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相対性理論から量子力学までの基本原理(初歩からの物理第1回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

さて、次にこちらの話題に移りますが、これは「時間と空間の捉え方」に関係します。これは、いわゆる有名なアインシュタインの相対性理論に関連する内容です。ここでは光の速さが重要な要素として絡んできます。私たちが物体の長さや時間を測るとはどういうことかというと、実は光を使ってそれらを観測しているのです。このように、観測者と観測される対象の関係性が出てくるのが相対性原理であり、そこに光の速さが関わってくるのです。これも重要な物理学の原理の1つです。

次に、この図ですが、磁石の周りに磁力線が描かれています。これは、磁石の周囲に砂鉄を撒くと、磁力線の様子が視覚化されるという実験でよく見たことがあるかもしれません。磁石があると、その周囲には磁界(磁力が作用する領域)が形成されます。磁石をただ持っているだけでは、周囲の空間に何も変化がないように見えるかもしれませんが、実際には周囲に磁力線が存在し、磁力が働いています。これは「場」という概念で説明され、例えば、私たちも質量を持っているので、周囲には重力場が形成されていると言えます。この「場の概念」も、物理学の重要な原理の1つです。

そして、6つ目の原理は「量子」の考え方です。量子とは、私たちが直接見ることも触ることもできない非常に小さな存在、つまり原子や分子、電子や原子核などです。これらは10億分の1メートル以下のサイズで、物質世界を構成しています。量子はとして伝わり、干渉し、粒子として観測されるという不思議な性質を持っています。この量子の振る舞いに関する原理も非常に重要です。

以上、ここで紹介した6つの物理学の原理を理解すれば、物理学の大枠が見えてくるようになるでしょう。