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精神分析の本質 -対象喪失-(精神分析とユング心理学第5回)

対象喪失と言っても範囲が広いのにまずは驚いた。

 

あらゆるものが対象喪失。大きな痛み。様々な感情が。対象との再開を願うが叶わない。怒りも。絶望の気持ち。喪の仕事。対象喪失は避けることが出来ない。どのように心におさめていくか?
欲動愛依存。愛情依存の対象。心理的親離れも。故郷環境、社会的役割の喪失。結婚など。自己の所有物など。自己自身の喪失。身体の一部。社会的名誉自己像Identity。
対象喪失を外的なものと内的なものに分ける。近親者の死、転勤など、心の外にあるものを失う。外的な対象喪失。内面的に心の中だけで。対象との別れ。内的な対象喪失。父母は理想化の対象、思春期に崩れる。反抗期。脱価値化。幻滅体験は通過儀礼。重要な発達プロセス。内的な再開の対象。成熟。親の側にも内的な対象喪失。当の親は可愛がってきた子供を内的に喪失。感じて思春期の卒業を。恋愛関係におけるもの。相互に理想化したimageで恋愛関係が成立。エゴでぶつかる。幻滅体験。どのように乗り越えていくかが関係性の成熟に関連。自分の思い通りにならない。回避することが出来ない。情緒体験の豊かさ。喪失は受け入れがたい現実。体験理解を。
夢の中で母親と再開する女の子。ただいま~と自分の音だけが響く。おかえりというママはいなくなってしまったと心の中で分かる。ママのいない現実を生きるようになる。
子供を失った母親。突然の事故で。自責感情や怒り。たんたんと話し心が動かない。半年ばかりそのような違和感が続く。アイロンのかかったハンカチを持って出かける子供は居ないことに気付き涙が。もっと奥にあった感情の扉が開く。悲しみという扉が。
外的対象喪失。大事な対象を失うことは頭のことでは分かっていても心では受け入れられないでいた。日常の些細な場面で居ないという現実に気づく。現実を受け入れるプロセスが動く。
幼児期に親への内的対象喪失を。4歳から家族と海外で数年。幼稚園へ行くと全く異なる環境。母は身を隠すように教室の隅でこそこそと。逃げるような母。がっかりして強い子供に。一人で頑張る。弱さを踏み潰して。言葉を身に着ける。何についても自信にあふれる。母をないがしろにするように。自分に頼る母に嫌悪感を。負けん気の強い子供だったけど、自分は大嫌いだった。小学生が終わる頃日本へ。適応に過敏に、全くの別人に。自己顕示を出すと嫌われる為。海外でやってきたことが通用しない、自信を無くす。日本語にも自信が持てない。母は日本での生活を楽しむ。力関係が逆転。周囲はどう見ているか、自意識過剰。視線恐怖を訴え外出もままならなくなる。本人が求めて心理療法が始まる。幼い子供の体験を。早すぎる内的対象喪失を。心細くて寂しい気持ちを忘れていた。環境の変化がなかったら幻滅体験を持たなかった。過剰に元気になってしまった、母に軽蔑を。日本に変えると力関係が逆転。一番最初に視線が気になったことを思い出す。家の中だった。母の視線。最も原初的な。母への眼差しが、今度は逆に。自分を軽蔑している?母と自分の関係性。
自分が自分であるという実感を持てない。離人的。離人症。思春期に親を無くす。外的対象喪失や内的対象喪失が同時に。深刻な喪失体験を受け止められない。喪失体験の自覚、内面化。
どう悲しむか、永遠のテーマ。喪の仕事。悲しむ作業。悲哀。怒り。絶望感。後悔。自責感情。ゆっくりと辿る。プロセス。フロイトの父親の死。内的感情。喪の仕事の課題。ガリバルディ。父親再生の願望が夢の中に。エディプス発見。様々な心理過程の整理が必要。愛情と憎しみ。失った対象を傷つけたり冷たくしたりなど、悔みや償いの気持ちを自分でどう整理するか。
対象喪失に続く心理過程。臨死患者。死を予期した患者。喪の心理過程。取引の心理。自分の死を受け入れる為の取引。夢を叶えるなら死んでもいい、など。最終的には死の受容を。
対象喪失の体験。どうしようもないのが限界であり現実。自分のものとして受け入れ、悲しむ能力を。心の健康とはしっかりと喪失感を。怒りを怒りと感じる。

 

精神分析とユング心理学 (放送大学教材)

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