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序説 -仏教の展開と日本(日本仏教を捉え直す第1回)

学会員だと法華経しかフォローできないのは日本人として不味いかもしれない。概念もよく分かっていないし。

 

末木文美士。仏教への関心、先行きが見えづらく不安が大きい。生死の問題に直面。外の物質的な世界よりも内面の世界へ関心が。宗教紛争も。仏教への関心も。最も身近な宗教。死生観の元に。学問研究上。多面的。仏教研究の様々なapproach。宗教はどれでもそうだが、営み全てと関わる。学問も多岐に。今日の仏教学はもっと限定的。19世紀のEuropaのインド研究。多数の古い写本を解明。古代インドのサンスクリット語で古典文献を。写本の厳密な解釈。近代の歴史学。インド研究と関連。文献解読。現状の調査も含める。仏教学と並んで歴史学。インドは普遍的な方向を。中国は歴史の国で豊富。日本には豊富な史料が寺に。仏教はアジアの諸地域に。
日本仏教。東アジア系の仏教。断絶すること無く継承。日本仏教を理解することは日本文化を理解すること。あくまでも仏教徒であって国籍は関係ない?そう簡単には割り切れない。仏教者として世界で活躍する人もいるが。日本人の無宗教、日本宗。仏教には不変性が在る。チベット仏教などの区別も意味がない?イスラムの場合はスンニ派やシーア派など違いがあっても生活上の戒律などは変わりはない。カトリックなら原理は同じ。仏教は地域差が大きい。教理や実践は統一されない。複数形で考えるべきとも。紀元前4、5世紀頃に開祖とすることだけが共通する点?密教などは怪しいかも。日本の仏教は独自の特徴。批判もされるが。伝統的な宗教として考え直すことは不可欠なこと。仏教研究は新たに進展がある。様々な方向なので研究成果が広く共有されている訳ではない。それぞれ異なる観点から日本仏教に検討を加え重層的な性格を。倫理学。如何に生きるべきか。思想家の思想を。聖徳太子など。日本史や倫理の教科書で馴染みの。どのような教えを説いたか。欧米でも注目されている。現代人の生き方を問い直すためにも不可欠。社会学から日本の近代社会での仏教の役割。近代仏教はあまりまともな研究対象とみなされていなかった。最近は若い人間が多くの研究を。近代日本を問い直すのに仏教の役割を探究。日本仏教の魅力が。元々仏教学の立場から思想史的な研究を。最近は日本仏教の複雑な実態を解明しようとしている。肉食妻帯。戒律無視?葬式宗教はどのように発展?神仏習合、いい加減な宗教観?日本仏教の真相を歴史を遡って。最終回は振り返りと今後の日本仏教の可能性を。仏教徒というアイデンティティは日本人であることを破るものではない。無宗教、日本教徒。仏教の真理は普遍的なはず。だけど地域別の違いが大きい。葬式仏教。
仏教の大きな流れ。仏教には3つの流れ。スリランカから東南アジア。ビルマやタイ。南伝仏教。中国から朝鮮日本。東アジア系。チベットに、モンゴルにも。チベット系。性格は大きく異なる。言語の点からはパーリー語。チベット語、漢文。系統により大きく分かれる。源流はインドに遡る。開祖はブッダ、釈尊。シッダルダ。一族は釈迦族。如来とも呼ばれる。伝説的色彩に。王族の出身。出家して悟りを開く。当時のインド文化の中心で伝道を続ける。原始仏教、初期仏教。教団の分裂。20から30くらいの派に。部派。部派仏教。保守的な系統の一派を上座部と。南伝系。仏教。大乗仏教。従来の仏教は小乗仏教と批判の対象に。東アジアには比較的早期に。中国の伝来は大乗仏教。部派仏教も。大乗仏教が主流に。2つのRootが在るが、最初のうちは中央アジア経由。チベット系の仏教。同じ大乗仏教でも東アジア系とチベット系は違う。ブッダの教え。ハッキリしない。教理的には単純。苦悩からの離脱を目指して実践を重視。初期仏教。涅槃寂静など。三宝印。四法印。苦というのはこの世を苦としてそれからの離脱を。主要な苦しみ。生老病死。四苦。八苦。無常により生じる。あらゆる物は時間的に変化。生老病死という苦しみが。無我。変化しない実態がないので無常。無我ということは何らかの原因により生じる。縁起。無常や無我がそのまま苦しみになるわけではない。執着から離れるなら楽を生む。究極的には悟りや涅槃。涅槃寂静。無常の理を知らずに苦しみが生じる。執着を離れるには修行が必要。正しい知恵を。三学。専念するために出家して世俗の欲望を離れる。ビクと比丘尼。サンガ。僧。東アジアでは個人の修行僧も意味。仏。法。三宝。帰依により仏教信者となる。実際の信仰の立場からはブッダが亡くなったのは衝撃。完全な涅槃の状態に達する。崇拝するのは意味がない?伝記などが発展。悟りを開く前のブッダは菩薩と呼ばれる。六波羅蜜を達成して悟りを開く。修行を実践して仏陀になる。早い時期から現れて。過去七仏。将来世界に出現する。弥勒。菩薩として。1つの時代にはブッダは1人しか現れない。大乗仏教には幾つかの源流が。同じような世界が無数になる。同時にブッダが現れても矛盾はない。他の世界にいる仏。ブッダは特殊な存在ではなく理想像として修行を。菩薩の修行は他の人の利益を。利他。他者に対する倫理性が。誰でも菩薩として。法華経。華厳経。空。無我説の発展。物事は実体がない。波羅蜜。般若経典。大乗仏教の中では唯識派。精密な理論を発展。
日本仏教というのはどのように見られるか。東アジア系。共通して漢訳仏典に基づく。様々な系統の宗教が。経典を翻訳。中国語、漢文はインドの言語と異なる。表意文字。読みやすく正確な訳を作るのは大変だった。鳩摩羅什。非常に言葉が流麗。玄奘がより正確な訳を。翻訳作業の次は経典の集大成をして整合的に解釈。三蔵。体系が崩れる。集大成が図られる。解釈的な課題。様々な経典が価値判断されて、教相判釈。法相宗。浄土教。隋や唐の仏教が日本に。仏教は思想界の主流から離れるが。朝鮮では三国時代に仏教が伝えられ、統一新羅時代には独自の仏教が。国家の保護の元に。後に儒教が国教化する。日本へは6世紀に百済から。7世紀初めに聖徳太子が。組織的に写経されて教学研究が。南都六宗が競う。天台宗や真言宗も加えて八宗に。念仏なども。13世紀末には浄土宗などを加えた。戦国時代には一向一揆など宗教勢力が拡大。信長や秀吉により鎮圧。キリスト教も禁止。近世は儒教の時代とされるが、仏教は堕落した?近世には幕府に統制されながらも保護を受け民衆に定着。国学などどの論争も。黄檗宗。鎖国下で新しい明の終わり頃の文化を。19世紀になると欧米勢力が。ナショナリズム的動向が。神道が仏教を圧倒。廃仏毀釈などで仏教は打撃。近代社会に適した仏教を模索。時代遅れの迷信的宗教に?近代社会の中で想像的活動を。教団。鈴木大拙などの思想家が新しい運動を。学者がいち早く留学して西洋の仏教学を導入。世界的にも大きな成果を。欧米など世界的展開。仏教がどのように展開するかは大きな課題。
日本仏教のアジアでの位置づけ。日本仏教の様々な問題を。

 

日本仏教を捉え直す (放送大学教材)

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