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プロローグ -「中世」と「ルネサンス」をさがして(中世・ルネサンス文学第1回)

ローマ帝国からRenaissanceまでのEuropaの歴史は忘れている人間が多いと思うけれど、勉強し直すと面白いかもしれない。


ダンテ「神曲」はItalyでは読まれていないのだろうか?日本人でも源氏物語を読んでいる人間は稀かもしれないが。

井口篤。宮下志朗。フランス文学、シェイクスピア。中世ルネサンス文学は広い。12世紀頃から17世紀頃までのテクスト。時代を定義することが難しく、1つの大きなまとまりとして。共通のテーマ。恋愛gender、世俗の視点。信仰、宗教的視点。歴史的痕跡を。書かれた時代を。言語翻訳。聖俗に橋を。それぞれのテクストが状況や文学の伝統により。今もなお強力にとらえて離さないことを。
ローマ帝国の時代の終わりの。ある敬虔な女性に手紙を。親族の関係を絶った。豪華な食事からも離れた。書籍からは離れることは出来なかった。キケロを読もうとして断食を。正気に返って読み始めると洗練されていない?教養のある人。ラテン語作家の影響を。ラテン語文学が大好き。何を告白している?神にすがる為に。禁欲的な身振りでさえもラテン語の散文には役に立たない。信仰に身を捧げようしているが、異教徒たちの文化にも惹かれる。キリストかキケロか。地中海社会に生きながら。古典文学を読むことを止められない。夢でキリストが詰問する。キケロと使徒パウロの関係。キリストに従う。自由に異教徒の読書をしていることを許さない。あくまでキケロの追随者。とても深い罪の意識を。神の言葉と異教徒の言葉は相容れないという前提が。2つの文化のせめぎあいを解決は出来なかった。ヨーロッパからも消えて無くならなかった。中世人の寛容さ。程度の差が。イタリアの詩人ダンテの「神曲」。地獄篇。キリストの誕生以前に活躍した人も救われない。ローマの詩人。ダンテの古代ローマへの尊敬。神学的問題になると救済の門を閉ざさざるを得ない。キリスト教文化を前提にしながら。再生の意義が大きな意味を。
中世やRenaissance。詳しい注釈が必要。言葉について。2つの概念を考えることについて立ち位置に反省を迫られる。中世という単語。Medium。真ん中の時代。英語ではMiddle。両端に挟まれている。古典古代と近代の間に挟まれた時代。ギリシア・ローマと輝かしい近代に茫洋と広がる。三分法。中世という時代が単に価値から中立的な訳ではない。価値判断を含んだ。かつては暗黒の時代と呼ばれた。暗いというイメージの元に捉える人も。疫病や異端審問、十字軍。各国語における中世という単語。派生した形容詞。英語においては野蛮な、や暴力的な、という意味も。タランティーノ。ギャング映画。ある登場人物のセリフ。文脈において一瞬にして残虐で倒錯したイメージを。ある意味で中性的な中世に慣れている。どうしても否定的な意味のもとに。影は濃い、しかし光も強いはず。Renaissanceに類まれなる光を。再生。古代文化の再生。レオナルド・ダ・ヴィンチ。偏見に満ちた暴力の時代から人間の理性に基づく時代に。15世紀イタリアの文化に惜しまない賛美を。ブルクハルト。中世においてはヴェールが。世界や歴史は彩られて。子供じみた。人間意識がハッキリとしない。大人へと成熟するにはRenaissanceを。人間意識の成長。無意識に引きずっている。中世においては終末に向かっていると。宗教改革の関係も。改革側と半改革側との相違。断罪する側。教会の改革運動は重要。イングランドの改革運動は聖書のみを。カトリックは堕落の温床。カトリックとプロテスタントを歴史の段階とみることに慎重に目的論的ではなく、イングランドの改革前は豊潤だったと。進歩的段階的歴史観が根強い。文明の発展の礎に。いわれのない偏見の時代?進歩していた歴史。暗黒の中世というステレオタイプを。どのような意味を込めているか意識的になる必要がある。
異教である古典古代とキリスト教の対立。Renaissance人が古代文明へのスタンスを。中世とルネサンスの不可分性が強調されている。ヨーロッパが似たような社会であった訳ではない。時代順に語りを進行させるわけではない。人文主義。ヒューマニズム。キリスト教徒が古典古代をベースにして新しい学問を。古いことがモダンになる。中世キリスト教的パラダイムでも新しいことは否定的に。修道院も過去のものを保存して後世に伝えるという目的を。「薔薇の名前」。修道士たちも保守的な存在として。知の革新が起こるには世俗化が必要?知識というものを開いていくという姿勢が重要。16世紀になると宗教改革。人文主義との関係は難しい。宗教改革を前進させた要因。新約聖書を俗語に。文献学がある?エラスムスの卵をルターが孵す。ユマニスムとキリスト教を対立させるのも正しくない。ペトラルカ。山登り。「告白」の小さな写本を携えて。死期を悟ると若者に贈り人文主義の担い手の1人に。トマス・モア。人文主義的な教養に。アウグスティヌス。英語でMedieval。フランス語だとそういう意味はないし会話では出てこない。類義語に封建的な、という単語が。フランス語では古風なくらいだが。ゴード人の。
恋愛、gender。アーサー王物語。トリスタンとイゾルデ。本来は別?物語群だが。イタリアとダンテペトラルカ。イギリスではシェイクスピア。新訳にも。舞台に載せたり。言語翻訳。ダンテ。聖書の翻訳。神学の視点から?14世紀後半からのイングランドの翻訳に直面した困難。信仰。神曲。現代文学の直木賞受賞作品を読むような。前提となっている知識を踏まえないと。チョーサー。古典を読むために知識をつけるのは報われる。神曲は新訳も出ている。バルザックの人間喜劇に。宗教文学。読んでいて心は晴れない。解毒剤として現在イギリス小説を。神曲を朗読しながら解説する中継を。イタリア人にとっては親しい存在。そうではなくてベニーニの演技力を借りてメジャーにしないと、という意図?ダンテの神曲も知る人ぞ知る?女性の神秘主義者。日本語訳があまりない。09年に神秘主義者の自伝についての翻訳。信仰のテーマ。エリザベス朝の。薔薇の名前。活字本の実現。ユマニスム。人文主義。中世ルネサンス文学は多角的な視点で問題の本質に迫る。

 

中世・ルネサンス文学 (放送大学大学院教材)

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