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戦争と死、喪失(死生学のフィールド第14回)

日本においてアウシュヴィッツのような活動が出来ているのかが素朴な疑問として感じた。

 

鈴木康明。戦争と死。喪失。死生学は死にまつわる出来事を。死や生を見つめ直す。死を2つの区分から。戦争による死について。その死は事前に予測するのが可能か。病気や障害などは予測が可能。しかし突然死などは不可能。戦争は?自らの主義主張を武力で。殺戮を前提。予測は可能だが、あまりにも異色。戦争による死は避けられる。防ぐことが出来るかどうかを。何をどうしても死ぬ存在だが。末期がんなどと異なり。戦争をしなければそれで死ぬことは生じない。戦争における死。アウシュヴィッツのホロコースト。平和。共生。優生思想。暗闇から学ぶ意味。人間の品位。なぜそれがアウシュヴィッツ。何度か訪れた。スタディツアーなど。ポーランドの街。17年に成田とワルシャワがつながる。単に物理的に遠いのではない。学生の多くはナチスが多くの人を殺害に至った経緯をよく知らない。情緒的に距離がある。学ぶ側に距離があるからこそ取り上げる意味がある。経験重視についての留意点。対人援助について。援助する側が必要とする人に、経験しているから分かるということは、経験していないから分からないということ。日常に関係がないことだからこそ理解しようとする。想像力による。社会を形成するツールに。当事者が語る歴史には意味があるが、当事者はいずれは居なくなるので後継を育てることが必要。アウシュヴィッツは見学者を案内する人をエデュケーターと呼ぶ。日本人のエデュケーター。なぜ中谷さんがアウシュヴィッツに?最初の出会いが小学校6年生。学者さんが訪ねて経験を。よそ者という理由だけで何百万人も殺されたと。どうしてそんな理由で人が人を大量に殺したか。訪ねてみようと。仕事にした経緯は?当時は自分の興味の方向に。高校生で世界史の授業で9月1日を例に。なにか悪いことが起きなければ良いなと。大韓航空機爆破事件。高校生の時に。当時冷戦中のソ連も。撃墜した国にも。なぜ敵と味方があるのか。世の中の不条理さを。現在アウシュヴィッツのエデュケーターを。これまではガイドという名称だった。博物館の。所轄がポーランドの教育センター。理由は観光客というのではなく、EUが学校単位で。75%以上が高校生や大学生。必然的に教育係に。子どもたちに伝える。Europaの教育関係者の挑戦。歴史を継承するのが事実そのものを。起きたことを経験者から聞いたことなどを基本に伝えている。歴史を元に何故そんなことが起きたか。二度と起きないように何をするか。エデュケーターはそのことも。日本からの修学旅行生が。一言では出てこない。訪れる人達も何故何故と繰り返して帰る。悩ましい。答えを貰うことではなく疑問が。何かを与えるのではなく繋いでいく。歴史部があり学者が。真実を明らかに。明らかにしたことを繋いでいくのが。伝達の道具。単なる道具ではなく生きた道具。事実を伝えていくことでますます疑問が。つまりエデュケーターの部分として何故起きたかが無限に広がる。苦しいことや困ること。日本人なので犠牲者としての民族でもなければ加害者側でもない。関係者以外の人間がEuropaの歴史を伝えていいか悩むこと。経験者の話をきいたり体験者の話を聞いたり。最終的には人間とは、という疑問が。関係ない立場でも。二度とこういうことを繰り返したらいけないと頭では分かっているか。多くの人が二度と起きないと思っていたら、似たようなことが世界で起こっている、そういう声が大きくなっている。再び起こると不安が。二度と繰り返さないことは難しいこと。エデュケーターとして挑戦すること。人間とはそういうもの?二度と起こさない可能性を。アウシュヴィッツ全体の人間観?組織に属しているから幹部たちの話や書いたものをベースに活動している。価値観を共有していきたい。これは伝えたいことは?日本人を案内する立場。一般的にアウシュヴィッツを始めとする戦争の場を訪ねることは日本人にとりハードルが高い。旅の中に入れたくないなど。そう言った人がまだ多い。Europaの多くの若者が訪ねているのを見てもらうのは大きい。ダークツーリズムが日本にも浸透している。元気になるだけでなく負の遺産を入れていくということ。世界遺産にも登録されるように。その象徴がアウシュヴィッツ。社会に役立てていく。テロや難民などの問題が。Europaの理念が不安定に。生活をしていても。どのように乗り越えていくかのヒントがアウシュヴィッツの歴史にあるのではと。グローバル化の中で民族との共生を。元気でないと来れない場所。若い人には元気がある。日本人の一般には浸透していない。日本からは遠いが来て感じて欲しい。当事者が亡くなっていくことを考えて、エデュケーターの育成は?博物館となったのは戦後2年経ってから。仲間が亡くなった追悼の場所として。1つの教訓として。国立の博物館に。生存者が殆どだったが、次の世代が引き受けるように。歴史の継承者が多くいるが、足りないくらい。若い人で語学に堪能な人が。経験していなければ歴史は語れない?アウシュヴィッツへの訪問者は増える。伝えることは不可能ではない。若いから若い人への言葉が出せることが。日本も戦争を体験しているので、アウシュヴィッツがどのように伝えているかを知ることが。歴史の継承。アウシュヴィッツをどのように伝えているか。バラックは崩壊する危険もある。多額を集めて永久保存するプロジェクトが。重要なサンプルに。何のために伝えていくのかは日本でも議論しなければ。大川小学校の保存について。
スタディツアーに参加した大学生4人に。関心を持った理由。続けて参加。洋画のシンドラーのリスト。授業の一コマで。命の選別。アウシュヴィッツという場所に行き雰囲気を。動物の死を考えることは多くあった。動物は常に選別の対象に。小学生の時に教科書でユダヤ人迫害の歴史を。ページ半分くらいだがもっと知りたいと。本を読んだ。フランクルの夜と霧。収容所内の体験を。絶滅収容所を作ってしまった。人間の尊い部分についても。現地に行っての感想。広大な牧場。家畜は人間。ビルケナー第2収容所。鉄条網や中に鉄道が。人間を選別。ガス室の近くに鹿が。人がここにあんなに沢山居たのか、と思うほどガランとしている。収容所のバラックが整然と。冷静に淡々とおかしいことを。人間の怖さ。正しい行動が出来ると言い切れるか。悲壮感あふれる場所?人が居るのが不思議?緑があるけど無。二回目の方が怖くて。これからアウシュヴィッツに行く人へのポイントを。色んなものが展示されているが。子供の服や人形。名前の書かれた大量の旅行かばん。ユダヤ人から取り上げる時に、後で返すから名前を書かせた。名前を通して訴えかける。自分で感じて考えることを。色んな所をゆっくり歩いて。ハードだけではなくソフトを。見ている人を。世界各国から多くの人が訪れている。それぞれの人が戦争と平和を。見方が違うので視点が広がる。ビルケナー第2収容所で門の下を線路がくぐる。ユダヤ人が貨車から降ろされる。実際に命の選別をされた場所を。日本で見るのとは感じることが違う。人に自分の生死を決められるということを。それぞれの想いを大切にしたい。

 

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