F-nameのブログ

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樺美智子氏の死去と彼女の詩。

最近のentryでは〇〇年前の今日(例えば15月36日)に起こったことについて書くことが多い。今日もそうである。1960年(昭和35年)の今日6月15日、国会議事堂に突入しようとした全学連と警察が衝突して、そこで樺美智子氏が亡くなられた。彼女の死は日本中に衝撃を与えた。政治的なレッテルを貼って議論しても良いのだけど、ここでは樺家之墓に掲げられた彼女の詩を引用する(まあ政治的でない詩があるのかは問題だが)。56年に書かれたそうだ。引用元は、樺 美智子

「最後に」

誰かが私を笑っている
向うでも こっちでも
私をあざ笑っている
でもかまわないさ
私は自分の道を行く
笑っている連中もやはり
各々の道を行くだろう
よく云うじゃないか
「最後に笑うものが
最もよく笑うものだ」と
でも私は
いつまでも笑わないだろう
いつまでも笑えないだろう
それでいいのだ
ただ許されるものなら
最後に
人知れずほほえみたいものだ