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神々の世界(1)(『古事記』と『万葉集』第2回)

古事記の解読にも様々な説があって面白いと思う。まあ歴史の解読もいい加減で良いのかなとも感じるけれど。

 

多田一臣。古事記。本文を。高天原の世界。世界の誕生と生成した神々。イザナキイザナミによる国産み。古事記は上中下。天地の始まりから神武天皇。応神天皇まで。3巻には歴史意識の違いが。上巻、神々の世界。中間を神と人の時代、英雄の時代、下巻を英雄の子孫の時代と。上巻の世界。神々の世界を描く。
高天原世界の誕生。神々。天地初発。天地初めて開けし。神の名は。天地の初めをどうとらえるかの問題。古代の宇宙観。地の果てでは天と地が、天と地はもともと別れていなかった。くっついていた。水平線や地平線。端は依然としてくっついていた。分かれて天と地が出来上がった。その端は?水平線や地平線。依然としてくっついている。浦島太郎の原型の伝承。丹後の国風土記。主人公は浦島子。漁に出たが魚が全く取れないので彷徨っているうちに天上の世界に。スバル星などの星星に出会う。つまり海の果てが天と繋がっていた。中国の例。外交官の朝見が筏にのって。黄河を遡り天地に至る。天地のアメ。空とは区別を。空とは虚実の虚、実体のないところ。天と地の間のなにもない空間。アメ、実態のある世界。高天原の世界。定義、位置の確定につながる。地上世界。地上支配者の王権。支配の正統性を保障する世界。権威を背負うことが支配の根拠。高天原に三柱の神。無、あるいは混沌の中から。アメノミナカヌシの神。天の世界の中心と成る。世界には中心が。理念の具体化。その後は活動しない。2柱の神はムスヒ、霊力を意味する言葉を。息子娘のムス。タカミムスヒ。アマテラスと共に。出雲系の結びつきが。神々が次々と。イザナキイザナミ。天津神の指示により国土を。島が出来る。オノゴロ島。降り立ち結婚し国産みを。四国などの島々を生む。神々を。火の神を生んだが大火傷をして死んでしまう。イザナミは黄泉の国に行ってしまう。イザナキは後を追う。恐ろしくて黄泉の国から逃げ出す。他界の1つ。死者の世界と。死の汚れに触れたため禊を。水の呪力による呪術。祓え。罪を除くため。後に重ねられる。禊祓という言葉が。古代の罪は共同体の再生秩序により維持される聖なる秩序を犯す。同時に汚れをもたらすこと。結果として禊も必要。罪穢れという言葉が。古代の罪。スサノオの。イザナキの禊から様々な神が。三貴子。アマテラス、ツクヨミ、スサノオ。三貴子がそれぞれ支配すべき領域を。三貴子の分地。地上世界が抜けているのは理由が。後に降臨することになる天孫の世界に。
こうして三柱の尊い神の領域が。スサノヲは泣きわめいて治めようとしない。亡き母のイザナミの居る世界に行きたい。しかし直接的神はいないはず。観念の上で母と見ている。イザナミがいる世界は黄泉の世界であるはず。根の堅州国とされている。根の国と同一と。大地の根源を意味する。地底にあることを想像させる世界であった模様。黄泉の国との関係が問題と成るが、整合的に合理的意味関係で捉えることは難しい。何処かに無理がある。互いに重なる面を持つ、地上世界とも接点を持つ他界と見るのが良さそう。根の国に追放する。蟹洗。スサノヲはすぐに根の国に向かうのではなく姉に合うため。武装をしてスサノヲを待ち構える。邪心が無いことを。心が清浄か不浄か問題。清明心。道徳的価値観の顕れ?善悪を。雨景がどのような呪術か。そもそも神意を。呪術をそれとは知らずにやっている。お天気占い。下駄を投げて占う。スサノヲは互いに子を産むことで。個を産むことで浄きものか判断を。男女の。基準が前もって知らされていない。アマテラスまでも雨景に。どちらが正しいか、2つの神の問題に。古くから様々な議論が。まずは雨景がどのように行われたか。霧の中から宗像三女神が。天照大神。続いてスサノヲが珠を貰い受け三柱の男。天穂日命。雨景の呪術によりアマテラスから女の神が、スサノヲから男の神が。自分の子だ。女の神は剣から生じたのだからスサノヲの子供。物実。元々はどちらが所有していたかで。アマテラスは天上世界の天孫につながらなければならない。天皇家だから男の神で。女の子では都合が悪いから物実で決定。スサノヲの心が清いかどうかではなく、どちらが正しいかの問題になっている。スサノヲの男の神。天穂日命という神は後に地上世界に降臨するニニギノミコトの父の神。褒め言葉を背負っている。まさしく勝った、という褒め言葉を。スサノヲが勝ったことを意味しているに違いないが、スサノヲは我が心は浄き。女神が生まれた。言葉通りだと女神が生まれたから勝ったということになる。日本書紀の場合はもっとはっきり整理が出来る。雨景では男の神ならよき心と。スサノヲは男の神を。血筋は男の神で。物種を交換したことで。古事記は日本書紀と違い、女の神が生まれれば清浄であるという前提が。アマテラスから続く天孫の系譜は男で。物実の交換で矛盾を解消。天穂日命。褒め言葉の理由がつかない。雨景の前提を記さなかった。日本書紀の伝承の方がスッキリしている。天孫の血筋の問題としたところから混乱が。
雨景に勝ったスサノヲは勝ちに乗じて乱暴狼藉を尽くす。速須佐之男命。スサノヲは大暴れを。その度に天照大神は弁護するが、強い畏怖を覚え閉じこもる。どうしたかはわかっていないが。大暴れした行為は罪の起源とされる。古代の罪とは共同体の政による聖なる秩序を犯すこと。大祓詞。罪はことごとく対応。大祓詞の言葉は祝詞。大祓は川から海に流す。水の力が意識されている。罪が根本的に覗かれるもの。祭祀空間に対する審判。大祓詞の言葉の。神に新穀を備える神殿に。糞ト。用いた呪術。相手の居たところにおいて呪う。アマテラスが病に。桐壺の巻。格別に寵愛されたので色々の意地悪を。桐壺更衣が参上する際に廊下のようなところに怪しき業が。糞トの呪術。スサノヲの乱暴狼藉に耐えかねて天の岩戸に閉じこもってしまう。太陽神なので真っ暗闇に。跳梁跋扈、あらゆる災が。闇による本質的な。アマテラスを呼び戻すまつりを。天手力雄命が手を取って引き出す。50年以上前に「日本誕生」という映画。朝潮が。宮廷のまつりである鎮魂祭との関係。魂鎮めの祭り、新嘗祭の前日に。目的は天皇の霊を鎮め新たな力を。延喜式。鎮魂祭の時期。冬至に近い。太陽の光が最も弱まる。復活を。それが鎮魂祭。世界各国で。クリスマスの起源?スサノヲは追放される。蟹洗。追放に先立って神々が贖うための品物を提出させている。財産刑ではなく。罪を除く祓えの一環。爪や髪は人間身体の境界部分。自分の身体であり身体でない部分。身体の一部だから提出するとそれに呪いをかけたりできる。身体はつながっているから呪いは身体にも及ぶ。身体の自由を委ねる形で追放される。スサノヲは地上世界に降り立つ。

 

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