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学びの動機づけ(教育心理学特論第6回)

内発的動機づけを如何に育てるのかは難しい問題だと感じる。唯一の絶対的な答えは無さそうにも思える。

 

三宅芳雄。白水始。学びの動機づけ。遊びが大事という話。あまり遊ばない?研究そのものが本当に好きなのでありがたい話だが半分楽しく。遊びだか仕事だか分からない。たくさん働くと儲かるということもない。余裕を持って遊んでいるのだか仕事をしているのだか、その方が学ぶのに都合が良い。遊びながら学べる環境は?人が何の苦痛など刺激もないと幸せに暮らせるのか。飽きてしまい色んなことを。人には好奇心があるので、全く刺激がないと耐えられない。好奇心が旺盛だとついつい時間をかけるので結果として学んでしまう。少し皮肉だがお絵かきが好きな子どもにご褒美を与えるとあまり良くない結果に。ご褒美を上げている間はたくさん描いてくれるが、ないと描かなくなる。一つ一つ面白いものを合わせて。矛盾しているが事実なので。
人には好奇心がある。何が証拠に?ヘッブの実験。20ドルで何もせずベッドに横になってほしいとして寝かせる。寝心地がよく。刺激が無いように。食事や排泄。部屋に居さえすれば現在で3万円稼げる。20ドルなら1日過ごす?最初は予定を立てずに1週間?2日3日で退屈してきて自分で遊んだりして刺激を。幻聴や幻覚が。何度も同じ音楽を。いるだけで満足できず刺激を求める存在。当たり前?当時の心理学の背景の。行動主義心理学の背景。人と言うのは怠け者だと。欲求が全て満たされればいつまでも過ごせると。結果は反対。退屈を嫌い新規な刺激を求める。それを好奇心も。新規な刺激を求めて遊ぶ。好奇心があれば学ぶだろうと。筋道が説明できた方が。稲垣波多野が実験。幼稚園の先生に好奇心がある子とない子の傾向を。好奇心の高い子供と低い子ども。小学生まで続けて観察。好奇心の高い子どもの方が学業成績が良かった。おもちゃを渡すとどう扱うか観察。弄り回して調べる子どもやすぐに放り出す子ども。幼稚園で調べる。長い時間工夫をする子どもがたくさん学ぶ。小物は色々でコインや鎖など。紙袋。電磁石にくっつく物は?一通り試す子ども、更に何度も試す。色んな側面を。1人で40分も。たくさん試して探索した子どもの方が正確に予測できる。好奇心は学びの役に立つ。理由は言えないがやりたいからやる。内発的動機づけ。ご褒美で育てられる?やりたくしてしかたがない。良く無さそう?古い研究。ネッパーなどの研究。幼稚園児はたいてい絵を描くのが好き。2つに分けて。1つの組では絵を書いてもらう。もう一つには加えてご褒美を。絵を書いて持ってきてくれたらどんな絵でもご褒美を。もう片方にはなにもない。ご褒美をもらう組ともらわない組。ご褒美をもらわない子どもがいつもどおり。ご褒美に熱心になり絵を沢山書くようになる。外発的動機づけ。外から与えられる報酬。この後はどうなるか。ご褒美を与えている最中にせっせと絵を。無くなるとどうなるか。ちょっとした仕掛けを。いつもの幼稚園に。ご褒美もなくなる。2週間経ってどうなるか。絵を描かなくなる。ご褒美をもらわなかった子どもたちに変化はない。ご褒美をもらった子どもはもっと絵を描かなくなる。半信半疑で色んな状況で沢山の年齢が。年齢が大きかったり大学生がクラブ活動の新聞を。色んな状況で報酬を与えると、報酬がなくなったものに動機づけが低くなる。他人から褒められると、褒められなくなると止めてしまう傾向が。学校教育では親や先生に褒めてもらう。テストの点数が良い。しかし実験研究から考えると、外から余計な報酬を与えると勉強をやらない可能性がある。結構難しい話。大学生に読んでもらって何が分かるか。大学生がもしかして勉強してきたのはテストの点数や順位みたいな報酬を。大学でやる気がなくなったと自覚を。本当の学びの出発点。3つをまとめる。知的な好奇心で自分を賢くする力を。外的な報酬に頼るのは危ない。世の中の出来事に何が起きるのかと予測をたくさん立てて確かめることをするのが一番良い。子どもの中に。教育は何をすれば良い。見守るだけで良い?好奇心向上心を。面白い授業をするのは難しくない。子どもから発生するのを待つという傾向はない?自発的に楽しい授業を出来ると思うのは安直。波多野たち。知的好奇心を育てる教育が大事。内発的動機づけや知的好奇心を重視すると言っても外からの働きかけを諦めない。社会的関わりを提供して経験を積んで知的好奇心を。なにも働きかけないのではなく環境を作ることが大事。稲垣波多野。自分で知りたいことを。疑問がモテると良さそう。
どんなときに疑問は?確かめた。三宅なをみ。PCのエディター。これについて知らない人30人を2組に。少し予習をする組とそうでない組。簡単な難しい説明書と分かりやすい説明書。更に2種類に分けてエディターを学んでもらう。4組が出来る。説明書に沿ってエディターを実行して疑問があれば出してもらいデータに。既有知識と。ある程度分かると次の分からないことが見えてくる。難しすぎるということが教える方がよく分からないことが多い。マニュアルを作るときももう少し自ら学んでいくことを。難しすぎる講義で質問がないときも、なにがわからないのか分からないことも。電磁石の場合は一人で遊んでいる。周りの友だちがいれば様子も変わる。試しながら学んでいくのを複数の子どもが。保育園5歳6歳くらいであれこれ協力して遊んでいるが立派に学んでいく。社会的に動機づけられた子どもたちの活動。園長先生の記録が本に。ある日保育園の水のプールが凍って楽しかった。どういうときに氷が出来る?好きな容器に水を。朝に確かめて。10日近く続く。そうやって容器を置いて次の朝に来て。出来るものと出来ないものが。次々と疑問が。同じ場所に違う容器を。中は外より寒くないので凍らないなど原因と結果をかなり特定できた。皆でやっていたから長続きした。一人だと諦めてしまうかもしれない。見える感じがしない。色んな試みのバリエーション。色々皆で遊ぶことが。色んなところに置けるのがある。皆が違うところに置けたのが良い環境。一人ひとりが好きな容器を好きな場所に。全く同じというのがないのでその子の独立したアイデアが。しかも一つ一つのアイデアにつき結果が。結果のバリエーション。問いに対する答えの部品。頻繁に起こると考えることが楽しくなる。繰り返して水が凍るかは温度が。風とは関係がないなど、自分なりに納得ができる形で表現できる。この後に自発的に水を溶かす遊びを。関係があるかどうかを。温かいところに置くとどうなるか。確かめるだけでも楽しめる。園長先生の報告書。見逃してしまいそうな子供の動きが書いてある。センスが大事。見つけたことが面白い。発泡スチロールは氷が出来づらいだが何故溶けづらいか。大人は伝導を知っているが子どもたちは知らない。自分で考えたくなる場面を作り授業をデザインする。協調学習を考える時の条件。身の回りで子どもが考えているなと感じる場面に出逢えば丁寧に観察して記録して解釈すると教育心理学が楽しくなる。
今日の研究を一緒に考える。外からコントロールしない方が良さそう。一緒に考えていると最初の疑問に何となく答えを出せる。理解に基づいて新たな疑問を。グループの利点。内発的動機づけ。10日間遊び続けるのを見守る保育者。皆の答えが少しずつ違う様子を。学びへの動機づけは社会的に育てることが出来る。現場の環境をデザインして全く関わらない方が良いと言うより働きかけることを。皆で一緒にやっているとその先に知りたいことが。大学でも沢山ある。皆が一緒にやることの効果。効率が良くなるのもあるが。気持ちの上で良い効果が。ゼミの活動や卒論を皆で。その間で話が。見直してみるとグループで取り組むことで楽しんで色々と分かってくる。至るところで仲間がいることが。外発的動機づけとは少し違うが一人ひとりが考えるより周囲と一緒に。グループがどうなのか。グループだけどリーダーが居て指導をして皆が先生の目を見ている。研究そのものも放射状。先生も一員として話し合いながらやっていく関係性の方が良い結果が出る。実際に成果も。よく知られる様になっている。鍵はCommunityに。皮肉なまとめ方。テストの点数が良いことを褒めるとやる気を無くす。子どもの理科離れ。理科のテストで100点を。内容でなく点数を褒めてしまい動機づけを無くす。子どもたちがなにかをやりたい。サブカルチャーに。阻害されないので育つ。Internetを通じて褒めてもらうとその道にどんどん入っていく。プロと付き合うと育つ。大人の方が科学が好きになるような雰囲気を。点数を良くするという視点ではなくて。一緒に勉強して共同作業をして面白がる。自然な協力関係が。わかったことを他の人にも面白いよと伝える。社会的動物の自然な心の動き。学びへの動機づけ。大人も含めて。視野を広げながら。社会的仕組みを活用した学習支援を。確かに起きそうな仕組みを学習のデザインに。家庭の中や社会的にもいろいろな学びの場が出来る。

 

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