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障害者差別解消法と差別を解消するための研修について(放送大学特別講義)

日本では法律が出来上がった、という段階なのかもしれない。内実化はこれからの課題だと思う。

 

障害者差別解消法。ガイドライン。偏見や差別。海外での障害平等研修。街中でもジロジロ見たり避けるようなことは無くなった。まだまだバリアフリーは浸透していないが。障害とは?その人が持つ性質だけからくると言われてきたけれど、社会の仕組み、人々の偏見や差別。バリアフリーの欠如、制度の不足、そんなものから障害が出てきている。暮らしやすくする環境が整っていないということから。階段があったり手話通訳がなかったり。原因を、その人の持つ機能障害のせいにしてきた。今は、社会の仕組みに原因が。障害の社会モデル。元気な障害のない人を基準に作られてきた。障害者だけでなく、妊婦さんや高齢者の方にも暮らしやすくなるように。この理解に基づいて障害者差別解消法が。障害者に対する差別が問題であることが明らかに。差別とはどういうものを差すのか?車椅子に乗っているからレストランでの食事を断られる。アパートの契約を障害を理由に断られる。火事でも逃げられない。聴覚に障害があることは分かっているのに、手話通訳が無い。障害が理由で入学を断られる。同じ作業をしているのに、障害者は賃金が安い。視覚障害の方に渡すお釣りを誤魔化す。差別を解消する為に。障害者は不利益を被っている。住みやすい社会を作るために。障害関連の法律はあるが、サービス関連のものが殆どだった。これまでは障害者は我慢しないと、と思っていた。不利益を被っていても表に現れて来なかった。世界的にも障害者の権利を守ろうという動きが大きくなっている。国連の障害者権利条約。安全保障と国際協力の実現。加盟国が決めた文書による国際的合意。各国で批准。06年に成立。20カ国が批准したのは08年5月3日。教育を受けることや仕事につくこと。利用しやすいものであることが。障害がない人と同様に生活することが出来ること。14年現在で147カ国が批准。日本の批准は14年1月。遅れたのは国内の法律を見直す必要があったから。サービスや保護する種類のもので、差別してはいけないとする法律は無かった。幾つもの障害者団体が政府に働きかける。障害者基本法の改定、制度改革。障害者総合支援法。障害者虐待防止法。差別的取扱いなどをしない。これからガイドラインの作成。啓発活動。障害平等研修が効果的なツールに。啓発活動が無いと一般国民が差別を理解するのは難しい。
機能の問題でなくて社会的な問題。何故差別が起こったのかの原因が問題。同じ、とか違う、という見方。私たち、と私たちではない、との区別。差別の源泉。障害者と共に居る時間を。しかしそういう機会はそう無かった。私たち、に入れることは難しかった。障害者と一緒に居る時間を長くする。多様な人々を「私たち」の範疇に。少しずつ機会は増えている。障害平等研修。教室でなく、疑似体験とも異なる。障害当事者自身がファシリテーターになり、障害は何かを議論する。対話型の発見型学習。小学校での疑似体験。見えないことや歩けないこと。身体の色々な機能の違いと、一般に言う障害とは違う。何故に差別や排除がなされるのか、を。絵、イラスト、ビデオを見て問題点を学習する。車椅子の人の前の入口に階段がある。問題は何か。議論をしながら本当の問題は何なのかを考える。何かの折に何故だろう、と考えていけるように。ビデオはYou Tubeで見られる。イラストもある。Internetがあればアクセスできる。何処に問題があるか?問題の箇所に1箇所だけ付箋を貼ってもらう。お店に貼る?段差を作ったオーナーの考えが問題。しっかりと議論を。公的機関が合理的配慮をするのは義務になっているが、民間企業は努力目標。点字や手話通訳。民間企業はしなくてもいい、と思ってしまう。義務ではないと思ってしまう。しかし合理的配慮は大切なこと。実行してもらえるように。自分で発見するのは、自分で出来る、と思えるステップ。発見型学習。ファシリテーター、進行役を努める障害当事者。答えを見出してもらう。ファシリテーターが答えを教えることはしない。ファシリテーターとの対話を通して。元々はイギリスで。法律の推進の為。各国で180名のファシリテーターの育成。障害者自身が対話の。社会の側に問題が。生活の中にある障害を見出す。どう解決するかを考える。私たちは一人ひとり違う。けれど対等の関係。障害者についても同じ。障害者と一緒に暮らす時間はまだ短い?本当は子供の頃から障害者と暮せば、色んなものを受け入れることが出来る。限定された場所でしかないが、様々な場所で一緒に暮らせれば良いと思う。幼い頃から色々な人に触れるというのは大事なこと。多様性を肌で感じ経験すること。