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学校になじみにくい子どもたち1(不登校)(スクールカウンセリング第4回)

子どもたちの家族の困難さについては、なかなか社会では語られないことかもしれない。

 

不登校を理解するためのモデルの変遷。不登校の子どもたちの像。非行少年と連続性を。最近の社会の変化。
不登校についての中心のモデルの変遷。経済的な理由もなしに身体的理由もなしに。70年代あたりから。登校拒否や学校恐怖症。一種の神経症であるというイメージ。医学的にも神経症と診断。心の病。実態を表してもいた。不登校についての神経症モデル。理解することが適切な子供はずっといる。中核としてイメージされたのは70年代から。80年代の後半に入ると様子が違う。不登校が数的に増加。神経症モデルで想定されているような心の葛藤が目立たないことが。神経症的な症状ではなく、学校から身を引く。数的に増加。子供が学校に足を向けない。殻に籠もる。蝶の幼虫が蛹の時期を迎えるのと同じ。変化を遂げて表に出る。変化のための重要な時期であると。適切なことも多かった。不登校のさなぎモデル。大切なものを守るために。人数が増加した時期に。誰でも不登校になりうると言う理解。学校の基本姿勢に。殻を作って守るために居場所づくりに。80年代後半から。保健室登校。教室以外の場所を。適応指導教育。教育委員会が設定。民間で様々な団体がフリースクールを。居場所づくりに因る支援。蛹モデルと居場所づくりがセットになった不登校対応が定着。2つのモデルが底流に。最近、理解できない、対応に手が届かない新しいタイプの不登校が増加している。スクールカウンセラーの実践で。教員の方々に話すと同意されたり、不登校の子どもの感じが違っているなどとも。新しいタイプの不登校について。新しい変化。現在進行形。まとまりづらいが重要。イメージの話になるが、蛹は外の殻がある。作っている時は体が溶けて新しい時期に。危険だが包んでくれる。殻の中で液体になっている。新しいタイプの不登校。蛹の殻を作ることが難しい。殻が破れていて漏れ出てしまう。痛みや傷つきのようなものが気がつく。傷を前にすると心の傷が朋揺れする。しっかりと目を見据えるのが難しい。非常に深い傷を痛みを。表面的には、非行との境目がハッキリしなくなった。非行の変化。尾崎豊。社会に対して反抗的な。80年代の校内暴力。学校や大人や社会に反抗。それがハッキリしなくなっている。コインの裏表。中学校の2年生や3年生。学力が低いままに。発達障害が絡むことも在るが、家庭の状況で学習に向かいづらい。大人たちが上手く伝えることが難しい。学力の低い子どもたちが居場所が無くなる。頭の上を言葉が通り抜ける。高校受験。卒業後が見えてこない。不安を言葉に出来るならサポートも出来るが、言葉として悩みを表すのが難しい。学習からドロップアウト。学校に来ることが意味のないものに。家にしっかりと籠もるなら蛹モデルに近いが、なかなか家は居場所になりづらい。家庭の背景など。家は出るが学校に昼に来たり放課後に来たり。何故か男子生徒に多い。家を出ているから何処かでたむろっている?行き先が無いので集まって公園などに。非行というのが頭をよぎる。地域社会や警察から。ショッピングセンター。万引き。非行に近づく。心の動きは法に触れる行動を意図的にやろうとしているのではなく、やるせなく浮遊している。行き場のないまま。珍しくはなくなっている。心の動き、反抗とは違う。遣る瀬無さを昔も抱えていたのだろうけれど。生き場所のないまま浮遊する男子生徒。女の子の場合。ふわふわと漂っている。派手系。ギャル系。スカートが短くて化粧をしかねない。家庭の中で様々あって居場所がない。学習にも繋がらない。求めてくれる人が居るのかが不明確。女子生徒の場合はつながりを求めて外の社会などと繋がる。インターネットなどのツール。出会い系サイトの問題。援助交際。性非行的な現れ方を。背景に虚しさなどを。求めてくれる誰かを求める。心理的事柄を網羅しているわけではないが。背景に虚しさを抱えていることは少なくない。女子生徒の場合にはリストカットなどの自傷行為も現れる。強烈な居場所の無さ。学習や大人とどのように関係づけるか。学校には現れないから不登校。家の場合も公園の場合も街の中にも。家庭の中に居ると言いづらい場合もある。新しいタイプの不登校。傷つき。背後に感じられる。そういう場合が非常に多い。近頃、90年代後半頃から、中学生や高校生、10代が好むJ-POP。漫画や小説などで心の傷を描いたものが多い。20代も含めて共感。傷つきを語るものの増加。家庭の様子。混乱を抱えるのがとても多い。批判しないための。子どもたちを中心に。養育的機能をかなり失っている。離婚を中心とした夫婦関係の不和やトラブルが一役買っている。様々なトラブルがあるから直接繋がるわけでもないが。格差社会の状況で、経済的困難の場合と密接に関連。多くは母親が子育てを。心理的経済的余裕の無さに。夫婦間に経済的困難さを。非常に増えている。借金の問題。父親が失職。家業が困難に。たちまち子どもたちを守るはずの家庭の機能が低下する。アンテナを持つように心がけを。親御さんがメンタルヘルス上の様々な問題を。中年期のうつ。臨床心理士会でも話題に。会社の中でフォローする。仕事をする中年期のうつ。30代後半から40年代に。仕事として中核の存在として、親として育児に。育児のプロセスで影響を与える。うつという状態。子どもたちにも影響を。情緒的な応答がうまくいかない。心のひだが動かない。子どもの気持ちをキャッチできない。暴力の問題。家庭内の暴力の状況。珍しくない。親から子供へ虐待。子供から親へ、家庭内暴力。DV。夫婦間の暴力。家庭内の背景。居場所がないという実感を持つ子どもたちが。在る種の傷つきをもたらす。モデルの不在。どのような形で大人になるか、家庭を持つか、モデルの存在も実感できない。困難を抱える中で、どのように生きていいか示してくれない。発達障害との関連。人との関わりがうまくいかない。広汎性発達障害。周りと折り合いが悪くなり学習に乗れない。イライラ感をつのらせ学校から足が遠のく。上手く分類されているわけではないが。怠けとして言われるような姿の子どもたちも。怠け、反社なのだからと周りが反応しがちな。大人に向き合ってもらった経験が子どもたちにない。モデルがイメージできない。実は不登校や非行や学校から離れている子どもたちに限らずある程度言えそう。背景には社会の中でモデルが無い。一億総中流社会。全体として社会が成長。ある意味終わってしまっている。モデルが明確ではない。お約束が通用しなくなっている。学校というところはお約束で成り立っている。暗黙での学校文化。共有されにくくなっている。学校に行くとどういう良いことが自分に帰ってくるか。学習の向こう側にある展望がない。上手く伝えてもらえてない。行き先がない子供たちが新しいタイプの不登校に。見えない、伝えてもらっていない。何処かで抱えてきた心の傷だけがリアルにうずいている。何故勉強しなければいけないの?と問われた時にどのように答えられるか。大人に向かって訴える力があれば成長だろうが、なかなか無い。どのような答えを用意できるかが問われている。明確な答えが出ているわけではないが。高度経済成長の後の経済危機、社会が方向性を見失う中での。学校現場での大きな無力感。先生方の中にも?やれることとしては?留意事項。一人ひとりの生徒と正面から向き合う。学園ドラマのようだが重要なこと。少しこちらが頑張って向き合う時には答えてくれる場合もないことはない。児童生徒がそれまでの人生での歴史の問題。歴史にそっとアンテナを。行動上の問題だけでなく。傷が絡むので強く入り込むと侵入されると。歴史は多くの場合家庭の中で。重みを想像しようとすること。想像すること、ではない。家庭に何処まで入り込むのは微妙。秘密にしたほうが良いこともある。そっと置いておくことも。矛盾への体力が必要。教員のみならず大人たち全員が。家庭の問題?否定はしないが保護者の苦悩は大きくなっている。教育相談やスクールカウンセラーだけではなく教員全員が。背景にある蛹の殻を上手く形作れない。浮遊している子どもたちが。子どもたちの状況を。