大学のゼミの人間関係を、師匠と弟子の関係と呼ぶのかどうかは議論があると思うけど、仮にそう言って良いとすると、私は優秀な相弟子を持っていると断じて良いだろう。私は大学時代に或る民法のゼミに属していたのだが、その総人数は10年間続いたゼミにしては少なく、70数名程度である。ところが、その内で大学の教員になったのが10人近くに、法曹になったのが数人いる。勿論その功績はゼミの先生だけのものではないけれど、大学の教員が如何に面白いかは弟子に伝わっていたと思われる。それでゼミの単位も無ければ卒業もしていない私は、ゼミのOB会の末席になっている。まあ寄生しているように外からは見えるかもしれないが。
