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アンドラゴジー(成人の発達と学習第7回)

あくまで理念型として2つの概念があると捉えておけばよいのかもしれない。

 

岩崎久美子。堀薫夫。アンドラゴジー。成人の学習を援助する技術と科学。成人に対する教授法。成人学習の考え方や教授法の基本を。教育老年学。成人教育の理論的研究や学習の場での実践での研究。アメリカの成人教育の古典を翻訳して紹介。アンドラゴジー。著作の多くは堀氏による翻訳が。
アンドラゴジーとは成人学習の教授法を指す。あまり聴いたことがない?アンドラゴジーの内容はこれから話すが。マルカムロールズが子供の教授法、ペダゴジーと対になる概念。ロールズのアンドラゴジーに焦点。アンドラゴジーのルーツはヨーロッパ。実際に成人学習で広く用いられたのはアメリカのマルカムロールズだが。アンドラゴジーという言葉はドイツの19世紀に大人の教育を説明する際に。ペダゴジーに加えて。アンドラゴジーを知ったのは60年代。おそらく成人学習の理論を体系化しようとして適切な統合的概念と。アメリカのアンドラゴジーは幅広く。アメリカでのアンドラゴジー論。アメリカの成人学習のリンデマン。「成人学習の意味」。成人の教育の特徴。アメリカで体系的に。成人生活は質的に異なる。生活の意味の探求。教育は生活である。成人教育は非職業適性格を。成人教育の重要な資源は学習者の経験に基づく。リンデマンを真の師と。アメリカで最初に概念を用いたのはリンデマンだが。その遺産を発掘したのがロールズ。元々はデューイの考えに基づく。相違点もあるが。ヨーロッパでの教育に影響を受けたのがリンデマン。成人に対するリベラルな教養主義的な教育。非職業的性格。労働と教養をつなげる教育。ロールズは職業教育や訓練の場において。現場主義や実用主義。アイデアをマニュアル化して手続論として展開。マニュアル的な面もある。非常勤指導者として雇用のためのプログラムの編成の仕事を。実践的な成人の生活に役立つ。研究者の関心は経歴に関わる。大学の学部入学から職場教育に触れる機会が。心理学の勉強をしていてフロムの自発性の問題を。アメリカの成人心理学を。人生後半の発達やエイジングの問題。繋ぐ理論はなにか、たどり着いたのがアンドラゴジー。アメリカから取り寄せて。修士論文から晩年に至るまで。84歳で亡くなるまで精力的に。ロールズ自身が成人学習のモデルに。初期の仕事として50代の70年に「アンドラゴジー対ペダゴジー」。ロールズの主著。改定された後を訳す。子どもの教育と対比的に捉えるのではなく相互に有効な場合がある。初心者向けのコンピュータ教育ではペダゴジーが有効。連続的。
アンドラゴジー。理論というより成人の学習者による6つの仮説の束。成人教育者として実践に関わり考えが深まる。成人学習者の自己概念は依存的なものから自己決定的に。子どもは成長の過程を経る。義務教育段階で一律に教育を。おとなになると自分の生活に責任を。自己決定的自律的に。自分の学習の管理を望む。自己決定的学習。成人学習者にはそれぞれのニーズと目的を。自己決定的に支援。成人学習の経験が学習の豊かな資源になる。学習に影響する。大人の学習に個人差が。学習スタイルなど多様。成人学習の場面では個人の背景に着目する。学習者自身が資源を有する。内省や推理力。既有知識や応用への支援が。知識の一方的伝達ではなく問題解決的な。相互支援も有効。経験の豊かさは場合によりマイナスに。先入観。新しいアイデアに気づかない。バイアスに気づかせ新しいものも。アイデンティティを形作る。無視されると経験だけではなく自分の人格が否定されると感じる。経験に配慮と尊敬が求められる。学習へのレディネスは発達課題の遂行に。準備状態。課題に対応するために必要なことを学ぶ。自覚して経験している場合。実際に効果があるように。職業人や親など多様な社会的役割を。学習ニーズをもたらす。発達段階の意識。学習目標を特定し適切な時期に学習し明確な計画が必要。学習への応用づけ。子どもは強化中心的。大人は生活中心や課題中心。有益である学習を重視。課題や問題に。動機づけを。現在の生活の課題や問題を解決。即座に適用できる実践的な。実践的な学び、制度的なもの以上にインフォーマルな。成人は外発的よりも内発的に動機づけられる。学びたいことだけを学ぶ。外発的な要因より生活の質が上がるなど内発的要因に。成人は学ぶ理由を知っておく必要が。適切に自分の目的に役立つものを。何故学ぶのか知る必要がある。考えていれば学習への動機はより強くなる。重要性を理解する援助を。6つの仮説は当てはまっている?これらの仮説では時間的見通しが応用の即時性が大事。学習への方向づけは課題達成中心的に。仮説に立脚してアンドラゴジーの違い。小学校の授業風景。社会の構成員として自立した社会人になるために標準化されたカリキュラムで教科の指導が。将来への投資。現実政策の課題の解決のために自分の意志で。討論、事例学習、シミュレーション、ワークショップなど。教授法も子供向けと違ってくる。子供と大人の学習は異なる。
成人教育学をアメリカで広めたロールズのエピソード。84年12月に東大教育学部に招聘。その場でロールズに質問。成人というが高齢者と分けて考えた方が良い?高齢者教育学があるべきでは?高齢者も包み込んだアンドラゴジー。高齢者には学習性が異なるのでは?内実は明確化されていないが。ハヴィガーストに会うことがあった。当時は研究者を日本に招聘し講演会をすることがよくあった。ハヴィガーストは良い考えと。発達段階や発達課題を提唱。高齢期を明確に区分しているから自然な考え。教育学の過度の細分化を警戒した?その後、高齢者教育学という考え方が。アンドラゴジーの疑問から。20代の青年と70代を同じ原理で説明してよいか。特性が異なるのではないか。勤労者と定年退職した人とは。生物学的違いを考慮する必要が。学習者の自己概念。高齢期になると依存的に。経験の量はあるが活用する点で困難が出てくる。高齢になると社会的役割が減少する。死への教育。古典や芸術を学びたい高齢者が増える。教科学習に近くなる。人生の統合。哲学的な学習が適する?高齢者教育学というのははやりではない。徐々に変化して学習を捉えるのが。教育老年学として変化を。高齢者は60代?アンドラゴジーの原理が適用される?アンドラゴジーは成人学習の一側面を捉える。講座を実施する際に指針として広く用いられる。教授技法に過ぎないのでは?方略なのか理論なのか。成人学習のあらゆる現場へのアピール力はあるが研究者は批判的に。実証的理論ではない。束があり立場により異なる分類が。アンドラゴジーが実証的理論ではないという批判。良い実践の事例を記述しているに過ぎない。大人のすべてが自己決定的ではない。自己決定的は事実か当為か。仲間による学習。学習理論か教育理論か。成人教育学の研究者は蓄積を活用できないという問題。対立的に論じているが、子どもにも成人にも当てはまる面が。経験は子どもにも貴重。相対する概念ではないのでは。子どもの教育の現場でも尊重信頼される雰囲気でアンドラゴジーを。大人でも未経験ならペダゴジーが。カリキュラム改革。生徒の関心事から出発。包括的考え方と新しい技術。継続的な自己開発のプロセスに関わる。子どもや成人は連続しており二分化出来ない。しかし体系的にモデルを提示したことは間違いない。アンドラゴジーの前提には成長欲求を。自発的な学習を。基本的に学習による人間の成長可能性に。人それぞれは人間中心の心理学が前提に。学習志向を持つ人。到達目標とするカウンセリング理論。ロジャーズなどの人間性心理学が前提。マズローでありロジャーズであり、彼らの考えが土台にある。自己実現という言葉はマズローが。自己実現という考え方はユングも。違いはユングはこころの痛みや葛藤を前提。マズローは高次に上がっていくことを。心の全体性を考えていたが具体的に自己決定学習の土台はマズロー。学習観においてはロジャーズを。アンドラゴジーを考えると高次の欲求を皆が持つとは限らない。主に白人男性学歴があり中流階級を前提にしている?大人の学習に光を当てたのは事実。持たざる人に学習機会を。格差是正のための教育に目を向ける。見過ごされた大人に学習機会を。大きく教育学の前進に貢献。社会的意義は大きい。成人教育学への貢献で。

 

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