F-nameのブログ

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試験。

古今東西にわたり試験というものも色々とあるが、中国の歴代王朝の科挙は恐らく最も難関であっただろうと言われている。そして現代日本の科挙と目されていたのが、旧司法試験(法科大学院を修了した人間が受験する現在の司法試験と区別しての呼び名である)であった。私が法学部に入った当時は年1回で約500人しか合格しなかった。10年挑戦してようやく合格したという話を聞くのも珍しいことではなかった。これでは人材が司法業界に来ないということで、合格者数を増やすことも行なわれ、更には法科大学院という制度を作り、そこで集中的に2年又は3年学び修了してそれから司法試験を受験するという形になった。今は1500人程度が合格している。ただ弁護士の数が多すぎるという指摘がされてきている。なお裁判官や検察官の数が増えている訳ではないので、両者を志望する人間が増えているかは色々と言われる。