を防ぎ大火を防止。道路の拡張かと広場の設置。耐火の。1680年には火災保険も。モニュメントも作られる。ロンドン大火記念塔。江戸の復興都市計画は遅れていた。相対的に込み入った町並みは同じ。火事と喧嘩は江戸の華。しばしば大火に見舞われる。反省材料を元に合理的に考えるのは苦手。昔から。統計的な思考が苦手。保険文化論。数字を与えることで合理的に。保険制度を適格に把握するのが苦手。勧められたから入るという発想。日本人のリスク対処の特徴。同化傾向がありその中でリスク認知が。同質性が高く社会規範から逸脱するのは批判される。皆と一緒の行動に。コンセンサスに時間を欠け迅速な行動が出来ない。合理的思考より人間関係を。論破するのは客観的に正しくても受けが良くない。和の精神。妥協的な。論理的思考の回避に。考えが進まない。徹底的に論理的思考が必要。日本人のリスク対応。リスク引受の相互扶助が発達。論理的思考が比較的得意で構造型の社会が欧米。それだけではなく必要性も高い。自助努力が必要だった。日本ではリスクを個人で管理する必要が低かった。共助互助が功を奏した。地域共同体やおかみの秩序、この枠組の中でリスク対処は個人的には必要なかった。自助努力が必要に。相互扶助システムの崩壊。終身雇用護送船団方式系列も崩壊しつつある。リスク管理は自己責任が求められる程度が高くなっている。
リスク文化。文化的要因でリスク対処なども違う。組織が持つ意味の体系をリスク文化。企業経営でも重視。自分の企業がリスクの共通認識を。企業の成否に関わる。企業価値の阻害に。望ましい形でリスク文化を持つ。生活者にとっても大切。日頃からのリスクの対応は知らず識らず大きな組織の影響を。個人の考え方が集団のリスク文化に影響を。人間が生活する中で喪失され再生産を。調和的世界。安心を実感できるかが重視。リスク不安に最大限対処しようとする。アメリカなどの社会ではリスクを現実的に。費用対効果の観点から。そもそも民族が多様で移動も常態。自分の環境を吟味する必要が高い。自由経済。自助の必要性が高い。生活者による消費者運動や企業の社会的責任。背景が日本とは違う。リスクはコントロールする対象。個人のリスク管理が。日本のリスク文化をアメリカ型に変容させるべき?文化を作る個々人の考え方を変える可能性については丁寧な検討が必要。内発的変化は難しい。風土を変える必要はあるか?リスクを引き受ける体制があるのか?長年にわたり共助互助でやってきた。自然のありのままを、周囲と調和する。美しい。安心を求めるのは一つの考え方で抑えるのは妥当か。判断は難しい。リスクを小さくするのは重要だが、具体的な方法は多様になる。日本の風土に即したリスク文化を。生き様を表すのがリスクの対応。集団がどのようなリスク文化を持ってきたかは歴史を示す。互いに尊重し良いところを学ぶ。
リスクへの対処の局面を。リスク・マネジメントの基本を。