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乳児期の発達:知覚とコミュニケーション(発達心理学概論第4回)

乳児期のことについては疎いと自分でも感じている。人間存在の中核の話なので勉強をしなければ。

 

上原泉。乳幼児の発達、知覚とコミュニケーション。乳児期は言葉を話せないが見る触れるなどで多くを学ぶ。社会性は高く周囲の人への反応や働きかけも。
姿勢、身体運動の発達と身体指標。産まれたばかりの生後1ヶ月までの乳児を新生児と。身体をねじったり手足を動かすが寝返りが出来ず自力で頭を持ち上げるのも難しい。3ヶ月ごろに頭を持ち上げるのが出来るように。一人でおすわりが出来るのは7ヶ月頃。姿勢や歩行に並行して手や指の動かし方も発達。目標物に。リーチング。生後しばらくは対象に上手くリーチングできないが、半年近くになるとリーチングが可能に。握ることが出来るのは7ヶ月頃。随意的把握へと。1歳1ヶ月頃につまめるように。クレヨンやペン、ハサミが。描画の発達。幼児期。最初はなぐり書きから。指を器用に動かしても象徴概念が未発達。なぐり書きは2歳半頃まで。象徴概念が発達すると象徴期に。4歳頃まで。5歳から8歳。位置関係に秩序が。ハサミは?直線正三角形円を切り取らせる課題に。3歳から4歳では大きな違いが。平均的には4歳以降。原始反射。乳児期。ジェネラルムーブメントも特徴。いずれも表出される時期に中枢神経系の発達が関与。原始反射。生後4ヶ月5ヶ月後に。消失しない場合は中枢神経系の障害が疑われる。主な原始反射。足の裏をさすったときに。バビンスキー反射。おおよそ2歳になる前まで長い期間。抱きかかえた乳児を突然下ろすと四肢を突然は寝返る。驚愕反射。口にものが。吸血反射。乳児を前に傾けると足を交互に。歩行反射。指を出すと反射的に。把握反射。生後半年を過ぎて自分の意思で可能になるとなくなる。ジェネラルムーブメント。生後3ヶ月までの全身運動。奇妙な運動。3ヶ月以降の様々な動きを含むようにみえる。ビデオなどで撮影して分析。新生児期はライジングが目立つ。全身の各部分の屈伸の運動が増えて、特定のカテゴリーに分類されるわかりやすい運動に。障害があると時期がずれる。一見しただけでは分かりづらい。乳児期の早期から意味を持つ身体の動き。視線。言葉を話すことが出来ず手足の動きも限られるが、視線は負担が少ない。多くの認知機能が調べられている。見たい対象にすぐに目を動かす察軽度。運動する対象を。追跡眼球運動。これらは生後直後から成人と全く同じとは言えないが。察軽度は産まれる直後から。始める時間は大人に比べ長くかかる。児童期にも発達。興味深い対象が現れているときに視線をなかなかそらすことが出来ない。追跡眼球運動。新生児期はほぼ見られない。2ヶ月から6ヶ月後に。察軽度は注意を向けたい対象への目の動き。事実、対象へどれくらい注意を向けているかを測定するかで認知能力が調べられてきた。対象刺激を提示して乳児が何処をどれくらい見ているかを視線測定装置で。順化脱馴化法。刺激を1つ提示して新たな刺激への注視時間を。段々飽きて見なくなる。新たな物体が。違いがわかると注視する時間が長くなる。前と後に提示するものを期間をずらす。選好注視法。区別できるなら単純な図形より複雑な図形を好んで。弁別能力や記憶力がわかる。
乳児期の感覚知覚の発達。乳児期の認知能力を調べるのに目の動きと視線が有用な指標に。見る機能の発達。視力。生後2ヶ月では視力は。具体的な調べ方。灰色の刺激と縞模様の刺激を提示して長く見るかを調べる。縞模様が見えていればそちらを。細かい図形のほうが好きだから。最終的に灰色刺激と区別できるもっとも高い空間周波数を求める。言葉が発達すれば成人と同様に。左右方向を答えるのは難しいので指を指して。小学校低学年まで視力は発達。小学校低学年までは眼帯の使用には注意。奥行知覚の発達過程。2ヶ月3ヶ月後から可能。仰向けに寝た姿勢の乳児に。瞬目反射を一貫して示すようになるのは3ヶ月頃。まばたきをするのは落ちてくる感覚自体はあると。ほぼ最初に。ギブソンなど。乳児の深さへの反応を。視覚的断崖。段差のある部分に強化ガラスが。乳児は断崖側へ移動するのに躊躇を。9ヶ月の乳児では心拍数が増える。怖さを感じる。2ヶ月の乳児で心拍数が減る。段差に対し怖さを感じていない可能性が。寝返りが出来る9ヶ月では転ぶ経験をしていて。2ヶ月では段差の経験はない。対象の像が。何故奥行きを感じるのか。3次元の知覚を。運動視差などの利用。乳幼児では発達途上。知覚的に奥行きは把握できるが成人ほどではない。月齢により大きく異なるので情緒的反応が変化する可能性が。色について。新生児でも一定の区別はできるが、成人並なのは2ヶ月3ヶ月。少し波長が異なる光を。前の光と同じに見えるならあまり見ない。違って見えれば熱心に見る。どのあたりの波長が色の境界になっているか。乳児期の認知の発達は?感覚運動期。外界を認識。表象。眼前にないものを思い浮かべる。ピアジェの理論。シェマ。認識の枠組み。情報を取り入れ同化。新しい情報が合わないとシェマ自体を変更して安定度の高い。全身的に均衡化。2歳までの時期の特徴。生後直後は反射的な行動で外界に反応。触ることを。回りを触ることを繰り返し外界に興味を。8ヶ月頃からは目標を設定する意図的な行為を。様々な手段を試す。洞察的行動が増える。2歳になるまでは言語や表象ではなく感覚や知覚に頼る。重要な知覚的特徴や知覚的認識。そもそも目の網膜に写った映像を脳に。知覚。眼球や身体は絶えず動くので常に変化。絶えず変わるのに何故対象に対して安定した知覚を得ることが出来るのか。ラジオ。見る角度を違えば。形状は変わらない。知覚の恒常性。乳児期に見られるかどうかの実験例。一定の距離で見ることが出来る対象物に。反応から形や大きさの恒常性は生後2ヶ月に。新生児からあるという説も。視界に入らなくなったものでも存在。対象の永続性。生後8ヶ月頃になると隠された対象に探すことが出来るように。8ヶ月頃でも隠された場所を。隠し場所の移動後を探すことが出来るのは1歳半頃から。
乳児期の身体機能や知覚機能や感覚器の発達過程など。感覚や知覚に頼り言葉を持たない乳児はコミュニケーションは行わない?人に関心を持っており積極的に働きかけようと。コミュニケーション。親が話しかけると笑みを浮かべたりする。比較的反応の長い掛け合いを。表情を模倣。つられて泣いたりもする。生後10週で反応。生後まもなくから親の顔を好んで見る反応も。社会的指向性を。コミュニケーションの発達過程。生後半年を過ぎて乳児は親しい人とそうでない人との態度を変える。コミュニケーションが変わる。他者が見ていることを。共同注意。どれくらい反応して一緒に注視出来るかの実験。視線とともに指差しでも見てほしいものを指すと共同注意が。10ヶ月になると後方は難しいが確実に指差しで共同注意が。3項関係の成立とも関わる。自分と対象、あくまで対面している2項関係に終始。あるものに注意を向けると同時に他へ向けられない。同時に物と人に。他者に自分がどう思っているかを伝えられる。3項理解は社会性を身につける基盤に。言葉の発達にも寄与。言葉を発することで対象物を指す言葉であると。ことも側も参照的注視などを。学ぶことを可能に。社会的参照。どういう表情をしているかで避けるかどうかを判断。注意を向けているものを読み取り外界の性質まで把握。他者の視線や指差しを意識し一緒に見る行為自体は9ヶ月後には始まり、共同注意自体が発達する。非言語的コミュニケーション。乳児期終わり頃に言葉を。初期の言葉の発達過程。乳児期初期はそもそも声を発することが出来ない。共感音が中心。喉の奥からクックと。喉頭部分がかこうすると。喃語。子音足す母音を。複数の。基準喃語。6ヶ月。初語。1歳頃に。基準喃語の直前に手足の動きが顕著に。声を上げて笑い出す時期でもある。習得以前に発声法を身に着け身体的動きが関わる。聞き取る能力の発達。乳児は生後直後から抑揚をつけてゆっくり高めの声で。マザリーズ。大人たちもマザリーズ口調で。乳児にとり聞き取りやすく言葉の学習に適する。言葉の聞き取りはいつから可能に?まず音のリズムや音の並びのパターンをその場で理解する必要がある。生後まもなく単一音の違いを区別出来る。有名な実験。英語のRとLの区別を調べる。10から12ヶ月後では日本語母語と英語母語の聞き取りの割合が異なる。自ら言葉を話すのは1歳半頃だが。記憶はそれより前に。言葉の意味は?養育者が理解していると感じる理解語は。100人の養育者に言葉のリストを渡してcheckを入れている者が51%に。発音が出来ないが音声の意味を理解し始めて。理解のほうが先行して。

 

発達心理学概論 (放送大学教材)

発達心理学概論 (放送大学教材)