言葉そのままで言えば人間の身体の性質。昨日に書いたが脳卒中を起こしやすいなどと言ったことである。後は比喩的使用法として組織の体質が論じられたりするのが頻繁にある。組織を構成する一人ひとりが体質を作り上げるのは勿論そうであるのだが、体質を一変させるのはトップダウンの方が手っ取り早いと言える。逆にいうとトップが変わらないと組織の体質はそのままになってしまう。山本七平先生の旧日本陸軍についての書籍を読むと、正直言って暗澹たる思いに囚われる(なら読まなければ精神衛生上は良いのだろうけど)。実際に紐解いてもらいたいけど(Amazonのリンクを記事の後に貼っておく)、旧日本陸軍は仮にトップが変わったとしても、体質は米軍と戦える状態には無かったのが理解できる。そして今の日本の組織は旧日本陸軍と共通していないとは断言は出来ない。