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自死遺族・遺児支援(死生学のフィールド第13回)

私の周りの人間は数名が自死した。悲しみは死ぬまで持っていないといけないだろう。

 

鈴木康明。自死遺族・遺児支援。木蘭の涙。スターダスト・レビュー。死の理由は不明だが残された人の思いが。自殺対策基本法。06年に法制化、16年に改定。1条。自殺による死者数が高い。追い込まれることのない社会。基本理念を。責務を明らかに。自殺対策の基本事項を。自殺の防止を。自殺者の親族等の支援を。2条。自殺対策は生きることの包括的な支援としてかけがえのない個人として。生きがいを。自殺対策は個人的な問題のみではなく背景に社会的要因が。幾つかの地方公共団体で。自殺に対する国の考え方が。死にたくて死んだ勝手なものではなく社会全体が取り組む。必要な事柄を。正確な知識で自死遺族の支援を。
自死遺族そのもの。繋がり関係性の生き物。過程で育まれる自己肯定感を。ある日その人が自死を。遺族を社会の一員として支える。自死遺族や置かれた状況を。関わりの対象を喪失するのは人生を失うことにも。人間の基盤を失う。大切な人が死ぬことに気が付かなかった。申し訳ないなど。自死遺族の生きにくさ。ずっと先送りされたかもしれない幾つかのことを。人間関係や地域の様子。健康の実情。致命的な破綻など経済的な。勤務上の問題。医療上の問題。教育上の問題。自分だけでなく身近な人の人生観などの価値観と対峙する。自死遺族支援の理念。人間をどのように考えるか。人間存在の個別性を。受け止め方や苦悩の表現などは同じものはない。自尊感情などを失う。あまりにも酷。少しでも自死の前に。過ごし方なども。死なずにいることが大切。存在そのものを認める。遺族が望む支援と出会えるようにするのは社会的責務。
分かち合いの会の拡充を。時間と空間の共有。触れ合いを通し参加者は自分の感情を素直に表現しても良いと。自死に関する情報を。あくまでも参加者は対等な関係で専門家を必要としない。解釈をしないで聴く。話したいことを話す。人の話を聴き漏らさない。見守らえ大事にされる経験を。
悲嘆についての理解。悲しみを一人ひとりが理解するのは個別性などへの配慮に。成熟度を高める。共感的に関わる。わかりにくいこともあるので。情緒的を含め多岐に。身体面も行動面も認知面も悲しむ。身体面。動悸や不眠など。悲嘆反応。周囲の変化。
自死遺児についての理解。社会的支援はまだ途上。心理的影響は成人遺族と同じだが。自責と罪悪感に、恐怖と不安を。暗闇が怖い。身体が。自分は捨てられたのか。甘える、独り占めしたい。退行。攻撃的反応。自死遺児の社会的支援。罪悪感などを表出することで少しでも軽減や緩和を。遺児が自由を。敵意などは身近な大人たちから表現してはいけないと指導されるので後ろめたさを。自尊感情の低下を。共感的な支持を。
「自殺って言えない」。あしなが育英会で00年に。父とお酒を呑みたかった。中学2年に突然亡くなった。家に帰って大好きなカレーが。母から電話で。父が亡くなったと。後何を言われたか覚えていない。真っ白に。姉も驚いていた。なんで死んだんだろうと。2人で父の帰りを。兄は祖父は祖母は。ただ待った。5時間6時間が長かった。夜遅くに帰ってきた。自分から落ちた。何を感じたかよく覚えていない。そんなわけがないと否定を。そんな勇気はあるわけないと姉が。転落死。寝てるんじゃないかと。棺桶の中に。ただ重かった。父が死んでどれだけ泣いただろう。棺桶を叩いたり父との思い出を。借金があり何百万どころではないなど。何処かに逃げ出しだかった。保険金の額。ボーリングに連れてってくれたり。自分のやりたいことを。死ぬ前日に何故か風呂に入っていたら父が入ってきた。今はとても後悔している。何故一緒に入っていられなかったのだろうか。長生きしてねと言えれば死ななかったのではないかと。普通の生活で1人で抱え込んで1人で死んでいった。家族の生活のために。父はいいやつだったと。いい人過ぎたのだろう。どんなに貧しい生活でも父と一緒に過ごしたかった。父と飲む酒の味は分からなくなる。「幸せになりたい。精一杯生きるよ」。火葬場に行くことができず家で音楽をかけて歌っていた。死ぬ以前の父は家族から孤立していた。大嫌いと思っていた。死ぬ前の日、弟に父がありがとうと。父は気づいて欲しかった。止めることができたのではと。父が死んで4年に。仲が悪かった母とも上手くやっている。父から12歳のバースデーレター。この間18歳に。上手くやっていると父に。お父さんはずっとお父さん。大学生。私の父は8歳の時に亡くなった。ついこの間まで何故亡くなったか分からなかった。父のことは殆ど話題にならない。母親に質問することもできない。泣き崩れたのを覚えていた。10年以上も触れることは無かった。自然なこと。19歳の時に父の死について。手紙を書いて欲しいと。便箋7枚の長い手紙。自殺で首吊をして。ショックだった。手紙で様々な事情を。会社の人間関係でうつ病の闘病を数年間。母は自責の念を。今まで避けてきた父の話を。父が死んだことに悲しみなどの感情を。母と一対一の時は父の話が。相変わらず家族の間ではタブー。弟は知らないが受け止めなければならない日が。避けては通れない。家族全員で父の死を。
大切な人との死に別れで苦しむ家族は支援員と出会う。これからの人生を模索する。責任をおわすのではないが支援するにあたり人材が。自死遺族はそもそも自死があったことで苦悩。更に追い詰めてはならない。二次的な受傷を避ける。偏見や差別は無知から始まる。人間性について支援者が問題性に気づきそれに向き合う努力を。過去の喪失体験など人間関係の癖を。自死遺族には。
主体は遺族。同じ人間として傍らから関わる。反応を先回りするのではなく。自死遺族は大切に守られていると。連帯感の形成が必要。悲しみの消失ではなく悲しみを生涯抱えて。支援者は遺族が如何に人生を過ごすかに。配慮的支援関係。個別性を。今ここに存在している事自体が尊いこと。解釈をしないで物語も作らない。サイモン&ガーファンクル。明日に架ける橋。

 

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