今日8月15日は日本では終戦記念日とされる。何の戦争が終わったのかと言うと太平洋戦争である。当時の天皇陛下(この時点では現人神とされていた)が昼12時にラジオ放送で終戦の詔書を朗読され、大多数の国民は大日本帝国が大東亜戦争(当時は太平洋戦争をそう呼称していた)に敗北したことを知った。ただ戦闘行為が全て無くなったわけではなく、ソビエト連邦の侵攻はなおも続き日本軍もそれに対応して戦闘をしていた。正式に日本政府が降伏文書に調印したのは9月2日。諸外国ではこの日を太平洋戦争の終了と捉えるところが多い。そもそも無条件降伏を決定するまでは複雑な経緯を辿った。前年の夏にサイパン島から日本本土にB-29という爆撃機が空襲できるのは日本も把握していたのだから、その時点で降伏しておけば本土の被害は殆ど無かったはずである。まあそういう意思決定は難しいものであっただろう。