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中国2 『西遊記』(世界文学の古典を読む第6回)

西遊記は子どもの頃にテレビドラマになった。今は亡き夏目雅子さんが三蔵法師になっていたのが印象的だった。

 

大木康。中国の「西遊記」。前回は「遊仙窟」を。明代の白話小説。旅もテーマ。どちらの書名にも「遊」。中国では元々旅を意味する。故郷を離れて。元々は書名に旅の意味が。遊仙窟は黄河の源流を。西遊記はインドへ。西遊記は16世紀頃に100回ほどの長編小説。翻訳によってでも読み通した人は多くないかも。孫悟空のことは子供向けアニメなどで知らない人は居ない。
西遊記は三蔵法師一行がインドへ経典を。三蔵法師は玄奘のこと。16年の歳月をかけて経典を中国に。大唐西域記。玄奘が通過した国ごとに経験が。西遊記もいろいろな場所を。背景に大唐西域記が。西遊記のように妖怪は現れないが。創造の翼で幻想的な小説に。様々な内容が含まれるが。一行が次から次へと妖怪を退治する。
いつ頃どのように成立しテキストの歴史。白亜小説。明代の後期に。四大奇書。堂々とその1つに。遊仙窟は文語だったが、白亜の作品。より口語的な言葉。白亜小説の多くは講釈師による講談が元。古い時代から語り物の芸能があったが、講釈は宋代から。開封の様子を描いた。臨安の様子を。都市繁盛記。盛り場の描写。銀座や新宿の繁華街を。当時の。当時の語り物芸人は4つのグループに。講釈師がたくさん居たので専門に分かれていた。歴史物語。歴史小説に発展。日本の講談で言う軍記物。小説は世話物。水滸伝などに発展。仏教に関わるものも。講談というのは口頭で語られれば終わりなので、実際の語りを知ることは出来ない。文字になることで白話小説に。長編の水滸伝などが現れるのは明代。三国志演義は元の時代に元々のものが。印刷されたものなので出版がされており読者も居た。西遊記も元々のものが。街の盛り場の書店が出版。インドにお経を。猿が登場して活躍。孫悟空の原型が。沙悟浄の原型も。孫悟空の原型と沙悟浄は出てくるが猪八戒は登場していない。日本にも伝わり京都にも。中国に行った日本のお坊さんが西遊記の原型と思わずに真面目な仏教の書物として買った?いずれも遊仙窟と同様、中国では失われる。漫画本のようなもの。喜んで読んでいたかもしれないが読み終わると捨てられた。日本では中国由来の書籍はなんでも保管した?元の時代の西遊記が当時の教科書に出てくる。元の時代の西遊記を知っていた。三蔵法師の伴として孫悟空(文字は違うが)、沙悟浄や猪八戒(名前は違う)。現在普通に読んでいる完全なテキストは明代末に。100回以上の小説に。様々なテキストが刊行。遊仙窟の場合は作者をハッキリ知ることが出来る。西遊記の作者は?呉承恩?作者を呉承恩としている明代のテキストは1つもない。呉承恩は明代の人。その人の著書として西遊記が。別の人の記録かもしれない。明の時代には登場する作品があった。伝わった物語を書き留めたか増補したか。無名の講釈師たちが練り上げた。作者は不明と言うしか無い。
西遊記の物語の中身。様々な版本があるが、西遊新選。最も内容が多い。孫悟空の生い立ち。三蔵法師の生い立ち。インドへの旅のきっかけ。三蔵法師の旅。実在した人物。当時にあってスケールの大きな旅。唐の太宗工程。スポンサー。それぞれの動機が。12回まではそれぞれの人物の経緯が。孫悟空。一匹の猿だがどのような経緯で。孫悟空の生い立ち。石の卵が産まれ猿が誕生。楽しく暮らしていたが。仙人に弟子入りし名前を貰い修行を。様々な技を身につける。故郷の魔王と一戦交える。毛を取ると変われと避けると100匹以上の猿が。道術を覚えてから一本一本の毛が。小猿たちは魔王を取り囲み散々いじめる。一斉に襲いかかる。孫悟空は刀を奪い真っ二つに。戦闘場面。呪術比べ。畳み掛けるように描く。原文でもリズムが。調子が良い。文章の面白さ。敵を倒すための様々な術が。三蔵法師の一行の前に妖怪が現れ戦いながら旅を。不思議な力を持った妖怪が。神魔小説。封神演義など。悟空は竜王の御殿で大暴れ。天界のお尋ね者に。官職を与えられる。起こって故郷に帰り。天界のトップと同じくらい偉いと。天界はなかなか制圧できない。任じることに。明らかにフィクションであり天界の話だが、玉帝に盾突き同じくらいの地位を。皇帝に盾突き。現実の秩序に反抗した読者の心理。招待されていないが怒って。天界から軍隊が。悟空は苦戦してイヌに噛まれ捉えられる。犬猿の仲。動物たちの生態を上手く使っている。日光東照宮。猿と馬も深い関係。悟空は閉じ込められるが力がアップ。何百年を経た後に三蔵法師の一行が。三蔵法師はどのような因縁で。開宗に書生が。科挙に合格して娶り任地に出発。賊に襲われ川に。嫁は子どもが産まれると川に流し別の人間が育てる。玄奘に。賊は撃たれて父とも再開。三蔵法師の数奇な。直接のきっかけを作ったのは太宗。このままでは水の中の生物は全滅する。明日雨が降るのはいつ頃で雨の量は。辰の刻に曇りなどと答える。竜王はそのとおりにならないなら店を壊すと。雨を降らせるのは龍の仕事だから簡単?しかし太宗からの命令が。龍は地位が高いはずだが。処刑されることに。太宗は避けさせようと碁の相手を担当と。夢の中で竜王の処刑をする。太宗は亡くなる。閻魔様の裁判では寿命が33年あると。途中で餓鬼が太宗を襲う。地獄の人たちの法要を。みすぼらしい菩薩が、小乗では救うことが出来ないので大乗の経典を学ぶ必要がある。それは天竺にあると。旅のきっかけ。訪ねると玄奘が進み出て取りに出かけることに。そして孫悟空と出会う。インドまでは様々な法難が。81の。1つの修行の過程。登場人物誰もが天界の住民だが地上に。修行を積むことで天界に。修行が法難。克服すると天界に帰れる。空間的な旅だけでなく。法難のリスト。物語に沿って。西遊記は元々口頭で。一つ一つのエピソードは部分品だったかもしれない。それを組み合わせて。
世界観。華夷秩序の世界観が中国の伝統。中華世界と夷狄。長安が世界の中心であり。玄奘が中国語に翻訳したインドの世界観。中国からそもそも世界の一部に。世界の中心でなくなる。インドへ経典を取りに行くこと自体が理想の地と。中国中心の世界観に反する。読者は超越した世界を経験。西遊記の孫悟空はラーマーヤナのハヌマーンと関連が?猿行者のレリーフ。西遊記と繋がりが。ハヌマーンのレリーフも。ラーマーヤナの物語が伝わる?

 

世界文学の古典を読む (放送大学教材)

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西遊記(10冊セット) (岩波文庫)

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  • 発売日: 2005/07/24
  • メディア: 文庫