F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

軽罪。

フランスの刑法典には、犯罪の種類を3種類に分けている。対応する刑罰が重いものから順に「重罪」「軽罪」「違警罪」と区分される。刑事手続が異なったり殺人未遂などの未遂罪を処罰するかどうかなどの扱いが違ったりする。しかし日本の刑法典ではいちいちグループ分けしていない。未遂罪を処罰するかどうかは刑法典に各々の罪につき書かれている。軽犯罪法という軽微な秩序違反の行為を処罰する法律も日本にはあり、それなりに運用はされているようである。しかし誰も住んでいない家屋に忍び込むなどという行為などが列挙されていて、日本に住む人間がいちいち認識しているかどうかは怪しいところもある。私は法学部に居たことがあるが、刑法総論は延々と論じても(しかもやけに哲学的だったので議論が盛り上がった)、軽犯罪法なんて論じないのが常であった。

covid-19の厳戒下のanime。

今日は土曜にしては珍しく会社が休み(弊店は移転したので休業日は元旦を除いて無くなった)。数年ぶりに映画を鑑賞する(しかしやたらとカタイ表現)。

シネコンは5階にある。covid-19の感染が酷くなっているので、mannerが広報されている。開演前のscreenでも。やはりドラえもんは世代を超越した記憶に。

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フロア内部はやはり薄暗い。その方がムードが出るからか。入場が出来るようになりscreenに赴くと、景品が。御覧の通り、今や大流行の「鬼滅の刃 無限列車編」。複数のscreenで並行して上映しており、30分間隔。もはや特急サンダーバード(意味不明)。

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ネタバレはしないので実際に足を運んで欲しい。映画で何度も泣くとは思わなかった。ただ感染が拡大するとriskが大きくなるから抵抗があるかもしれない。映画館としては気になるところだろう。

法の学び方(法学入門第1回)

人間たる者は皆リーガルマインドLegalMindを持て、という結論になるのだろうか。法教育が提唱されているのはここ10年の傾向でしかないのだけれど。法律を知らないのは不味いと思って私は法学部に進学したけれど、そう考えない人間の方が圧倒的に多い筈。

 

柳原正治。法の学び方。法学入門全体の狙い。法についての知識が如何に必要か。法はどのようにして学べば良いのか。法と法学の入門科目。対象は限定していない。法の一般原則。個々の法分野について基本的原則。教師の言うことを鵜呑みにするのではなく自分の頭で考える。身近なテーマを選んで法的考え方を。「高校生からの法学入門」。社会問題を。10代の若者。それ以外の世代にも。国内社会と国際社会。国内法と国際法が連関して妥当する。法が妥当している。法が法としての効力を持つ。連関しながら法としての効力を持つ。それぞれに歴史的変遷を経ている。地域や時代によっても異なる。現時点の国内法と国債法、その連関を。
3部構成。第2回から第7回。時代と地域により異なる。近代Europa法が発達。法と道徳を峻別する。イスラム法の特徴。法や裁判を巡る。現代法はほんの短い歴史しか持たない。150年から200年程度。歴史的発展の渦中にある。第8回から第11回。法の基礎的な原則や概念を。伝統的な教科書の中での一般原則を。現時点までの歴史的背景に力点を。第12回から。日本国内で生活している人は、国内法だけでなく国際法によっても規律されている。直接適用可能性のある条約もある。慣習国際法などがどのように連関しているか。
法学入門の狙い。紛争の解決が幅広い観点から出来るように。田中英夫先生。知識だけでなく体得していることが不可欠。自分の頭で考える習慣を。体得することを。
国内法と国際法との関係。法が妥当。法が法としての効力を持っている。歴史的背景と地域的差異。底に流れるものを体得する。
法についての知識が如何に必要か。法の不知は恕せず。原体験にもなっているが。法を知らないことは許されない。従わなかった責任を追及される。法の不遵守の抗弁として、法の不知を主張することは出来ない。法律用語が難関。Europaの理論を継受するために、概念を継受するのは困難だった。様々な用語が生み出された。箕作師。漢学の素養がありドイツ語英語の達人。極めて難解な用語も。瑕疵など。日常用語と全く同じなのに法律用語では意味が異なる。抗弁など。一つ一つ慣れるしか無い。六法全書。日本の法令はとても網羅しきれない。e-Gov。8000以上の。専門家でも熟知している訳ではない。知らないからと言って従わなければならないことは同じ。国立印刷局。官報の掲載で一般には周知流布していたことに。抗弁が出来ない。インターネット版官報も。刑法に反する行為。条文を知らなかったといっても刑罰を科される。刑法124条1項。1884年制定の存在を知らなくても法令は適用されると。法律の錯誤の一例。違法性の認識を欠く。処罰するべきでない?民法なども同様。三六協定。労働基準法36条。労働者に時間外労働をする際に。割増賃金を支払う義務。労働者1人から締結の必要が。法に反する行為。法的責任。刑事責任と民事責任。自動車で人を引いて怪我を。振り込め詐欺。刑法上の詐欺罪と。刑事責任。騙し取られた金を取り戻す。不法行為責任。振り込め詐欺救済法。一定の被害の救済を。両方の法的責任を。一方のみの責任のみが認められるケースも。甲乙丙。借金を返さない。債務不履行責任。損害賠償責任。しかし単に返さないだけでは刑事責任に問われない。刑事裁判と民事裁判。疑わしきは罰せず。弁論主義。裁判のあり方が違う。国家機関のみが刑罰に訴える。民事裁判では国家機関は基本的に関与しない。OJシンプソン事件。告訴が必要な場合。親告罪。強姦罪がそうだったが、17年に改正された。かえって負担が大きいという意見を取り入れた。罰則も厳しく。軽微な事件。器物損壊罪。財物。損壊は物理的破壊に限らない。食器に放尿。裁判の裁判所は国により様々。裁判によらない。裁判外紛争解決手続、ADR。手段は当事者が決める。民事裁判は一方の利害関係者のみで。刑事裁判では欠席裁判は許されない。和解を好む性質。「日本人の法意識」。神聖な義務。日本人には規範意識が欠けている。川島武宜。訴訟嫌いというのは神話に過ぎないという意見もある。法についての知識は必要。しかし極限られた側面のみ。知らなくても責任は取らなければならない。
日常生活にとり重要な法。法はどのように学ぶべき?あらゆる法令を知るのは不可能だし意味もない。可能性のある法令のみを。経営者であっても無理はある。労務や税務の専門家を。個別の法令の知識を得る前に。法律を学ぶ目的は様々。最適な学び方も無い。留意点を。悪法も法?その法格言は妥当であるか。現行法を絶対視しない。遵守しなければならない。しかし適合しない法はないのか、改正すべきではないか?あるべき法とはなにか?現行法の歴史的経緯の知識を。強姦罪の改正。法の基本を体系的に。いきなり個別法だけ勉強するのは望ましくない。法の基本原則を体系的に。法的思考方法。体系的に学ぶ。リーガルマインド。8000以上の法令。条約はそれぞれの国に適用。直接適用可能性を持つ条項が。国内法だけでなく国際法も。裁判の際に無料で通訳を。人権契約の条項。通訳料を違法とする。国内で条約を遵守する必要がある。一定の範囲で条約についての知識が求められる。慣習国際法も重要。法には様々なものが。六法。ドイツからではない。学生は聞いていないと。元々はナポレオン法典に加え憲法を加えた日本のオリジナル。箕作麟祥師。フランス法律書のシリーズで。主要な法令群を指す場合もある。制定法とは別に慣習法。一定の慣行が法的効力を持つと。商慣習法。裁判に対する先例の機能を。判例法。国際法。条約と慣習国際法。法学教育の歴史は重要。ローマ法から現代までの大陸法の歴史。五十嵐「私法入門」。

 

法学入門 (放送大学教材)

法学入門 (放送大学教材)

 

 

思いつき。

「思いつきで何かをしてはいけない」と子供の頃に大半の人は言われたことがあるのではないだろうか。要はよく考えて物事はしたりしなかったりするように、と言う意味である。しかし、考えた挙げ句のことでも、上手くいかなかったりすることはある。そして思いつきでしたことが上手くいくことも。そもそも何事でも最初は思いつきから始めたことなのだから、それを禁じてしまうと何も新しいことが出来なくなってしまう。それだと人生に潤いは無くなってしまうのでは。会社員をしていると自宅と職場の往復が味気ないものになってしまうので、最近は意図的に横道に逸れたりすることがある。そして面白い風景を見つけることもある。

「虚栄心」と似た発音のfixer。

今日の朝のentryの題名「虚栄心」と似た発音に「許永中」氏が居る。「きょえいちゅう」と読む。俗に言う「在日」(在日韓国人の意味を持つが下手に使うと蔑視する意味を持ちかねないので注意のこと)の方である。平成に産まれた人間は知らない人が多いかもしれないが、経済界でのフィクサーとか闇の帝王とか言われた方である。まあ彼は虚栄心は持っていたろう。昭和の時代まではこのような人間が闇で暗躍していた。平成になると、このような人間の生息地は段々と無くなってきた印象がある。それが良いのか悪いのかは一言では語れない。語るべきで無いかもしれない。

プロローグ -「中世」と「ルネサンス」をさがして(中世・ルネサンス文学第1回)

ローマ帝国からRenaissanceまでのEuropaの歴史は忘れている人間が多いと思うけれど、勉強し直すと面白いかもしれない。


ダンテ「神曲」はItalyでは読まれていないのだろうか?日本人でも源氏物語を読んでいる人間は稀かもしれないが。

井口篤。宮下志朗。フランス文学、シェイクスピア。中世ルネサンス文学は広い。12世紀頃から17世紀頃までのテクスト。時代を定義することが難しく、1つの大きなまとまりとして。共通のテーマ。恋愛gender、世俗の視点。信仰、宗教的視点。歴史的痕跡を。書かれた時代を。言語翻訳。聖俗に橋を。それぞれのテクストが状況や文学の伝統により。今もなお強力にとらえて離さないことを。
ローマ帝国の時代の終わりの。ある敬虔な女性に手紙を。親族の関係を絶った。豪華な食事からも離れた。書籍からは離れることは出来なかった。キケロを読もうとして断食を。正気に返って読み始めると洗練されていない?教養のある人。ラテン語作家の影響を。ラテン語文学が大好き。何を告白している?神にすがる為に。禁欲的な身振りでさえもラテン語の散文には役に立たない。信仰に身を捧げようしているが、異教徒たちの文化にも惹かれる。キリストかキケロか。地中海社会に生きながら。古典文学を読むことを止められない。夢でキリストが詰問する。キケロと使徒パウロの関係。キリストに従う。自由に異教徒の読書をしていることを許さない。あくまでキケロの追随者。とても深い罪の意識を。神の言葉と異教徒の言葉は相容れないという前提が。2つの文化のせめぎあいを解決は出来なかった。ヨーロッパからも消えて無くならなかった。中世人の寛容さ。程度の差が。イタリアの詩人ダンテの「神曲」。地獄篇。キリストの誕生以前に活躍した人も救われない。ローマの詩人。ダンテの古代ローマへの尊敬。神学的問題になると救済の門を閉ざさざるを得ない。キリスト教文化を前提にしながら。再生の意義が大きな意味を。
中世やRenaissance。詳しい注釈が必要。言葉について。2つの概念を考えることについて立ち位置に反省を迫られる。中世という単語。Medium。真ん中の時代。英語ではMiddle。両端に挟まれている。古典古代と近代の間に挟まれた時代。ギリシア・ローマと輝かしい近代に茫洋と広がる。三分法。中世という時代が単に価値から中立的な訳ではない。価値判断を含んだ。かつては暗黒の時代と呼ばれた。暗いというイメージの元に捉える人も。疫病や異端審問、十字軍。各国語における中世という単語。派生した形容詞。英語においては野蛮な、や暴力的な、という意味も。タランティーノ。ギャング映画。ある登場人物のセリフ。文脈において一瞬にして残虐で倒錯したイメージを。ある意味で中性的な中世に慣れている。どうしても否定的な意味のもとに。影は濃い、しかし光も強いはず。Renaissanceに類まれなる光を。再生。古代文化の再生。レオナルド・ダ・ヴィンチ。偏見に満ちた暴力の時代から人間の理性に基づく時代に。15世紀イタリアの文化に惜しまない賛美を。ブルクハルト。中世においてはヴェールが。世界や歴史は彩られて。子供じみた。人間意識がハッキリとしない。大人へと成熟するにはRenaissanceを。人間意識の成長。無意識に引きずっている。中世においては終末に向かっていると。宗教改革の関係も。改革側と半改革側との相違。断罪する側。教会の改革運動は重要。イングランドの改革運動は聖書のみを。カトリックは堕落の温床。カトリックとプロテスタントを歴史の段階とみることに慎重に目的論的ではなく、イングランドの改革前は豊潤だったと。進歩的段階的歴史観が根強い。文明の発展の礎に。いわれのない偏見の時代?進歩していた歴史。暗黒の中世というステレオタイプを。どのような意味を込めているか意識的になる必要がある。
異教である古典古代とキリスト教の対立。Renaissance人が古代文明へのスタンスを。中世とルネサンスの不可分性が強調されている。ヨーロッパが似たような社会であった訳ではない。時代順に語りを進行させるわけではない。人文主義。ヒューマニズム。キリスト教徒が古典古代をベースにして新しい学問を。古いことがモダンになる。中世キリスト教的パラダイムでも新しいことは否定的に。修道院も過去のものを保存して後世に伝えるという目的を。「薔薇の名前」。修道士たちも保守的な存在として。知の革新が起こるには世俗化が必要?知識というものを開いていくという姿勢が重要。16世紀になると宗教改革。人文主義との関係は難しい。宗教改革を前進させた要因。新約聖書を俗語に。文献学がある?エラスムスの卵をルターが孵す。ユマニスムとキリスト教を対立させるのも正しくない。ペトラルカ。山登り。「告白」の小さな写本を携えて。死期を悟ると若者に贈り人文主義の担い手の1人に。トマス・モア。人文主義的な教養に。アウグスティヌス。英語でMedieval。フランス語だとそういう意味はないし会話では出てこない。類義語に封建的な、という単語が。フランス語では古風なくらいだが。ゴード人の。
恋愛、gender。アーサー王物語。トリスタンとイゾルデ。本来は別?物語群だが。イタリアとダンテペトラルカ。イギリスではシェイクスピア。新訳にも。舞台に載せたり。言語翻訳。ダンテ。聖書の翻訳。神学の視点から?14世紀後半からのイングランドの翻訳に直面した困難。信仰。神曲。現代文学の直木賞受賞作品を読むような。前提となっている知識を踏まえないと。チョーサー。古典を読むために知識をつけるのは報われる。神曲は新訳も出ている。バルザックの人間喜劇に。宗教文学。読んでいて心は晴れない。解毒剤として現在イギリス小説を。神曲を朗読しながら解説する中継を。イタリア人にとっては親しい存在。そうではなくてベニーニの演技力を借りてメジャーにしないと、という意図?ダンテの神曲も知る人ぞ知る?女性の神秘主義者。日本語訳があまりない。09年に神秘主義者の自伝についての翻訳。信仰のテーマ。エリザベス朝の。薔薇の名前。活字本の実現。ユマニスム。人文主義。中世ルネサンス文学は多角的な視点で問題の本質に迫る。

 

中世・ルネサンス文学 (放送大学大学院教材)

中世・ルネサンス文学 (放送大学大学院教材)

 

 

虚栄心。

京都大学で8年ほど大学生をしていた人間にとり、かなり奇異に感じたのは、21世紀に入ってからミスコンを開催する試みが何回か起こったことである。ある意味で世間一般的な虚栄心を満足させるようなミスコンを、わざわざ京都大学で行う意味がどれほどあるかは疑問である。けれど京都大学という空間も日本社会の一部であるからミスコンを開催しようとするのも考えられないことではない。流石に京大内で反対意見もかなりあったようで、現実の開催には至っていない。まあ昭和末期から平成初期の京大にも結構可愛らしい方は居たから、盛り上がる可能性はあるだろう。ただ性別二元論は古い考えかと思われる。LGBTQが居る社会というのがStandardになっているのだから。