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発達障害と心理療法(臨床心理面接特論(2)第1回)

カウンセリングの1つの理想があるように感じられた。

 

中島。中枢神経性。関係性。
発達障害という診断分類命。自閉症スペクトラム障害。注意欠如多動性障害。学習障害。知的障害。実際の障碍はケースにより多様。知的障害の実際。
発達障害とは何か。定義。医学的観点から。発達論の観点から。中枢神経系の障碍。関係性の障碍。心理療法で。「知的障害を持つ人への心理療法」。認知障害が改善される可能性が。他者との関係性の改善もある。知的障害が含まれる?DSM5。神経発達障害。コミュニケーション障害群。自閉症スペクトラム障害。下位項目。発達障害者支援法。自閉症。広汎性発達障害。脳機能の障害。発達障害に知的障害を含める方が理にかなう。障害が重複している。医師により診断が変遷することも。変化する構成概念。境界もはっきりしない。知的障害。知的発達が遅れがち。どの程度低いと病気とみるかは時代地域による。注意欠如多動性障害。ADHD。共通する脳の障害は発表されている。境界もはっきりしない。1つの病気?自閉症についても色々議論はつきない。鑑別診断よりも出来る範囲での援助が大切。
自閉症と知的障害の事例を。
自閉症などど診断される人には心理療法で改善する人も。環境面が大きい。無表情。居ないかのように通り過ぎる。コマを回してあげるとその方に引張る。赤ん坊は母親との間で一体感を。母子ともに。心理療法の過程でも一体感が重要。一体感的な経験。心理療法のプロセスの起点に。没頭している。母子一体感を再体験するのではない?心理療法で大切なのは一体感がいつかは壊れるのでその悲しみを共に味わう。相互の主体性が。お母さん人形。行っちゃった。手を叩いて。コマを天井に。真っ二つに割れる。ショック。周りが思い通りに動かないときの怒りと悲しみ。4つの色鉛筆を並べてオッパイと。思うようにならなかった。激しく怒り出す。乳首や口の象徴。充分な母性的ケアが得られない。絶望的なまでの悲痛な叫び。壊れる時が来る。その苦しみに共感してそばに居る。相互の主体性や関係性が。優秀な成績で大学を卒業。かなり社会性が発達している。心理療法で関係性が成熟。
スーザンリード。キャサリンの盲目の少女。2歳の頃に自閉的と。11歳から。話し続ける。単語をとって、ANDと。gapがたちどころになくなる。同じ空気を。ズボンの糸で母親と繋がる。ボタンを。一緒に居て安心できるのが。精神の調律。一体感を前提に。他者との関係を。同じ空気と不安を。2人は全く違う人間になった。自閉症は治っても盲目は変わらない。どうしても涙が溢れる。治らない病気もある。独立した主体の間で次元の高い一体化。共感。相手になったかのような。同じ体験ではないが。皆が一時的に一体感を味わうのではなく。共通の源からという次元の高い一体感。弁証法的な。寄宿舎に。「風よこの翼に」。歌詞にもなっている。トラウマからの回復における希望の重要性。
中島由宇。の事例。重度知的障害と自閉症スペクトラム。自宅で参与観察。バナナを触るのに熱中。絵を描いてもらい壁に。上手く書けないとそうではないと。思い通りにいかない苛立ち。どうしたら良いかと。繰り返していく内に慣れてきて必死にわかろうとする姿勢を。これなあに。ソフトクリームの写真を指差す。すごく嬉しかった。飴玉の絵を書くと隣に。そっくりだけど少し違う。それを認めてくれる。概念理解という面からも画期的。コミュニケーションが出来るという大きな喜び。2年半経過。1枚仕上がる。次々と紙に絵を描く。食べ物から風船という世界に。大きな変化。自己主張がはっきりしてきた。コミュニケーションが豊かに。
知的障害のある30代後半の女性と母親。お会いになる前の経緯。24歳の時不眠などの症状が。35歳の時に祖母が認知症に。暴力などで混乱。グループホームに。精神科に入院。初回面接。とても混乱。話し始めると一方的に、涙が出てくる。今後の継続を保障する。塗り絵や描画を。落ち着く。私が悪い。子供が居たら言って聞かせる。母親に批判的。母親と。罪悪感。助けてあげれなかった。相談できる場が欲しかった。母親面接の提案。言葉に出来なかった辛さ、罪悪感。話すことへの強い恐れ。思いを敏感にキャッチすることが重要。知的障害があるにもかかわらず感情を細かに表現。母親が自分をどう思うか不安。分かってくれている。退院したいと言えない。気持ちを表現すると母親に起こられる?外泊が母の不調で中止に。向き合うことに不安。起こるが退院したいと言えない。同席面接を提案。思い切った。早く退院したい。一歩一歩。言えて良かったと落ち着く。1年間の産休に。外泊が出来るようになり母子関係は改善。心の成長は螺旋的に進む。退院して半年後に身体症状が出てきて再入院。心理療法を再開。カウンセラーが居れば思いを言うことが出来る。早めに母親が来て、産まれたときから関係できなかった。ホールディングが不充分。死にたいくらい辛かったと手紙を。なかなか言えないけれど。全部は受け入れられない。不安が半分。葛藤を有りの儘に話す。葛藤や限界の認識は重要な契機。幻想から脱出する傾向が。あからめる。希望は叶えられるが範囲がある。幻滅することから次への希望が。退院希望を述べる。しっかりと母親も抱えている。段々好きになってきた。ホールディング出来るように。手洗い強迫にも自然に対応できるように。退院後はグループホームに。自立への道が歩める。通算して5年と5が月心理療法を。
心の世界では終わっても続く。誰かがケアをし続ける必要がある。他の子供達と同じように母性的な存在を求めている。環境刺激の多くが不快。対象がすぐに奪われる。肯定的フィードバックが少ない。他者と関わらないと主体が成長しない。できるだけ安心感を抱けるように。心の扉が開かれる。主体相互の関係性。自己表出を敏感に捉えてホールディングをする。内省してクライエントにフィードバックを。自分とセラピストの相違点と同一の点を把握し表出する。循環の過程で安定性が。主体性の成熟が。長年の実践と内省が基盤に。限界を受け入れて。

 

臨床心理面接特論〈2〉心理療法の世界 (放送大学大学院教材)

臨床心理面接特論〈2〉心理療法の世界 (放送大学大学院教材)

 

 

 

知的障碍をもつ人への心理療法 =関係性のなかに立ち現れる

知的障碍をもつ人への心理療法 =関係性のなかに立ち現れる"わたし"=