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臨床心理学の視座と展望(臨床心理学特論第30回)

平木典子先生についてはアサーション・トレーニングしか知らなかった。意外な一面、と言えば怒られるだろうか。

 

小川俊樹、倉光修。心理アセスメントと心理療法。その将来。心理アセスメント。心理検査。臨床心理学が確立する前から一般心理学で研究されてきた。心理学を学ぶ契機にも。心理アセスメントと心理療法は臨床心理士の専門業務。心理療法は独占的業務と言えない。心の健康を標榜する職種はかなりの数。ソーシャルワーカー、精神保健福祉士。PTも関わる。他沢山。広い意味でカウンセリングも。児童生徒に関わる。教師やスクールカウンセラー。スクールソーシャルワーカー。生徒の相談相手に。広い意味でのカウンセリング、心理療法を。日本では明確に分けていない。アメリカでははっきりと区別していた。医療的治療的。アメリカでも最近はカウンセリングと心理療法を区別しない。心理アセスメントは臨床心理士の専門の業務。中核になる。将来的にも変わらないのでは。アイデンティティ。薬の処方箋の権利。アメリカでは。日本では医師の役割。一部の州では投薬の権利が。特殊事情はあるが、薬の処方が出来ることに。アイデンティティが喪失するので求めない人も。精神科医との区別がなくなる。アイデンティティを混乱させる。心理アセスメントの専門家。基盤が揺るがされることになるのでは?computer技術の発展。採点の効率化。医療検査。新たに開発される知能検査。解釈レポートをcomputerが。仕事そのものが失われかねない。computerアセスメント。顔を合わせることなく実施できる。ある人には好ましい。AI人工知能も進化。臨床心理士の判断。どのような違いが?タレント。対人場面が本質と考えるべき。心理アセスメントの構成要素としての検査者の存在を。中核的仕事。臨床心理学分野に留まらない。ワイナー。アセスメント心理学。心理学者のアセスメントが下位分野を構成。多大な貢献を。個人の理解という視点を、それを目的とする役割は大きい。
心理療法の視座と展望。カウンセリング。心理療法家。ベテランであっても明確な将来展望を描くのは難しい。イメージの突き合わせ。平木典子先生。6項目の展望。心理療法はカウンセリングと。症状や問題行動がある人の動機づけ。苦境を生きる道を模索する。スピリティアリティを重視。目的にすべきではない。平和活動に。
心理療法がどういう仕事であるか一般人に理解してもらえれば、訪れる人も増える?クライエントを内的準拠枠に。家族療法など関係性を。自分に適したアプローチを選択できるように。歴史的変遷。広い意味で心の傷や心の病を癒やす。学問的にはここ100年余り。フロイトに始まる。ロジャース派、ユング派など。家族療法に関心を。62年に初めて渡米。キャリアカウンセリングを。小学生から大学生までの将来の生き方を。帰国してフルタイムのカウンセラーに。幅広い悩みに。学校カウンセリングは多様な問題に。学生の自立や親との関係性が。親への対応では不充分に。79年に再度渡米。家族療法。精神分析と家族療法、家族の捉え方が異なる。ユング。性的衝動を抑え込むから症状を。実際にはそうではない。個人の内界だけでは限界。家族をシステムとして。個人は家族システムの一部。相互作用。原因と結果が一直線ではない。母子の葛藤、父親が。円環的循環的。原因を除去しても治まらない。家族サイクル。家族のライフ・サイクル。6段階に。巣立ち、出産育児、青年期の子供、離脱、老年期の夫婦。エリクソンの発達段階。一般的にサイクルがある。多様な家族形態があるが。各段階の発達課題を。巣立ちの時期。家族の中で独身の若者が。パートナーを探す。特徴。家族療法でそれぞれの時期で家族内以外での課題も。コミュニティと社会の関係を家族は再編する。ナラティブ・アプローチでも。老年期の長期化。分けて家族のライフ・サイクルを7段階に。エリクソンも新たな段階を加える。コミュニティの繋がり。家族療法では症状や問題行動を。患者とされている人。IT。根源的な葛藤は家族や社会の力動。家族全体や社会の相互作用に問題を。ロジャーズ。子どもの問題行動。母親にコンサルテーション。大人のカウンセリング。進む過程で子どもも落ち着く。家族療法の歴史。いろんなアプローチ。それぞれ強調点がある。家族療法のグループのアプローチも統合的に?システミックな視点。分子までを。技法の統合は無理なく。心理療法の統合を目指すのも幾つかのグループが。同化的統合など。心理療法の理論的統合。共通因子も大切に。クライエントの準拠枠。何を言おうとしているのかを理解することが大事。安易にわかったつもりになるのは違う。お気持ちはわかります、と伝えるとクライエントは分かっていないと思う。アサーション・トレーニング。アサーションは行動療法の?相互尊重の自己表現。折衷的使用と考えて良い。行動療法と認知療法などの統合。アサーションは人権の問題と関わる。自己主張をしない子供。差別している人を責めても差別は無くならない。躾の重要性。子育てや心理療法。母性。暖かくと厳しくの両面が必要。躾の問題。カウンセリングの訓練。一人前の大人に育てる。自分と学問を裏切ること。カウンセリングの中には躾も入っている。アサーションにも生きている。統合的イメージ。諸学派を統合して。潜在的な心の傷を重視。論理療法、経験の認識を。マインドフルネス。家族療法も。京都学派の人間は家族療法を学ばない?clientの問題。エゴグラムも。ミルトン・エリクソン。ユング派やフロイト派を深く学ぶ人が京大には多かった。しかしいろんなアプローチを学ぶのも大事。統合が欠かせない。家族療法と個人療法の統合。1つのアプローチを貫くのも大事だが。折衷や統合は変転ではない。心の世界では自分が正しいというドグマは危険。薄っぺらくなる。21世紀のカウンセリングは語りをつないで共有する。自分が生きられなくなるのがドグマ化。他方で人間の根本的悩みは変わらない。集団間のテリトリー争いなど。普遍的なテーマがある。どのような現場でも。様々な現場で求められていることは1つのアプローチでは足りない。紛争の国でエンカウンター・グループを。ロジャーズ。キャリアが終わるまで真摯に。資格の問題と絡む。安住してはならない。現場に合わせて精進する必要。自分がなりたくてもなれないときにそれを認めて。不完全な人間がそれを認めながらも頑張る。真の援助者に。カウンセラーの自己信頼。出来ることとできないことを知って、clientの潜在能力を伸ばす。自信はできないことを受け入れることでも。仏教で言う悟りの境地に。自分の限界や苦しみの本質を。明らめ。スピリティアリティを重視する方向に。宗教を手段としてのみ利用するのは違うと思う。平和活動に従事する?ロジャーズの晩年の活動と符合。全てのシステムは入れ子構造に。モスクワのクーデタの1年後に学会が。心理療法では単なる悪者探しをしては問題は解決しない。エゴイズムを超える次元に。命の問題が絡む。許しの問題が。物理学を理想とする科学というよりは。臨床心理学は基礎心理学の応用ではない。臨床は臨床の知を産む。リスポンスとアビリティ。対応する能力。人間は万能ではない。それを認めて謙虚に。宗教に限らず自分を超えた問題。限界がありドグマ化しない。科学にも限界があるのだから。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

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