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有機化合物の解説:CHONP元素、共有結合、原子価の概念とその応用。周期表と化学結合の理解。#有機化合物 #共有結合 #原子価 #周期表(分子の変化からみた世界第1回)#放送大学講義録

-----講義録始め------

 

これまで無機化合物について見てきましたが、次には有機化合物について考えてみましょう。有機化合物は元来、生物由来の物質を指し、主に炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、リン(P)、硫黄(S)から成り立っています。

例えば、生命活動に必須のタンパク質、糖質、脂質は全て有機化合物です。これらは食べ物として摂取されるだけでなく、私たちの体そのものも有機化合物の集合体と言えます。

有機化合物では、元素同士が共有結合を形成して安定化します。これは、元素間で電子を平等に共有することで達成されます。原子価(原子化)の概念は、この共有結合を形成する際の元素ごとの結合可能数を示し、化学結合を理解する上で有用です。

例として、メタン(CH4)、アンモニア(NH3)、水(H2O)があり、それぞれの原子価は炭素が4、窒素が3、酸素が2となります。この概念を応用することで、リンや硫黄の原子価も周期表を参照することで理解できます。

しかし、水素を例に取ると、イオン化を考慮しても共有結合の性質を完全には説明できません。特に、メタンのような安定した分子をイオンとして考えると説明がつかない場面があります。この点で、原子価のルールが非常に強力な説明力を持つことがわかります。

このように、有機化合物の世界では、原子価という概念が化学結合を理解する鍵となり、さまざまな安定な分子の性質を説明できる強力なツールです。