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浪費。#アラン定義集未定義語

藤原正彦先生の「管見妄語 失われた美風」という新潮文庫を書店で見つけたので浪費して、もとい謹んで購入した。その「はじめに」の一節をAmazonのリンクの後に引用する。

「教養豊かに見えるのは、我が家に熟読ではなく積ん読した本が大量にあり、いつでも手にとれる状態にあるからである。「本代だけはケチるな」という父の訓戒を守ったおかげで、興味の湧く本は迷わず買い入れてきたのだ。目を通したのは恐らく蔵書のせいぜい数パーセント過ぎないのに、引き出し方を知っているので博覧強記に見えるだけだ。」

先生は相当謙遜されたものである。ここでいう父は高名な作家の新田次郎先生である。それで自宅に積ん読した書籍が大量にあり目を通した書籍は数パーセントであることは私も共通である。しかしながらいつでも手にとれる状態にあるかと言えば私の場合そうではない(かなり自宅の奥にしまい込まれたままの書籍が大量にある)。後は藤原正彦先生の場合は蔵書も並大抵のものではないだろう(まあ私も今の年収以上は書籍代に費やしているけど)。蔵書の引き出し方も私はよく知らない。なので博覧強記にはとても見えないであろう。まあ藤原正彦先生に対抗しようとするのが浅はかなことなのだけど。