F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

軽罪。

フランスの刑法典には、犯罪の種類を3種類に分けている。対応する刑罰が重いものから順に「重罪」「軽罪」「違警罪」と区分される。刑事手続が異なったり殺人未遂などの未遂罪を処罰するかどうかなどの扱いが違ったりする。しかし日本の刑法典ではいちいちグループ分けしていない。未遂罪を処罰するかどうかは刑法典に各々の罪につき書かれている。軽犯罪法という軽微な秩序違反の行為を処罰する法律も日本にはあり、それなりに運用はされているようである。しかし誰も住んでいない家屋に忍び込むなどという行為などが列挙されていて、日本に住む人間がいちいち認識しているかどうかは怪しいところもある。私は法学部に居たことがあるが、刑法総論は延々と論じても(しかもやけに哲学的だったので議論が盛り上がった)、軽犯罪法なんて論じないのが常であった。