F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

ナラティヴ学習(成人の発達と学習第10回)

少年院での矯正教育は今後も面白い教育分野かもしれない。晩年とパラレルに考えられることも理解できた。

 

岩崎久美子。中島学。ナラティブnarrative学習。ナラティブnarrativeとは?回想録、伝記、日記など語られたことや書かれたことも含まれる。物語とも約される。narrativeは多様で曖昧。語るという行為と語られること、行為の産物を。語りと物語の様々な要素を含む。適切な日本語がないので英語で。少年非行などを扱う矯正教育学の中島学、矯正研修所の。narrativeには幾つかのレベルが。ミクロレベル、メゾレベル、マクロレベル。個人を巡るミクロレベル。自己物語。メゾレベル。マクロレベルでは社会言説を。ミクロレベル。自己物語。人生のストーリー。非行少年の立ち直りの話。矯正教育の観点から。少年非行の処遇や矯正を専門。narrativeな立ち直りのモデルで学士号を。narrativeの持つ教育意義。narrative学習の本質を。
法務省矯正研究所。全国の刑務所や少年院などでの矯正職員に対しての職務についての知識などを教育。人材育成は重要だが、特に犯罪者や非行少年の立ち直りを支援して再犯防止を。矯正は社会的使命の重大さなどで職員の研修が意味を。少年院などの教官にも。少年院で法務教官を。少年院の院長も。無気力不登校イジメなどの課題以上に?矯正教育の目的。少年院法23条。犯罪的傾向を矯正。健全な心身を培う。少年院は社会から隔離した施設で矯正教育を実施。円滑な社会復帰を。少年たちが立ち直るモデルとしてnarrativeに注目。少年院の多くはある種の被害性を。虐待や貧困などで養育を受けていないなど。社会や学校から排除。内面の課題を修正するアプローチでは難しい。自己肯定感を高めない。関係性の形成の困難。言語によるコミュニケーションが出来ない少年も。施設から社会の一員として生活するのは矯正していくのでは無理。犯罪化の離脱に着目しライフコース全体を。立ち直りの物語を。narrativeが役に立つ。新たな実践と可能性。とは言え研究を重ねると実践の中で日記指導などに内在していたことも明らかに。明らかになったこと。立ち直りには自身が受容される居場所の必要。他者との関係性を。形成させる。自己物語として他者に語られるものに。物語的自己同一性を。物語的要素。安心して語ることが出来る居場所が必要。語る人と語られる人の信頼関係を。イジメがあるという印象。見学者の殆どが明るい、挨拶で元気をもらったと。居場所になっているのが少年院。生活の場が処遇の基本構造。対話などを通して相互関係が信頼関係へと。日記や面接指導。narrativeという1つの物差しで見直した時。立ち直りの構造が。少年のnarrative。少年自身のこと。少年個人が自分について解釈をする自己物語。人格が未発達。自分の言葉を鏡のように応答してもらう存在が必要。当初は臨床場面だったが。特殊性。セラピー場面で実践。クライエントの精神トラブルの為に。問題の解消だけではなく、語ることによるアイデンティティの獲得。自己物語を形成。医療などの場面と違う?セラピー場面と共通。他者との会話の中で更新。人生のストーリーを語り直す。意味が変わって可能なことにも影響が。
具体的に非行少年が回復したケースを。立ち直りにはライフイベントが。結婚や就職は自己のアイデンティティの再構築が。自己の役割や責任が。少年たちのアイデンティティの再構築に他者との会話が不可欠。物語的アイデンティティが如何に獲得されるか。少年が仮退院。作文を紹介。少年院に入る前は好き勝手に生活をしていた。似たような人とつるみ迷惑を。その結果少年院に。オモテウラがあったり注意をされたり。ふてくされたときも。16ヶ月生活する中でチャンスはたくさんあったが、投げ出すことも。期待を裏切ってばかり。それ以外に色々と学んだり考えたりして少しずつ今までと違う自分が。今は自分が大好きに。家族問題や被害者についてなど考え方が変わる。少年院で色んな人と出会い喜んだり悲しんだりぶつかったり、出会えてよかった。寮の先生には支えてくれた。社会に戻ります。不安だけで乗り切り自分の人生を。少年院では多くの少年がこのような作文を書いて社会に出ていく。内省し自分を整え変化していく。作文を物語アイデンティティの獲得の過程。出来ない自分ができる自分に。立ち直りの道筋。言語化出来ること自体が自分と折り合うということ。自分の生きられた経験を。その中からエピソードを。再配置し他者が納得しうるものに。自分と他者。選択的再配置。narrativeを育む支援。新しい自己物語を可能に。立ち直りに至るプロセスは混沌としたもの。アイデンティティの獲得は直線的なものではなく、つづら折りの道。行きつ戻りつして頂上に。自分の言葉を語ることが重要。治療的。narrativeが立ち上がる居場所として少年院が。聞き手としての役割を担う。将来展望を含むことが大切。自己物語を提示。一緒に聞くことで承認をする。自分の変革、物語の書き換え。非行犯罪はアイデンティティの不安定な時期に発生。アイデンティティの確立と共に減少。ライフイベントが強く影響。アイデンティティの獲得は自己物語により形成。自己との関係性が構築。他者と社会との関係性のスキル。役割を理解しこなすことで双方からの承認が不可欠。他者との会話の相互作用。他者からの承認が重要。親や家族、非行少年には自己をまず受容する存在が必要。ライフイベントごとに自己物語の更新が。アイデンティティの更新。自己逸脱はその失敗。立場に準拠して更新するが。少年への対応。自己物語の読み直し。承認者としての他者。他者の存在は欠かせない。成人の更生には自己物語の書き換えが不可欠。ライフイベントの関係性の再構築が不可欠。自己物語は改善プログラムで獲得されず書き換えられない。対話と対話が実感出来る環境が必要。原因を探るプログラムは相互に語り合うフラットの関係が形成されづらい。それでは自己物語の再編は出来ない。アイデンティティと自己物語の形成。立ち直りには他者の支援が必要。それ以上に自分自身の自己物語こそ。
矯正教育。病、疾患における語り。海の上での航海が人生。目的地を喪失。世界との新たな関係を学ぶ必要が。自分と世界の関係に新しいものを。新たな自己物語を。自らの声を聞き直す。未来を語る自己物語は、自己の形成において過去の自己物語を再配置する。時間軸が未来過去現在に変換する。成人学習のnarrativeを通じた学習。経験は学習資源。経験を意味づけてnarrativeとしてのstoryを。narrativeApproach。変容的学習。一貫した自己を形成するには自己物語が。成人学習のnarrativeな学習。storyワーク。自伝的学習。narrativeを通して自分を創造。storyを紡ぐことで別の誰かを活かす循環構造が内在化。自伝的学習の枠組み。人生の章立て。自分の人生を一冊の書物に。タイトルを付けて概要を。鍵となる出来事。自分の人生で1番輝いていた時や最悪の時。ターニングポイント。記憶として大切なこと。様々な出来事が。自分の人生の重要人物。そうありたいしそうならなければ立ち直りにならない。職員だけでなく様々な人が支援。広島で自宅を開放しご飯を40年以上提供している人。集っている子どもたちには重要な人。信頼できる大人として様々な影響を。何故そのような活動を。疑問で何度か聞いているけれど、なかなか本音までは聴くことが出来ない。ただ困った少年たち、被害性を持つ少年になにかしなければ。人としての素朴な本来的な心の中の動き。形成される新しい物語が不可欠。中本さん。非常に重要な人物。少年だけではなく支援する人に多くを教えて欲しい。未来の筋書き。アウトラインや夢。生活を見直すストレス課題を。個人的イデオロギーを。自分の中核と成るテーマは?書物として。例えば出会いの物語。岩崎先生との出会い。少年院の多くの方々との出会い。出会いというのは人とのつながりや縁。意味づけることで統合へ。storywork。特に心理的過渡期や晩年に。人生統合の哲学的作業。理性的な出来事を再構築するstorywork。立ち直りの自己物語と同じ構造を。晩年を生きる人のヒントにもなる。自分の人生のstoryは一冊の書物に。過去は変更可能。晩年は人性を統合し意味づける作業。最終段階を豊かに。書き換えが何度も為された最終盤。人生は深化する物語。自分の人生をまとめるstorywork。人生を芸術品に。narrativeは人性を形作る力に。人生設計を具現化したライフストーリーを。最終的には自己のアイデンティティを定義づける。人生設計は自分を構想する力になる。

 

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

  • 作者:岩崎 久美子
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本